参考資料
解説・用語集(エクセルファイル(64KB))
| ID1-296 1・2・4-トリメチルベンゼン(CAS番号 95-63-6) | 分類実施日 | H21.3.31 |
| 使用マニュアル | 政府向けGHS分類ガイダンス(H20.9.5版) |
| 危険・有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起用語 | 危険有害性情報 | 分類根拠・問題点 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 火薬類 | 分類対象外 | - | - | - | 爆発性に関わる原子団を含まない。 |
| 2 | 可燃性/引火性ガス | 分類対象外 | - | - | - | 液体である。 |
| 3 | 可燃性/引火性エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | エアゾール製品でない。 |
| 4 | 支燃性/酸化性ガス類 | 分類対象外 | - | - | - | 液体である。 |
| 5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | 液体である。 |
| 6 | 引火性液体 | 区分3 | ![]() |
警告 | 引火性液体及び蒸気 | ICSC(2002)による引火点は44℃(密閉式)であり、区分3に該当する。 |
| 7 | 可燃性固体 | 分類対象外 | - | - | - | 液体である。 |
| 8 | 自己反応性物質および混合物 | 分類対象外 | - | - | - | 爆発性、あるいは自己反応性に関わる原子団を含まない。 |
| 9 | 自然発火性液体 | 区分外 | - | - | - | 常温の空気と接触しても自然発火しない(発火点500℃(Lide,88th,2007))。 |
| 10 | 自然発火性固体 | 分類対象外 | - | - | - | 液体である。 |
| 11 | 自己発熱性物質および混合物 | 分類できない | - | - | - | 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
| 12 | 水と接触して可燃性/引火性ガスを発生する物質および混合物 | 分類対象外 | - | - | - | 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含まない。 |
| 13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | 酸素、フッ素または塩素を含まない有機化合物である。 |
| 14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | 液体である。 |
| 15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物。 |
| 16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | データがなく分類できない。 |
| 危険・有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起用語 | 危険有害性情報 | 分類根拠・問題点 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 急性毒性(経口) | 区分外 | - | - | - | ラットを用いた経口投与試験のLD50値5,000 mg/kg(雌)(環境省リスク評価第6巻(2008)、RTECS (2008))は、国連GHS急性毒性区分5に該当するが、国内では不採用区分につき、区分外とした。 |
| 1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない | - | - | - | 本物質としてはデータがないので分類できない。 なお、本物質を29.4 %含有するSolvesso 100について、ウサギを用いた経皮投与試験(GLP)のLD50値は>3,160 mg/kg(IUCLID (2000))である。 |
| 1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | GHS定義上の液体であるため、ガスでの吸入は想定されず、分類対象外とした。 |
| 1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | データがないので分類できない。 |
| 1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 区分外 | - | - | - | 本物質の25℃での飽和蒸気圧濃度は14.60 mg/L (2,969 ppm) である。ラットを用いた4時間吸入暴露試験のLC50値18 mg/L (環境省リスク評価第6巻(2008)、RTECS (2008))から、ミスト基準を適用し区分外とした。EU分類はXn; R20である(EU-Annex I)。 |
| 2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 分類できない | - | - | - | 液体のトリメチルベンゼンは1次皮膚刺激性がある(ACGIH(7th, 2001))との記述があるが、刺激性の程度が不明なので分類できない。EU分類はXi; R36/37/38である(EU-Annex I)。 なお、ICSC(2002)の短期暴露の影響の項に「皮膚を刺激する」との記述がある。 |
