GHS分類結果 (経済産業省・環境省平成20年度事業(注))

ID1-210 2・2-ジブロモ-2-シアノアセトアミド(CAS番号 10222-01-2) 分類実施日 H21.3.31
使用マニュアル 政府向けGHS分類ガイダンス(H20.9.5版)

物理化学的危険性

危険・有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起用語 危険有害性情報 分類根拠・問題点
1 火薬類 分類対象外 - - - 爆発性に関わる原子団を含まない。
2 可燃性/引火性ガス 分類対象外 - - - 固体である。
3 可燃性/引火性エアゾール 分類対象外 - - - エアゾール製品でない。
4 支燃性/酸化性ガス類 分類対象外 - - - 固体である。
5 高圧ガス 分類対象外 - - - 固体である。
6 引火性液体 分類対象外 - - - 固体である。
7 可燃性固体 区分外 - - - 不燃性(HSDB,2002)。
8 自己反応性物質および混合物 分類対象外 - - - 爆発性、あるいは自己反応性に関わる原子団を含まない。
9 自然発火性液体 分類対象外 - - - 固体である。
10 自然発火性固体 区分外 - - - 不燃性(HSDB,2002)。
11 自己発熱性物質および混合物 区分外 - - - 不燃性(HSDB,2002)。
12 水と接触して可燃性/引火性ガスを発生する物質および混合物 分類対象外 - - - 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含まない。
13 酸化性液体 分類対象外 - - - 固体である。
14 酸化性固体 分類対象外 - - - フッ素および塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、この酸素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。
15 有機過酸化物 分類対象外 - - - 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物。
16 金属腐食性物質 分類できない - - - 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。


健康に対する有害性

危険・有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起用語 危険有害性情報 分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) 区分3
危険 飲み込むと有毒 ラットを用いた経口投与試験のLD50値235 mg/kg(雄)、178 mg/kg(雌)(HSDB(2002))から、区分3とした。
1 急性毒性(経皮) 区分外 - - - 雄ウサギを用いた経皮投与試験のLD50値 >2 g/kg (2,000 mg/kg)(HSDB(2002))から、区分外とした。
1 急性毒性(吸入:ガス) 分類対象外 - - - GHS定義上の固体であるため、ガスでの吸入は想定されず、分類対象外とした。
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない - - - データがないので分類できない。
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 区分2
危険 吸入すると生命に危険 本物質の飽和蒸気圧濃度(25℃)は1.18 ppm(0.01 mg/L)である。ラットを用いた4時間吸入暴露試験のLC50値0.32 mg/L(HSDB(2008))は飽和蒸気圧濃度より大きいので、粉塵基準を適用し、区分2とした。
2 皮膚腐食性/刺激性 区分2
警告 皮膚刺激 ウサギを用いた4時間皮膚刺激性試験で、「0.5 gの投与で落屑を伴う紅斑や浮腫が認められた」(HSDB(2008))旨の記述があり、引用文献(USEPA; Reregistration Eligibility Decision Document)には、「moderate to severe」との記述がある。また、ウサギを用いた標準Draize試験で「Severe」(RTECS(2008))の記述がある。以上より、区分2とした。
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分1
危険 重篤な眼の損傷 ウサギを用いた眼刺激性試験で、「角膜に対してsevereな損傷があり、回復性がなく、corrosiveである」(HSDB(2002))旨、記述されている。また、ウサギを用いた標準Draize試験で、「Severe」(RTECS(2008))と記述されている。以上から区分1とした。
4 呼吸器感作性又は皮膚感作性 呼吸器感作性:分類できない
皮膚感作性:分類できない
- - - 呼吸器感作性:データがないので分類できない。
皮膚感作性:モルモットを用いた皮膚感作性試験において「本物質はweak sensitizerである」(HSDB(2002))旨、記述されているが、陽性を示した動物数が不明であるため分類できない。
5 生殖細胞変異原性 分類できない - - - データがないので分類できない。
6 発がん性 分類できない - - - 主要な国際的評価機関による評価がなされておらず、データもないので分類できない。
7 生殖毒性 分類できない - - - 妊娠7-19日のウサギを用いた経口投与による発生毒性試験で、「母動物に一般毒性が発現しない用量で、数匹の胎児の骨格要素に骨化遅延がみられた」(HSDB(2008))旨、記述されている。影響は「骨化遅延」のみである。List2の情報源であり、雌雄の生殖機能に関するデータもないので分類できない。
8 標的臓器/全身毒性(単回暴露) 分類できない - - - データがないので分類できない。
9 標的臓器/全身毒性(反復暴露) 区分2(全身毒性)
警告 長期又は反復暴露による臓器(全身毒性)の障害のおそれ ラットを用いた90日間経口投与試験で、区分2のガイダンス値の範囲内で、「呼吸困難があり、それらの動物には体重減少がみとめられ、何匹かは死亡した」(HSDB(2002))旨の記述がある。臓器が特定できないので、区分2(全身毒性)とした。
なお、ラットを用いた90日間経皮投与試験で、区分2のガイダンス値の範囲外で、「雄でトリグリセライドレベルの減少、雌でアルカリホスファターゼ及び塩素イオンの上昇がコレステロールの減少とともにみられた」(HSDB(2002))旨の記述がある。
10 吸引性呼吸器有害性 分類できない - - - データがないので分類できない。


環境に対する有害性

危険・有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起用語 危険有害性情報 分類根拠・問題点
11 水生環境有害性(急性) 区分1
警告 水生生物に非常に強い毒性 甲殻類(Mysid)の96時間LC50 = 0.72mg/L(AQUIRE, 2008)から区分1とした。
11 水生環境有害性(慢性) 区分1
警告 長期的影響により水生生物に非常に強い毒性 急性毒性区分1であり、急速分解性がない(難分解、BODによる分解度:0%(既存点検, 2008)ことから区分1とした。

(注)
「物理化学的危険性」及び「健康に対する有害性」:平成20年度経済産業省委託事業による分類結果
「環境に対する有害性」:平成20年度環境省委託事業による分類結果


参考資料

政府向けGHS分類ガイダンス

解説・用語集(エクセルファイル(64KB))


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