GHS分類結果

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一般情報
項目 情報
CAS登録番号 34090-76-1
名称 テトラヒドロ-4-メチル無水フタル酸
物質ID 25A0008
分類実施年度 平成25年度
分類実施者 厚生労働省、環境省
新規/再分類 新規分類
他年度における分類結果  
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関連情報
項目 情報
分類に使用したガイダンス(外部リンク) GHS分類ガイダンス
国連GHS文書(外部リンク) 国連GHS文書
解説・用語集(Excelファイル) 解説・用語集
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厚生労働省モデルSDS(外部リンク)  
OECD/eChemPortal(外部リンク) eChemPortal

物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 爆発物 分類対象外
-
-
- - 爆発性に関連する原子団を含まない。
2 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) 分類対象外
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- - GHSの定義における液体である。
3 エアゾール 分類対象外
-
-
- - エアゾール製品ではない。
4 支燃性/酸化性ガス 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
5 高圧ガス 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
6 引火性液体 分類できない
-
-
- - データがなく分類できない。なお、本物質の異性体混合物であるテトラヒドロメチル無水フタル酸(CAS番号 11070-44-3)の引火点は157℃(open cup)(SIDS(2005))であり、「区分外」に該当する。
7 可燃性固体 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
8 自己反応性化学品 分類対象外
-
-
- - 爆発性、自己反応性に関連する原子団を含まない。
9 自然発火性液体 分類できない
-
-
- - データがなく分類できない。
10 自然発火性固体 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
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- - 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。
12 水反応可燃性化学品 分類対象外
-
-
- - 金属及び半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。
13 酸化性液体 分類対象外
-
-
- - フッ素及び塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、この酸素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。
14 酸化性固体 分類対象外
-
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- - GHSの定義における液体である。
15 有機過酸化物 分類対象外
-
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- - 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物である。
16 金属腐食性物質 分類できない
-
-
- - データがなく分類できない。

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。なお、本物質の異性体混合物であるテトラヒドロメチル無水フタル酸(CAS番号 11070-44-3)では、ラットのLD50値として、1,900 mg/kg、2,102 mg/kg、2,140 mg/kg の報告(SIDS(2005))があり、これはJIS分類基準の区分外(国連分類基準の区分5)に該当する。
1 急性毒性(経皮) 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。
1 急性毒性(吸入:ガス) 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。
2 皮膚腐食性/刺激性 分類できない
-
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- - データ不足のため分類できない。なお、SIDS(2005)には本物質の異性体混合物であるテトラヒドロメチル無水フタル酸(CAS番号 11070-44-3)で4時間適用試験ではないが、ウサギを用いた皮膚刺激性試験で中等度の刺激性がみられたとの記載があり、区分2に該当する。
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。なお、SIDS(2005)には、本物質の異性体混合物であるテトラヒドロメチル無水フタル酸(CAS番号 11070-44-3)での眼刺激性試験において、眼に対する刺激作用がみられ、適用10日後に観察したところ、完全には可逆的でなかったとの記載があり、区分2Aに該当する。なお、EU DSD分類では、「Xi; R41」、EU CLP分類において「Eye Dam. 1 H318」に分類されている。
4 呼吸器感作性 分類できない
-
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- - 呼吸器感作性:データ不足のため分類できない。なお、本物質の異性体混合物であるテトラヒドロメチル無水フタル酸(CAS番号 11070-44-3)では、環境省リスク評価第4巻(2005)の複数のヒト疫学事例において呼吸器感作性がみられている。また、EU DSD分類において「R42/43」、EU CLP分類において「Resp. Sens. 1 H334」に分類され、区分1に該当する。
4 皮膚感作性 分類できない
-
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- - データ不足のため分類できない。なお本物質の異性体混合物であるテトラヒドロメチル無水フタル酸(CAS番号 11070-44-3)では、環境省リスク評価第4巻(2005)の複数のヒト疫学事例において皮膚感作性がみられている。また、EU DSD分類において「Xi; R42/43」、EU CLP分類において「Skin Sens. 1 H317」に分類され、区分1に該当する。
5 生殖細胞変異原性 分類できない
-
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- - データ不足のため分類できない。すなわち、in vivo、in vitroのデータはない。なお、本物質の異性体混合物であるテトラヒドロメチル無水フタル酸(CAS番号 11070-44-3)では、CERIハザードデータ集2001-62(2002)、厚労省既存化学物質毒性データベース(Access on September 2013)、SIDS(2005)の記述から、経世代変異原性試験なし、生殖細胞/体細胞in vivo変異原性試験なし、生殖細胞/体細胞in vivo遺伝毒性試験なし、in vitro変異原性試験では複数指標で(強)陽性の結果なし、との報告がある。
6 発がん性 分類できない
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- - データ不足のため分類できない。
7 生殖毒性 分類できない
-
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- - データ不足のため分類できない。
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 分類できない
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- - データ不足のため分類できない。なお、本物質の異性体混合物であるテトラヒドロメチル無水フタル酸(CAS番号 11070-44-3)では、ヒトについては、「本物質は強い刺激性があることが知られており、眼や気道での症状が多く報告されている」(CERIハザードデータ集2001-62(2002))等の記述、実験動物については、「活動性の低下、緩徐呼吸及び腹臥姿勢、ただし、投与3日後以内に回復」(厚労省既存化学物質毒性データベース(Access on September 2013))等の記述があり、区分3(気道刺激性、麻酔作用)に該当する。
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 分類できない
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- - データ不足のため分類できない。
10 吸引性呼吸器有害性 分類できない
-
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- - データ不足のため分類できない。

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
11 水生環境有害性(急性) 分類できない
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- - データなし。
11 水生環境有害性(長期間) 分類できない
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- - データなし。
12 オゾン層への有害性 分類できない
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- - 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。


分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
  • 「分類結果」欄の空欄又は「- 」(ハイフン)は、その年度に当該危険有害性項目の分類が実施されなかったことを意味します。
  • 「分類結果」欄の「※」はJISの改正に伴い、区分がつかなかったもの(「区分に該当しない(分類対象外を含む)」あるいは「分類できない」、もしくはそのいずれも該当する場合)に表示するものです。詳細については分類根拠を参照してください。

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