GHS分類結果(過年度実施分類結果の再分類)

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一般情報
項目 情報
CAS登録番号 124-40-3
名称 ジメチルアミン
物質ID 25B0033
分類実施年度 平成25年度
分類実施者 厚生労働省、環境省
新規/再分類 再分類・見直し
他年度における分類結果 平成18年度  
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関連情報
項目 情報
分類に使用したガイダンス(外部リンク) GHS分類ガイダンス
国連GHS文書(外部リンク) 国連GHS文書
解説・用語集(Excelファイル) 解説・用語集
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厚生労働省モデルSDS(外部リンク) 職場のあんぜんサイトへ
OECD/eChemPortal(外部リンク) eChemPortal

物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 爆発物 分類対象外
-
-
- - GHSの定義におけるガスである。
2 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) 区分1


危険
H220 P210
P377
P381
P403
爆発限界(2.8-14.4(ICSC(2003))から区分1とした。なお、国連危険物輸送勧告ではUN1032、クラス2.1である。
3 エアゾール 分類対象外
-
-
- - エアゾール製品ではない。
4 支燃性/酸化性ガス 区分外
-
-
- - 国連分類クラス2.1の可燃性又は引火性のガスである。
5 高圧ガス 液化ガス


警告
H280 P410+P403 臨界温度(437.22K(HSDB(Access on September 2013))は+65℃を超えるため、液化ガス(低圧液化ガス)とした。
6 引火性液体 分類対象外
-
-
- - GHSの定義におけるガスである。
7 可燃性固体 分類対象外
-
-
- - GHSの定義におけるガスである。
8 自己反応性化学品 分類対象外
-
-
- - GHSの定義におけるガスである。
9 自然発火性液体 分類対象外
-
-
- - GHSの定義におけるガスである。
10 自然発火性固体 分類対象外
-
-
- - GHSの定義におけるガスである。
11 自己発熱性化学品 分類対象外
-
-
- - GHSの定義におけるガスである。
12 水反応可燃性化学品 分類対象外
-
-
- - GHSの定義におけるガスである。
13 酸化性液体 分類対象外
-
-
- - GHSの定義におけるガスである。
14 酸化性固体 分類対象外
-
-
- - GHSの定義におけるガスである。
15 有機過酸化物 分類対象外
-
-
- - GHSの定義におけるガスである。
16 金属腐食性物質 分類できない
-
-
- - 気体状の物質に適した試験方法が確立していない。

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) 分類対象外
-
-
- - GHSの定義におけるガスである。なお、本物質の水溶液を用いた試験の結果、ラットLD50値として、698 mg/kg(ACGIH(7th, 2001)、DFGOT vol.7(1996)、PATTY(6th, 2012))との報告がある。
1 急性毒性(経皮) 分類対象外
-
-
- - GHSの定義におけるガスである。
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分4


警告
H332 P304+P340
P261
P271
P312
ラットLC50(4時間)値 4,700 mL/m3(ACGIH(7th, 2001)、DFGOT vol.7(1996))に基づき、区分4とした。

1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類対象外
-
-
- - GHSの定義におけるガスである。
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類対象外
-
-
- - GHSの定義におけるガスである。
2 皮膚腐食性/刺激性 区分1


危険
H314 P301+P330+P331
P303+P361+P353
P305+P351+P338
P304+P340
P260
P264
P280
P310
P321
P363
P405
P501
本物質の水溶液をウサギの皮膚に適用した試験で、皮膚の紅斑、浮腫に続いて潰瘍が認められたとの記述(DFGOT vol.7(1996), ACGIH(7th, 2001))、及び本物質の水溶液にマウスの尾の先端を2時間浸した試験で境界明瞭な充血に続いて組織の壊死が認められたとの記述(DFGOT vol.7(1996)、ACGIH(7th, 2001))がある。さらに、EU DSD分類において「C; R34」、EU CLP分類において「Skin Corr. 1B H314」に分類されている。以上の情報に基づき区分1とした。なお、詳細が不明のため、細区分は行わなかった。
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分1


危険
H318 P305+P351+P338
P280
P310
ウサギを用いた眼刺激性試験では、本物質の1%溶液の適用では結膜炎、結膜浮腫、角膜炎、角膜混濁を起こし、本物質の5%溶液の適用では結膜の出血、角膜浮腫、白濁、血管新生を起こし28日間持続した(DFGOTvol.7(1996)、ACGIH(7th, 2001))。また、本物質の高濃度溶液(濃度詳細不明)では、適用後数秒で角膜が半透明の青白色になることが確認された(DFGOT vol.7(1996)、ACGIH(7th, 2001))。さらに、EU DSD分類において「C; R34」、EU CLP分類において「Skin Corr. 1B H319」に分類されている。以上の情報に基づき区分1 とした。
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。

