GHS分類結果 (経済産業省・環境省平成20年度事業(注))

ID1-256 デカン酸(CAS番号 334-48-5) 分類実施日 H21.3.31
使用マニュアル 政府向けGHS分類ガイダンス(H20.9.5版)

物理化学的危険性

危険・有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起用語 危険有害性情報 分類根拠・問題点
1 火薬類 分類対象外 - - - 爆発性に関わる原子団を含まない。
2 可燃性/引火性ガス 分類対象外 - - - 固体である。
3 可燃性/引火性エアゾール 分類対象外 - - - エアゾール製品でない。
4 支燃性/酸化性ガス類 分類対象外 - - - 固体である。
5 高圧ガス 分類対象外 - - - 固体である。
6 引火性液体 分類対象外 - - - 固体である。
7 可燃性固体 分類できない - - - データがなく分類できない。
8 自己反応性物質および混合物 分類対象外 - - - 爆発性、あるいは自己反応性に関わる原子団を含まない。
9 自然発火性液体 分類対象外 - - - 固体である。
10 自然発火性固体 区分外 - - - 常温の空気と接触しても自然発火しない(発火点377℃(Yaws,1997))。
11 自己発熱性物質および混合物 分類できない - - - 試験温度の140℃において、液体または気体となる物質に適した試験方法が確立していない。
12 水と接触して可燃性/引火性ガスを発生する物質および混合物 分類対象外 - - - 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含まない。
13 酸化性液体 分類対象外 - - - 固体である。
14 酸化性固体 分類対象外 - - - フッ素および塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、この酸素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。
15 有機過酸化物 分類対象外 - - - 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物。
16 金属腐食性物質 分類できない - - - 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。


健康に対する有害性

危険・有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起用語 危険有害性情報 分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) 区分外 - - - ラットを用いた経口投与試験のLD50値3,301 mg/kg (JECFA(1998))は国連GHS急性毒性区分5に該当するが、国内では、不採用区分につき区分外とした。
1 急性毒性(経皮) 区分外 - - - ウサギを用いた経皮投与試験のLD50値>5,000 mg/kg (Patty(5th, 2001))から区分外とした。
1 急性毒性(吸入:ガス) 分類対象外 - - - GHS定義上の固体であるため、ガスでの吸入は想定されず、分類対象外とした。
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない - - - ラットの8時間飽和蒸気暴露で死亡はみられない(Patty(5th,2001))と記述されている。飽和蒸気圧濃度(25℃) 0.0003 mg/Lから、LC50値は>0.0003 mg/L と推定される。この値は蒸気基準の区分1の範囲にあり、区分を特定できないので分類できない。
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない - - - データがないので分類できない。
2 皮膚腐食性/刺激性 区分2
警告 皮膚刺激 ウサギの4-24時間投与試験で「moderately to severely irritating」(IUCLID(2000))と記述されているので区分2とした。
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分1
危険 重篤な眼の損傷 ウサギで角膜混濁、結膜や虹彩の強い損傷がみられる(IUCLID(2000))、また、ウサギでレベル9(最高は10)の損傷 、72時間後の角膜損傷はレベル10になる(HSDB(2002))と記述されているので区分1とした。
4 呼吸器感作性又は皮膚感作性 呼吸器感作性:分類できない
皮膚感作性:区分外
- - - 呼吸器感作性:データがないので分類できない。
皮膚感作性:ヒトに対するパッチテストで皮膚感作性はみられない(Patty(5th,2001)、IUCLID(2000))、20匹のモルモットを用いたBuehler試験で皮膚感作性を示さない(IUCLID(2000))との記述から区分外とした。
5 生殖細胞変異原性 分類できない - - - in vitro の細菌を用いたAmes試験で陰性(Patty(5th,2001)、NTP DB (Access on September 2008))と記述されているが、in vivo試験のデータがないので分類できない。
6 発がん性 分類できない - - - ラットを用いた経口投与試験において発がん性の証拠は報告されていない(Patty(5th, 2001))と記述されており、主要な国際的評価機関による評価もなされていないので分類できない。
7 生殖毒性 分類できない - - - データがないので分類できない。
8 標的臓器/全身毒性(単回暴露) 分類できない - - - ラットを用いた経口投与試験で過度の流涎や下痢、さらに高投与量(10,000 mg/kg)で神経筋制御の減退、中枢神経系の抑制がみられる(IUCLID(2000))と記述されているが、区分2のガイダンス値を超える投与量での症状であり、データ不足のため分類できない。
9 標的臓器/全身毒性(反復暴露) 区分外 - - - ラットを用いた150日間経口投与試験において、胃への影響はみられない(Patty(5th, 2001))、また、イヌを用いた102日間経口投与試験において、内臓重量、肝臓、腎臓への影響はみられない(IUCLID(2000))と記述されている。いずれも区分2のガイダンス値の範囲外の投与量で影響がみられていないので、区分外とした。
10 吸引性呼吸器有害性 分類できない - - - データがないので分類できない。


環境に対する有害性

危険・有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起用語 危険有害性情報 分類根拠・問題点
11 水生環境有害性(急性) 区分3 - - 水生生物に有害 藻類(Pseudokirchneriella subcapitata)の72時間EC50 = 12mg/L(環境庁生態影響試験, 1998)から区分3とした。
11 水生環境有害性(慢性) 区分3 - - 長期的影響により水生生物に有害 急性毒性区分3であり、急速分解性に関するデータがなく、生物蓄積性がある(LogKow = 4.09(PHYSPROP Database, 2008))と推定されることから区分3とした。

(注)
「物理化学的危険性」及び「健康に対する有害性」:平成20年度経済産業省委託事業による分類結果
「環境に対する有害性」:平成20年度環境省委託事業による分類結果


参考資料

政府向けGHS分類ガイダンス

解説・用語集(エクセルファイル(64KB))


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