GHS分類結果 (経済産業省・環境省平成20年度事業(注))

ID1-275 ドデシル硫酸ナトリウム(CAS番号 151-21-3) 分類実施日 H21.3.31
使用マニュアル 政府向けGHS分類ガイダンス(H20.9.5版)

物理化学的危険性

危険・有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起用語 危険有害性情報 分類根拠・問題点
1 火薬類 分類対象外 - - - 爆発性に関わる原子団を含まない。
2 可燃性/引火性ガス 分類対象外 - - - 固体である。
3 可燃性/引火性エアゾール 分類対象外 - - - エアゾール製品でない。
4 支燃性/酸化性ガス類 分類対象外 - - - 固体である。
5 高圧ガス 分類対象外 - - - 固体である。
6 引火性液体 分類対象外 - - - 固体である。
7 可燃性固体 区分2
警告 可燃性固体 国連危険物輸送勧告がクラス4.1-IIIで区分2とした。
なお、このTDG分類は、Merck KGaA data from March 2009による、国連番号1325を根拠とした。
8 自己反応性物質および混合物 分類対象外 - - - 爆発性、あるいは自己反応性に関わる原子団を含まない。
9 自然発火性液体 分類対象外 - - - 固体である。
10 自然発火性固体 区分外 - - - 国連危険物輸送勧告がクラス4.1-IIIであり、区分外とする。
なお、このTDG分類は、Merck KGaA data from March 2009による、国連番号1325を根拠とした。
11 自己発熱性物質および混合物 区分外 - - - 国連危険物輸送勧告がクラス4.1-IIIであり、区分外とする。
なお、このTDG分類は、Merck KGaA data from March 2009による、国連番号1325を根拠とした。
12 水と接触して可燃性/引火性ガスを発生する物質および混合物 区分外 - - - 水に対して安定(水溶解度1 g/10mL、HSDB(2002))。
13 酸化性液体 分類対象外 - - - 固体である。
14 酸化性固体 分類できない - - - 炭素、水素以外の元素と化学結合している酸素を含む有機化合物であるが、データがなく分類できない。
15 有機過酸化物 分類対象外 - - - 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物。
16 金属腐食性物質 分類できない - - - 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。


健康に対する有害性

危険・有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起用語 危険有害性情報 分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) 区分4
警告 飲み込むと有害 ラットを用いた経口投与試験のLD50値1,200 mg/kg (SIDS(1991))、2,730 mg/kg (EHC 169(1996))のうち、低い値1,200 mg/kgから区分4とした。
1 急性毒性(経皮) 区分3
危険 皮膚に接触すると有毒 ウサギを用いた経皮投与試験のLD50値 約600 mg/kg (SIDS(1991))、580 mg/kg (EHC 169(1996))から、区分3とした。
1 急性毒性(吸入:ガス) 分類対象外 - - - GHS定義上の固体であるため、ガスでの吸入は想定されず、分類対象外とした。
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない - - - データがないので分類できない。
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない - - - データがないので分類できない。
2 皮膚腐食性/刺激性 区分2
警告 皮膚刺激 ウサギを用いた皮膚刺激性/腐食性試験(OECD TG 404、GLP)において、PII:6.0, 6.78から「highly irritating」 (ECETOC TR66(1995)、IUCLID(2000))と記述されているが、回復性に関する記述がないので区分2とした。
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分2
警告 強い眼刺激 ウサギを用いた眼刺激性/腐食性試験(OECD TG 405、GLP)において、「Modified Maximum Average Scores:16.00;moderately irritating、59.17;irritating、60.50;irritating」(ECETOC TR48(1992)、IUCLID(2000))と記述されているので区分2とした。
4 呼吸器感作性又は皮膚感作性 呼吸器感作性:分類できない
皮膚感作性:区分外
- - - 呼吸器感作性:データがないので分類できない。
皮膚感作性: モルモットを用いたMaximization 試験で皮膚感作性を示さない(ECETOC TR77(1999))と記述されているので区分外とした。
5 生殖細胞変異原性 区分外 - - - 生殖細胞in vivo変異原性試験の小核試験で陰性(SIDS(1991)、EHC 169(1996))と記述されているので区分外とした。
6 発がん性 分類できない - - - 主要な国際的評価機関による評価がなされておらず、データが不十分なので分類できない。
なお、「長期試験は行われているが、発がん性評価には不十分である。動物に混餌投与した試験では、アルキルサルフェイトの発がん性の証拠は得られなかった」(EHC 169(1996))旨の記述がある。
7 生殖毒性 分類できない - - - EHC 169(1996)に記載の一次文献(東京衛研年報 (1976))によると、「マウス皮膚塗布による催奇形性試験において、母動物の体重増加が抑制された用量で、受胎率の低下、胎仔重量が低下し、発育遅延を認めた。口蓋裂や骨化遅延もみられるが有意なものではなく、本実験の口蓋裂の発生や着床の問題も含め、経口投与での試験の必要性がある」旨の記述があり、データ不足から分類できない。
8 標的臓器/全身毒性(単回暴露) 区分3(気道刺激性)
警告 (気道刺激性)呼吸器への刺激のおそれ マウス、ウサギ、モルモットでのエアロゾル暴露で気道刺激性がみられる(IUCLID(2000))、短期暴露で気道刺激性がみられる(ICSC(1997))との記述から区分3(気道刺激性)とした。
9 標的臓器/全身毒性(反復暴露) 区分2(腎臓)
警告 長期又は反復暴露による臓器(腎臓)の障害のおそれ ラットを用いた2週間混餌投与試験において「肝臓重量増加がみられたラットの病理組織検査で、肝細胞がわずかに腫脹し分裂肝細胞数が増加していた。これらは本物質の投与に順応したものと考えられる。また、腎尿細管の上皮細胞の空胞変性、腎糸球体の萎縮がみられた」(EHC 169(1996))旨の記述がある。これらの症状は区分2のガイダンス値の範囲内で見られているが、肝臓における症状は、本物質の投与による有害影響とは考えられないので採用せず、区分2(腎臓)とした。
なお、ウサギを用いた3ヶ月間経皮投与試験では「用量依存性の皮膚刺激性がみられた」(EHC 169(1996))旨のみ記述されている。
10 吸引性呼吸器有害性 分類できない - - - データがないので分類できない。


環境に対する有害性

危険・有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起用語 危険有害性情報 分類根拠・問題点
11 水生環境有害性(急性) 区分1
警告 水生生物に非常に強い毒性 甲殻類(アメリカンロブスター)の96時間LC50 = 0.72mg/L(SIDS, 1997)から区分1とした。
11 水生環境有害性(慢性) 区分外 - - - 急性毒性区分1であるが、急速分解性があり(SIDS, 1997)、生物蓄積性が無い(LogKow = 1.6, PHYSPROP Database, 2008)と推測されることから区分外とした。

(注)
「物理化学的危険性」及び「健康に対する有害性」:平成20年度経済産業省委託事業による分類結果
「環境に対する有害性」:平成20年度環境省委託事業による分類結果


参考資料

政府向けGHS分類ガイダンス

解説・用語集(エクセルファイル(64KB))


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