4 皮膚感作性 区分1


警告
H317 P302+P352
P333+P313
P362+P364
P261
P272
P280
P321
P501
モルモットを用いたマキシマイゼーション試験(閉塞適用)では陽性(陽性率:100%)であり(DFGOT vol.7(1996))、本物質には皮膚感作性がある(ACGIH(7th, 2001))との記述から、区分1とした。
5 生殖細胞変異原性 分類できない
-
-
- - 分類ガイダンスの改訂により「区分外」が選択できなくなったため、「分類できない」とした。In vivoでは、ラットの骨髄細胞を用いる染色体異常試験で陰性である(DFGOT vol.7(1996)、IUCLID(2000))。In vitroでは、細菌の復帰突然変異試験で一般的でない試験菌における弱陽性の報告が1例ある以外はすべて陰性(ACGIH(7th, 2001)、DFGOTvol.7(1996)、NTP DB(Access on June 2013)、IUCLID(2000))、哺乳類培養細胞を用いる遺伝子突然変異試験(ACGIH(7th, 2001)、DFGOT vol.7(1996)、IUCLID(2000))、染色体異常試験(DFGOT vol.7(1996)、IUCLID(2000))で陰性である。
6 発がん性 分類できない
-
-
- - ACGIHは本物質をA4に分類している(ACGIH(1995))ことから、分類できないとした。分類ガイダンスの改訂によち分類区分変更した。
7 生殖毒性 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 区分1(呼吸器)、区分3(麻酔作用)



危険
警告
H370
H336
P308+P311
P260
P264
P270
P321
P405
P501
P304+P340
P403+P233
P261
P271
P312
ラットでの吸入ばく露試験で、600ppm以上のばく露濃度で呼吸器粘膜に組織傷害が認められるとの記述(PATTY(6th, 2012))、ラット及びマウスでの短時間吸入ばく露でRD50値(50%呼吸数抑制濃度)が求められており(DFGOT vol.7(1996))、気道刺激性があることから区分1(呼吸器)とした。また、ラット、マウス、ウサギ、モルモットでの経口投与試験において協調運動障害と運動抑制が認められたとの記述(ACGIH(7th, 2001))から、区分3(麻酔作用)とした。
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 区分1(呼吸器)


危険
H372 P260
P264
P270
P314
P501
ラット及びマウスでの2年間吸入ばく露試験で、区分1のガイダンス値範囲上限の50 ppm ばく露群において鼻腔粘膜に炎症、変性、過形成性障害が認められた(ACGIH(7th, 2001)、DFGOT vol. 7(1996)、PATTY(6th, 2012))との記述から、区分1(呼吸器)とした。
10 吸引性呼吸器有害性 分類対象外
-
-
- - GHSの定義におけるガスである。

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
11 水生環境有害性(急性) 区分2
-
-
H401 P273
P501
藻類(Pseudokirchneriella subcapitata)による96時間EC50=6.2 mg/L(SIAP, Conclusions Agreed in CoCAM 4, 2013)であることから、区分2とした。
11 水生環境有害性(長期間) 区分3
-
-
H412 P273
P501
慢性毒性データを用いた場合、急速分解性があり(BOD(NH3)による分解度:88%(既存点検, 1975)、魚類(ニジマス)の50日間NOEC = 0.6 mg/L(SIAP, Conclusions Agreed in CoCAM 4, 2013)であることから、区分3となる。
慢性毒性データが得られていない栄養段階に対して急性毒性データを用いた場合、急速分解性があり(BOD(NH3)による分解度:88%(既存点検, 1975)、藻類(Pseudokirchneriella subcapitata)の96時間EC50 = 6.2 mg/L(SIAP, Conclusions Agreed in CoCAM 4, 2013)であるが、急速分解性があり(BOD(NH3)による分解度:88%(既存点検, 1975)、生物蓄積性が低いと推定される(log Kow= -0.38(HSDB, 2013))ことから、区分外となる。
以上の結果を比較し、区分3とした。
12 オゾン層への有害性 分類できない
-
-
- - 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。


分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
  • 「分類結果」欄の空欄又は「- 」(ハイフン)は、その年度に当該危険有害性項目の分類が実施されなかったことを意味します。
  • 「分類結果」欄の「※」はJISの改正に伴い、区分がつかなかったもの(「区分に該当しない(分類対象外を含む)」あるいは「分類できない」、もしくはそのいずれも該当する場合)に表示するものです。詳細については分類根拠を参照してください。

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