| 3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 分類できない | - | - | - | トリメチルベンゼンは眼刺激性がある(ACGIH(7th, 2001))との記述と、ラットを用いた試験で「slightly irritating」(IUCLID(2000))との記述がある。ACGIH(7th, 2001)の記述は刺激性の程度が不明であり、IUCLID(2000)はList2の情報源で、OECD TG準拠、GLPが不明なので、分類できない。EU分類はXi; R36/37/38である(EU-Annex I)。 なお、ICSC(2002)の短期暴露の影響の項に「眼を刺激する」との記述がある。 |
| 4 | 呼吸器感作性又は皮膚感作性 | 呼吸器感作性:分類できない 皮膚感作性:分類できない |
- | - | - | 呼吸器感作性:データがないので分類できない。 皮膚感作性:モルモットを用いたMaximization試験で「感作性なし」(IUCLID (2000))との記述があるが、List.2の情報源であり、OECD TG準拠、GLPが不明なので、分類できない。 |
| 5 | 生殖細胞変異原性 | 区分外 | - | - | - | 体細胞in vivo遺伝毒性試験(マウス骨髄細胞を用いる姉妹染色分体交換試験)で、「高用量でのみ陽性結果」(Patty(5th, 2001))との記述はあるが、体細胞in vivo変異原性試験(マウス骨髄細胞を用いる小核試験)が「陰性」(Patty(5th, 2001))なので、区分外とした。 |
| 6 | 発がん性 | 分類できない | - | - | - | 主要な国際的評価機関による評価がなされておらず、データもないので分類できない。 |
| 7 | 生殖毒性 | 分類できない | - | - | - | ラットを用いた反復吸入暴露試験において、「母動物に有意な体重増加抑制が生じた用量で、胎児の有意な低体重」(環境省リスク評価 (2008))との記述がある。一次文献(Food Chem. Toxicol. 43(2005))を確認したところ、「着床数、生存胎児数、着床後の胚損失、吸収の有意な変化と、胎児の有意な内臓および骨格奇形は見られず、胎児の有意な低体重は高用量側では5%と11-12%」と記述されていた。また、親動物の生殖機能、生殖能に関するデータがないので、分類できない。 |
| 8 | 標的臓器/全身毒性(単回暴露) | 区分3(気道刺激性、麻酔作用) | ![]() |
警告 | (麻酔作用)眠気又はめまいのおそれ (気道刺激性)呼吸器への刺激のおそれ |
ヒトについて、「低用量では、中枢神経系の症状、刺激性は見られなかった」(Patty(5th, 2001))旨の記述がある一方、「気道刺激性」(ACGIH(7th, 2001))との記述がある。動物について、マウスを用いた吸入暴露試験で「立ち直り反射の消失」(Patty(5th, 2001))の記述もあるので、区分3(気道刺激性、麻酔作用)とした。EU分類はXi; R36/37/38である(EU-Annex I)。 |
| 9 | 標的臓器/全身毒性(反復暴露) | 区分2(中枢神経系、肺) | ![]() |
警告 | 長期又は反復暴露による臓器(中枢神経系、肺)の障害のおそれ | ヒトについて、「ベンゼンを不純物とするトリメチルベンゼン異性体溶剤を使用する労働者の調査で、中枢神経系の症状、喘息様気管支炎、貧血がみられるが、貧血についてはベンゼンの影響を無視できない」(ACGIH(7th, 2001)、環境省リスク評価第6巻(2008))旨の記述があるが、この溶剤は本物質を50%、1,3,5-異性体を30%含有する混合物なので、採用しない。動物について、ラットを用いた28日間反復経口投与毒性試験(Guidelines for the 28-Day Repeat Dose Toxicity Test of Chemicals (Japan)、GLP)で、「雄で腎臓に回復性のある尿細管の硝子滴変性が見られたが、雌では影響なし」(厚労省報告(Access on September 2008))との記述と、雄ラットを用いた3ヶ月間吸入暴露試験で、「回復性のない運動協調機能障害、肺障害発生率の有意な増加と赤血球数の減少」(環境省リスク評価第6巻(2008))との記述がある。実験動物に対する影響は中枢神経系、肺、血液系ともに区分2のガイダンス値の範囲内で見られたが、血液系については他に所見が見られなかったので採用しない。腎臓の症状は雄ラットに特異的な影響と考えられ、また区分2のガイダンス値の範囲外で見られた。以上より、区分2(中枢神経系、肺) とした。 |
| 10 | 吸引性呼吸器有害性 | 区分1 | ![]() |
危険 | 飲み込み、気道に侵入すると生命に危険のおそれ | ICSC(2002)に、「この液体を経口投与した場合、肺に吸入されて化学肺臓炎を引き起こす疑いあり」との記述がある。さらに、25℃の粘度1.00 cP(化学工学便覧)、20℃の密度0.872 g/cm3より推定した動粘性率は約1.15 mm2/sであった。40℃では<1.14 mm2/sと予測でき、ガイダンス値の20.5 mm2/sより低値なので、区分1とした。 |
| 危険・有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起用語 | 危険有害性情報 | 分類根拠・問題点 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 11 | 水生環境有害性(急性) | 区分2 | - | - | 水生生物に毒性 | 甲殻類(オオミジンコ)による48時間EC50 = 6.14mg/L(IUCLID, 2000)であることから、区分2とした。 |
| 11 | 水生環境有害性(慢性) | 区分2 | ![]() |
- | 長期的影響により水生生物に毒性 | 急性毒性区分2であり、急速分解性がない(OECD TG301Cによる28日分解度 = 4-18%(既存点検, 1977))ことから区分2とした。 |