GHS分類結果

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一般情報
項目 情報
CAS登録番号 3006-82-4
名称 t-ブチルパーオキシオクトエート
物質ID 25A0011
分類実施年度 平成25年度
分類実施者 厚生労働省/環境省
新規/再分類 新規分類
他年度における分類結果  
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関連情報
項目 情報
分類に使用したガイダンス(外部リンク) 政府向けGHS分類ガイダンス(H25.7版)
国連GHS文書(外部リンク) 国連GHS文書
解説・用語集(Excelファイル) 解説・用語集
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厚生労働省モデルSDS(外部リンク) 職場のあんぜんサイトへ
OECD/eChemPortal(外部リンク) eChemPortal

物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 爆発物 区分外
-
-
- - 爆発性に関連する原子団(隣接した酸素原子)を含んでいるが、国連分類UN3113、クラス5.2タイプCに分類されており、IMDGCで副次危険性クラス1がつくタイプBではない。
2 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
3 エアゾール 分類対象外
-
-
- - エアゾール製品ではない
4 支燃性/酸化性ガス 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
5 高圧ガス 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
6 引火性液体 区分4
-
警告
H227 P370+P378
P403+P235
P210
P280
P501
引火点84℃(open cup)(NITE総合検索(Access on August 2013))というデータがあり、所定の密閉式引火点測定法でも60-93℃に入ると考えられるので区分4とした。
7 可燃性固体 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
8 自己反応性化学品 分類対象外
-
-
- - 有機過酸化物に分類されている。
9 自然発火性液体 区分外
-
-
- - 発火点が170℃(NITE総合検索(Access on August 2013))であり、常温で発火しないと考えられる。
10 自然発火性固体 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
-
- - 液体状の物質に適した試験方法が確立していない
12 水反応可燃性化学品 分類対象外
-
-
- - 金属及び半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。
13 酸化性液体 分類できない
-
-
- - フッ素及び塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であり、この酸素が炭素及び水素以外の元素(O)と結合しているが、データがなく分類できない。
14 酸化性固体 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
15 有機過酸化物 タイプC


危険
H242 P411+P235
P210
P220
P234
P280
P410
P420
P501
国連分類UN3113、クラス5.2に分類されている。
16 金属腐食性物質 分類できない
-
-
- - データがなく分類できない。

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) 区分外
-
-
- - マウスの経口LD50値として、> 10,000 mg/kg (PATTY(6th, 2012))の報告に基づき、区分外とした。
1 急性毒性(経皮) 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。
1 急性毒性(吸入:ガス) 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 区分外
-
-
- - マウスへの4時間吸入LC50値として、42.2 mg/L(PATTY(6th, 2012))の報告に基づき、区分外とした。なお、LC50が飽和蒸気圧濃度(0.61 mg/L)より高いため、ミストとして mg/L を単位とする基準値を適用した。
2 皮膚腐食性/刺激性 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。ただし、PATTY(6th, 2012)には、「刺激性なし」との記述があるが詳細について不明であるため、分類できないとした。
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。ただし、PATTY(6th, 2012)には、「刺激性なし」との記述があるが詳細について不明であるため、分類できないとした。
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。
4 皮膚感作性 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。
5 生殖細胞変異原性 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。
6 発がん性 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。
7 生殖毒性 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 分類できない
-
-
- - 分類できない。なお、ラットにおけるミスト吸入ばく露(9.2-103.4 mg/L)においてわずかな呼吸困難がみられた(PATTY(6th, 2012))。
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。
10 吸引性呼吸器有害性 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
11 水生環境有害性(急性) 区分1


警告
H400 P273
P391
P501
藻類(Pseudokirchneriella subcapitata)の72時間ErC50 = 0.3 mg/L(環境省生態影響試験, 2002)から区分1とした。
11 水生環境有害性(長期間) 区分1


警告
H410 P273
P391
P501
慢性毒性データを用いた場合、急速分解性がなく(分解性試験において被験物質は試験液中で変化し、変化物であるtert-ブチルアルコールは残留した(既存点検, 2002))、 藻類(Pseudokirchneriella subcapitata)の72時間NOEC(r)= 0.017 mg/L(環境省生態影響試験, 2002)から区分1となる。
慢性毒性データが得られていない栄養段階(魚類)に対して急性毒性データを用いた場合、急速分解性がなく(分解性試験において被験物質は試験液中で変化し、変化物であるtert-ブチルアルコールは残留した(既存点検, 2002))、 魚類(メダカ)の96時間LC50 = 4.6 mg/L(環境省生態影響試験, 2002)であることから区分2となる。
以上の結果から、区分1とした。
12 オゾン層への有害性 分類できない
-
-
- - 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。


分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
  • 「分類結果」欄の空欄又は「- 」(ハイフン)は、その年度に当該危険有害性項目の分類が実施されなかったことを意味します。

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