項目 | 情報 |
---|---|
CAS登録番号 | 582-25-2 |
名称 | 安息香酸カリウム塩 |
物質ID | 25A0070 |
分類実施年度 | 平成25年度 |
分類実施者 | 厚生労働省、環境省 |
新規/再分類 | 新規分類 |
他年度における分類結果 | |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
---|---|
分類に使用したガイダンス(外部リンク) | GHS分類ガイダンス |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) | |
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 分類対象外 |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類できない |
- |
- | - | 可燃性を有するが、データがなく分類できない。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 |
- |
- | - | 爆発性、自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分外 |
- |
- | - | 水溶解度:556 g/L at 20 ℃(SIDS(2004))という情報があり、水と激しく反応しないことが認められている。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | フッ素及び塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、この酸素の1つがカリウムとイオン結合している。これは酸化性に寄与しない。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 |
- |
- | - | 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない |
- |
- | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 急性毒性(経口) | 区分外 |
- |
- | - | ラットのLD50値として、>10,000 mg/kg の報告(SIDS(2004))に基づき、区分外とした。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない |
- |
- | - |
データ不足のため分類できない。なお、SIDS(2004)では、本物質の遊離酸の安息香酸(CAS:65-85-0)でカテゴリー評価がされており、安息香酸のウサギのLD50値として、> 2,000 mg/kg の報告がある。SIDS(2004)には、本物質はカリウム塩であるため、その酸性度は安息香酸よりも減少し、毒性が低下するはずであるとの記載がある。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
- |
- | - |
データ不足のため分類できない。なお、SIDS(2004)では、本物質の遊離酸の安息香酸(CAS:65-85-0)でカテゴリー評価されており、安息香酸のラットの4時間LC50値(粉じん)として、>12.2 mg/L の報告がある。SIDS(2004)には、本物質はカリウム塩であるため、その酸性度は安息香酸よりも減少し、毒性が低下するはずであるとの記載がある。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。なお、SIDS(2004)には安息香酸ナトリウムの皮膚刺激性試験(OECD TG 404)で刺激性なしとの報告があり、カリウム塩の本物質も刺激性がないと評価している。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない |
- |
- | - | ガイダンスの改訂により「区分外」が選択できなくなったため、「分類できない」とした。本物質のデータはないが、安息香酸ナトリウムのデータは安息香酸カリウム塩のデータを代表し安息香酸ナトリウムのデータが利用可能であるとの記載(SIDS(2004))から、今回安息香酸ナトリウムの情報を分類に用いた。安息香酸のナトリウム塩は、in vivoでは、ラットの骨髄細胞を用いた染色体異常試験及びラットの優性致死試験で陰性、in vitroでは、細菌の復帰突然変異試験、培養ヒト胎児肺細胞の染色体異常試験で陰性、チャイニーズハムスターCHL細胞の染色体異常試験は-S9で陽性であることから変異原性はないとされている。 以上より、本物質の変異原性はないと評価されている(SIDS(2004))。 |
6 | 発がん性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。本物質の発がん性データはない。なお、安息香酸ナトリウム(CAS:532-32-1)、ベンジルアルコール(CAS:100-51-6)のラット、マウスを用いた長期発がん性試験では発がん性は認められていない(SIDS(2004)、JECFA 557(Access on September 2013))。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。なお、安息香酸ナトリウム塩(CAS: 532-32-1)では、発生毒性に関して、ラット、マウス、ウサギ、ハムスターを用いた経口経路(強制)の発生毒性試験において、母動物毒性、発生毒性ともにみられていない(SIDS(2004))。生殖能に関する試験の報告はない。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。なお、安息香酸ナトリウム塩(CAS:532-32-1)やベンジルアルコール(CAS:100-51-6)に関しては、4時間の吸入ばく露(粉じん又はミスト、4-12mg/L)により明確な毒性影響はみられなかったとの記載がある(SIDS(2004))。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。なお、安息香酸ナトリウム塩(CAS:532-32-1)に関しては、ラット90日間混餌投与及びマウス35日間飲水投与試験において、区分2のガイダンス値範囲外の高用量(1,167-3,145 mg/kg/day)ばく露でも毒性影響はみられず(SIDS(2004))、経口経路では区分外相当である。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
11 | 水生環境有害性(急性) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 |
|