GHS分類結果 (関係省庁連絡会議 平成18年度事業)

ID1213 イソブチロニトリロ(CAS番号 78-82-0) 分類実施日 2007/3/15 (環境に対する有害性についてはH18.3.31)
使用マニュアル GHS分類マニュアル(H18.2.10 版)

物理化学的危険性

危険・有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起用語 危険有害性情報 分類根拠・問題点
1 火薬類 分類対象外 - - - 爆発性に関連する原子団を含んでいない。
2 可燃性/引火性ガス 分類対象外 - - - GHSの定義における液体。
3 可燃性/引火性エアゾール 分類対象外 - - - エアゾール製品でない。
4 支燃性/酸化性ガス類 分類対象外 - - - GHSの定義における液体。
5 高圧ガス 分類対象外 - - - GHSの定義における液体。
6 引火性液体 区分2
危険 引火性の高い液体および蒸気 物質固有の国連番号(2284)によりUNRTDGが3(6.1)、IIに分類されており、区分2とした。(引火点8℃および初留点(沸点)107℃(Sax, 11th, 2004)からも区分2である。)
7 可燃性固体 分類対象外 - - - GHSの定義における液体。
8 自己反応性物質および混合物 分類対象外 - - - 爆発性に関連する原子団、あるいは自己反応性に関連する原子団を含んでいない。
9 自然発火性液体 区分外 - - - 常温の空気と接触しても自然発火しない(発火点482℃(NFPA, 13th, 2003))。
10 自然発火性固体 分類対象外 - - - GHSの定義における液体。
11 自己発熱性物質および混合物 区分外 - - - CHRIS-Chemical Hazard Response Information System(U.S. DOT/U.S. Coast Guard, 1999)に「輸送中は安定」との記載があり、区分外とした。
12 水と接触して可燃性/引火性ガスを発生する物質および混合物 分類対象外 - - - 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。
13 酸化性液体 分類対象外 - - - 酸素、フッ素または塩素を含んでいない有機化合物。
14 酸化性固体 分類対象外 - - - GHSの定義における液体。
15 有機過酸化物 分類対象外 - - - 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物。
16 金属腐食性物質 分類できない - - - データなし。


健康に対する有害性

危険・有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起用語 危険有害性情報 分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) 区分3
危険 飲み込むと有毒 ラット経口LD50 = 50-100 mg/kg (PATTY (5th, 2001))に基づき区分3とした。なお、LD50= 50 mg/kg (RTECS(1997))、100 mg/kg (HSDB(2003))との記述がある。
1 急性毒性(経皮) 区分2
危険 皮膚に接触すると生命に危険 ウサギ経皮LD50 = 200 mg/kg (RTECS(1997))、310 mg/kg (HSDB(2003))のうち、毒性の強い値を採用し(LD50 = 200 mg/kg)区分2とした。
1 急性毒性(吸入:ガス) 分類対象外 - - - GHSの定義における液体。
1 急性毒性(吸入:蒸気) 区分3
危険 吸入すると有毒 ラットへの約1時間の5500ppm蒸気吸入投与により全数が死亡(5500ppm/1H⇒3.9mg/L/4H:区分3範囲)(PATTY(5th,2001))、ラット吸入暴露の最低致死濃度は1000ppm/4H(蒸気換算で2.8mg/L/4H:区分3範囲)との記載があり、LC50値ではないが急性毒性範囲推定値は区分3にあると推察されることから区分3とした。
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない - - - データなし。
2 皮膚腐食性/刺激性 区分3
警告 軽度の皮膚刺激 ウサギに対して開放適用したドレイズ法で軽微(Mild)な刺激性を示すとの記述があること(RTECS(1997))、ヒトの皮膚を刺激するとの記述がある(HSDB(2003), HSFS(2000))ことから、区分3とした。
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分2A−2B
警告 強い眼刺激 ウサギの眼に対して「まぶたや結膜を赤くする、水腫、流涙」を引き起こすとの記述があり(RTECS(1997))、また、ヒトの眼に対しても刺激性がある(HSDB(2003), HSFS(2000))ことから、区分2A−2Bとした。なお、本データからの細区分は困難である。
4 呼吸器感作性又は皮膚感作性 呼吸器感作性:分類できない
皮膚感作性:分類できない

(呼吸器感作性)−
(皮膚感作性)−
(呼吸器感作性)−
(皮膚感作性)−
呼吸器感作性:データなし。
皮膚感作性:データなし。
5 生殖細胞変異原性 分類できない - - - データなし。
6 発がん性 分類できない - - - データなし。
7 生殖毒性 分類できない - - - ラット吸入発生毒性試験で、母体毒性が明らかな濃度での胎児死亡/胎児毒性が見られたとの記述があるものの(PATTY(5th, 2001)、ただしPATTYでは母体毒性はなかったとしているが、原典では母体毒性ありとなっている)、他にデータがなく、データ不足のため分類できない。
8 標的臓器/全身毒性(単回暴露) 区分2(肝臓)、区分3(気道刺激性)

警告 臓器(肝臓)の障害のおそれ
(気道刺激性)呼吸器への刺激のおそれ
ガイダンス値で区分1に該当する量をラットに経口投与した場合、肝臓に影響があるとの記述が見られる(HSDB(2003))が、Priority 2文書のデータであり、区分1に分類するための判定基準に適合しないことから、技術上の指針に従い区分2(肝臓)とした。また、ヒトに対して、吸入により喉を刺激する(HSDB(2003), HSFS(2000))ことから、区分3(気道刺激性)とした。なお、Priority 2の文書中、本物質がヒトの心臓に影響を与えるとの記述がみられる(SITTIG(4th, 2001))が、裏づけとなるデータは見つからなかった。
9 標的臓器/全身毒性(反復暴露) 分類できない - - - データ不足のため。
10 吸引性呼吸器有害性 分類できない - - - データなし。


環境に対する有害性

危険・有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起用語 危険有害性情報 分類根拠・問題点
11 水生環境有害性(急性) 分類できない - - - データがなく分類できない。
11 水生環境有害性(慢性) 分類できない - - - データがなく分類できない。



参考資料

分類マニュアル

技術上の指針

解説・用語集(エクセルファイル(64KB))


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