GHS分類結果

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一般情報
項目 情報
CAS登録番号 141-10-6
名称 プソイドヨノン
物質ID 25A0037
分類実施年度 平成25年度
分類実施者 厚生労働省、環境省
新規/再分類 新規分類
他年度における分類結果  
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関連情報
項目 情報
分類に使用したガイダンス(外部リンク) GHS分類ガイダンス
国連GHS文書(外部リンク) 国連GHS文書
解説・用語集(Excelファイル) 解説・用語集
厚生労働省モデルラベル(外部リンク)  
厚生労働省モデルSDS(外部リンク)  
OECD/eChemPortal(外部リンク) eChemPortal

物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 爆発物 分類対象外
-
-
- - 爆発性に関連する原子団を含まない。
2 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) 分類対象外
-
-
- - GHSの定義による液体である。
3 エアゾール 分類対象外
-
-
- - エアゾール製品ではない。
4 支燃性/酸化性ガス 分類対象外
-
-
- - GHSの定義による液体である。
5 高圧ガス 分類対象外
-
-
- - GHSの定義による液体である。
6 引火性液体 区分外
-
-
- - 引火点103℃(測定法不明)(IUCLID(2000))とのデータがあり、所定の密閉式引火点測定でも93℃を超えると考えられるため区分外とした。
7 可燃性固体 分類対象外
-
-
- - GHSの定義による液体である。
8 自己反応性化学品 分類できない
-
-
- - 自己反応性に関連する原子団(不飽和結合)を含むが、データがなく分類できない。
9 自然発火性液体 区分外
-
-
- - 発火点が245℃(IUCLID(2000))であり、常温で発火しないと考えられる。
10 自然発火性固体 分類対象外
-
-
- - GHSの定義による液体である。
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
-
- - 液体状の物質に適した試験法が確立していない。
12 水反応可燃性化学品 分類対象外
-
-
- - 金属及び半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。
13 酸化性液体 分類対象外
-
-
- - フッ素及び塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、この酸素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。
14 酸化性固体 分類対象外
-
-
- - GHSの定義による液体である。
15 有機過酸化物 分類対象外
-
-
- - 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物である。
16 金属腐食性物質 分類できない
-
-
- - データがなく分類できない。

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) 区分外
-
-
- - ラットのLD50値として、> 2,000 mg/kg、> 5,000 mg/kg、> 8,000 mg/kg の報告(SIDS(2006))に基づき、区分外とした。
1 急性毒性(経皮) 区分外
-
-
- - ウサギのLD50値として、> 5,000 mg/kg の報告(SIDS(2006))に基づき、区分外とした。
1 急性毒性(吸入:ガス) 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。
2 皮膚腐食性/刺激性 区分2


警告
H315 P302+P352
P332+P313
P362+P364
P264
P280
P321
SIDS(2006)では、ウサギのOECD TG 404に準拠した皮膚腐食性試験で、72時間後の皮膚刺激性スコアは2.9であり、みられた紅斑と浮腫のうち、紅斑は15日以内に消失しなかったとの報告がある。その他、OECD TG 406に準拠したモルモットの感作性試験で本物質による刺激性が顕著に現れたとの報告がある。なお、108人のボランティアに対するマキシマイゼーション試験(ワセリン中濃度:8%)で、刺激性はみられなかったと報告されている。以上の情報から、TG 404に準拠した試験に基づき区分2とした。
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分2B
-
警告
H320 P305+P351+P338
P337+P313
P264
ウサギを用いた2つの眼刺激性試験(OECD TG 405)において、軽度の刺激性と評価されている(SIDS(2006))。このうち、1つの試験では、所見として角膜混濁、虹彩炎、結膜発赤、結膜浮腫がみられ、第1日の平均スコアが角膜混濁で1以上、結膜発赤で2以上であり、かつほとんどの所見が8日以内に回復したことから、区分2Bに分類した。
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。
4 皮膚感作性 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。なお、SIDS(2006)には、モルモットを用いた試験(OECD TG 406)で皮膚感作性なしの結果が報告されているが、108人のボランティアに対するマキシマイゼーション試験で8人に感作性がみられたとの報告がある。
5 生殖細胞変異原性 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。すなわち、in vivoでは、マウス骨髄細胞の小核試験で陰性である(SIDS(2006))。In vitroでは、細菌の復帰突然変異試験で陰性である(SIDS(2006))。
6 発がん性 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。
7 生殖毒性 区分2


警告
H361 P308+P313
P201
P202
P280
P405
P501
生殖能に関しては、ラットを用いた経口経路での1世代生殖毒性試験において、母動物毒性(流涎、腎臓及び肝臓の重量増加)のみられる用量で生殖毒性(生後1-4日の児の死亡率の増加)がみられている。発生毒性に関しては、ラットを用いた経口経路での1世代生殖毒性試験、ハムスターを用いた経口経路での発生毒性試験において、発生毒性はみられていない(SIDS(2006))。したがって、区分2に分類した。
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。なお、ラットの経口投与においてガイダンスの範囲内の用量(2,000 mg/kg)で有害影響はみられなかったとの報告がある(SIDS(2006))ため経口経路においては区分外と考えられるが、他の経路の毒性情報がないため、データ不足のため分類できないとした。
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 分類できない
-
-
- - ラットに28日間強制経口投与した試験において、区分2までのガイダンス値範囲内の用量(90日換算値:77.8 mg/kg/day)では、雄にALT活性の増加がみられたが、肝臓には病理学的変化は認められなかった(SIDS(2006))。よって、経口経路では区分外相当となるが、他の経路での毒性情報がなく、データ不足のため分類できないとした。
10 吸引性呼吸器有害性 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
11 水生環境有害性(急性) 区分2
-
-
H401 P273
P501
藻類(Scenedesmus subspicatus)の72時間ErC50 = 2.02 mg/L(SIDS, 2006)から区分2とした。
11 水生環境有害性(長期間) 区分2


-
H411 P273
P391
P501
信頼性のある慢性毒性データが得られていない。急速分解性がなく(BIOWIN)、急性毒性は区分2であることから、区分2とした。
12 オゾン層への有害性 分類できない
-
-
- - 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。


分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
  • 「分類結果」欄の空欄又は「- 」(ハイフン)は、その年度に当該危険有害性項目の分類が実施されなかったことを意味します。
  • 「分類結果」欄の「※」はJISの改正に伴い、区分がつかなかったもの(「区分に該当しない(分類対象外を含む)」あるいは「分類できない」、もしくはそのいずれも該当する場合)に表示するものです。詳細については分類根拠を参照してください。

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