GHS分類結果 (関係省庁連絡会議 平成18年度事業)

ID1241 ジニトロメチルヘプチルフェニルクロトナート(CAS番号 39300-45-3) 分類実施日 H18.11.20 (環境に対する有害性についてはH18.3.31)
使用マニュアル GHS分類マニュアル(H18.2.10 版)

物理化学的危険性

危険・有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起用語 危険有害性情報 分類根拠・問題点
1 火薬類 区分外 - - - 爆発性に関連する原子団(N-O)を含んでおり、酸素収支の計算値が-184.4と-200より高いが、爆発性を示すデータは見当たらないことから、区分外とした。
2 可燃性/引火性ガス 分類対象外 - - - GHSの定義における液体。
3 可燃性/引火性エアゾール 分類対象外 - - - エアゾール製品でない。
4 支燃性/酸化性ガス類 分類対象外 - - - GHSの定義における液体。
5 高圧ガス 分類対象外 - - - GHSの定義における液体。
6 引火性液体 区分4 - 警告
可燃性液体
PM(13th, 2003)に引火点が67℃(Pensky-Martens closed cup)との記載があり、区分4とした。
7 可燃性固体 分類対象外 - - - GHSの定義における液体。
8 自己反応性物質および混合物 区分外 - - - 爆発性に関連する原子団(N-O)を含んでいるが、自己反応性に関連する原子団は含んでおらず、自己反応性を示すデータも見当たらないことから、区分外とした。
9 自然発火性液体 区分外 - - - 用途が農薬であり、常温の空気と接触しても自然発火しない。
10 自然発火性固体 分類対象外 - - - GHSの定義における液体。
11 自己発熱性物質および混合物 分類できない - - - 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。
12 水と接触して可燃性/引火性ガスを発生する物質および混合物 分類対象外 - - - 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。
13 酸化性液体 分類できない - - - データなし。
14 酸化性固体 分類対象外 - - - GHSの定義における液体。
15 有機過酸化物 分類対象外 - - - 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物。
16 金属腐食性物質 分類できない - - - データなし。

健康に対する有害性

危険・有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起用語 危険有害性情報 分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) 区分4 警告を表わす感嘆符のシンボル
警告
飲み込むと有害
ラットにおける経口LD50 = 980 (RTECS(2003), HSDB(2003)), 766(RTECS(2003)), 950 mg/kg (HSDB(2003))から、計算式により算出した値(LD50 = 834 mg/kg)を用い区分4とした。
1 急性毒性(経皮) 区分外 - - - ウサギにおける経皮LD50 = 9400 mg/kg (RTECS(2003))であることから、区分外とした。
1 急性毒性(吸入:ガス) 分類対象外 - - - GHSの定義における液体である。
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない - - - データなし。
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 区分2 危険を表わす髑髏のシンボル
危険
吸入すると生命に危険
ラットにおけるLC50(4h) = 0.36 mg/L(RTECS(2003))から、区分2とした。なお、本物質の飽和濃度は極めて低く、吸入試験はミストの状態で行われていると推定される。
2 皮膚腐食性/刺激性 区分2 警告を表わす感嘆符のシンボル
警告
皮膚刺激
ヒトの皮膚を刺激するとの記述(ICSC(J)(1997), HSDB(2003))があること区分2とした。
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 分類できない - - - データなし。
4 呼吸器感作性又は皮膚感作性 呼吸器感作性:分類できない
皮膚感作性:区分1
(呼吸器感作性)

(皮膚感作性)
警告を表わす感嘆符のシンボル
(呼吸器感作性)−
(皮膚感作性)警告
(呼吸器感作性)−
(皮膚感作性)アレルギー性皮膚反応を引き起こすおそれ
呼吸器感作性:データなし。
皮膚感作性:ヒトの皮膚への反復または長期の接触により、皮膚が感作されることがあるとの記述がある(ICSC(J)(1997))ことに加え、パッチテスト陽性の報告がある(HSDB(2003))ことから、区分1とした。
5 生殖細胞変異原性 分類できない - - - Ames試験での陽性報告がある(RTECS(2003))ものの、in vivoを含む他の試験結果がなく、データ不足で分類できない。
6 発がん性 分類できない - - - マウスにおいて発がん性を示唆する報告(RTECS(2003))、ならびに否定する報告(HSDB(2003))がみられたが、データ不足で分類できない。
7 生殖毒性 区分2 危険を表わす人物シルエットのシンボル
警告
生殖能または胎児への悪影響のおそれの疑い
マウスおよびハムスターに対する試験において、仔動物に対する催奇形性(口蓋裂、斜頸等)が見られる(Catalog of teratogenic agents (2004), RTECS(2003), HSDB(2003))こと、動物試験ではヒトに奇形を引起す可能性が示唆されること(ICSC(J)(1997))から、区分2とした。
8 標的臓器/全身毒性(単回暴露) 分類できない - - - データ不足のため。
9 標的臓器/全身毒性(反復暴露) 区分2(肝臓) 危険を表わす人物シルエットのシンボル
警告
長期または反復暴露による臓器(肝臓)の障害のおそれ
Priority 2の文書中、本物質の職業暴露の結果、肝機能に影響が見られたとの報告があること(HSDB(2003))、ガイダンス値で区分2の範囲の投与量で、ラットで肝細胞壊死が見られたとの報告があること(RTECS(2003))から、区分2(肝臓)とした。
10 吸引性呼吸器有害性 分類できない - - - データなし。

環境に対する有害性

危険・有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起用語 危険有害性情報 分類根拠・問題点
11 水生環境有害性(急性) 区分1 警告を表わす水生生物と毒物のシンボル
警告 水生生物に非常に強い毒性 甲殻類(オオミジンコ)の48時間EC50=4.2ppb(AQUIRE、2003)から、区分1とした。
11 水生環境有害性(慢性) 区分1 警告を表わす水生生物と毒物のシンボル
警告 長期的影響により水生生物に非常に強い毒性 急性毒性が区分1、急速分解性がないと推定され(BIOWIN)、生物蓄積性があると推定される(log Kow=5.98(PHYSPROP Database、2005))ことから、区分1とした。

参考資料

分類マニュアル

技術上の指針

解説・用語集(エクセルファイル(64KB))


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