GHS分類結果 (経済産業省・環境省平成20年度事業(注))

ID1-208 2・4-ジ-ターシャリ-ブチルフェノール(CAS番号 96-76-4) 分類実施日 H21.3.31
使用マニュアル 政府向けGHS分類ガイダンス(H20.9.5版)

物理化学的危険性

危険・有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起用語 危険有害性情報 分類根拠・問題点
1 火薬類 分類対象外 - - - 爆発性に関わる原子団を含まない。
2 可燃性/引火性ガス 分類対象外 - - - 固体である。
3 可燃性/引火性エアゾール 分類対象外 - - - エアゾール製品でない。
4 支燃性/酸化性ガス類 分類対象外 - - - 固体である。
5 高圧ガス 分類対象外 - - - 固体である。
6 引火性液体 分類対象外 - - - 固体である。
7 可燃性固体 分類できない - - - データがなく分類できない。
8 自己反応性物質および混合物 分類対象外 - - - 爆発性、あるいは自己反応性に関わる原子団を含まない。
9 自然発火性液体 分類対象外 - - - 固体である。
10 自然発火性固体 区分外 - - - 常温の空気と接触しても自然発火しない(発火点330℃(IUCLID,2000))。
11 自己発熱性物質および混合物 分類できない - - - 試験温度の140℃において、液体または気体となる物質に適した試験方法が確立していない。
12 水と接触して可燃性/引火性ガスを発生する物質および混合物 分類対象外 - - - 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含まない。
13 酸化性液体 分類対象外 - - - 固体である。
14 酸化性固体 分類対象外 - - - フッ素および塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、この酸素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。
15 有機過酸化物 分類対象外 - - - 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物。
16 金属腐食性物質 分類できない - - - 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。


健康に対する有害性

危険・有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起用語 危険有害性情報 分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) 区分4
警告 飲み込むと有害 ラットを用いた急性経口毒性試験(OECD TG 401、GLP)のLD50値1,762 mg/kg (厚労省報告(Access on October 2008)) から、区分4とした。
1 急性毒性(経皮) 区分外 - - - ウサギを用いた経皮投与試験のLD50値2,200 mg/kg (RTECS (2004)) は国連GHS急性毒性区分5に該当するが、国内では不採用区分につき、区分外とした。
1 急性毒性(吸入:ガス) 分類対象外 - - - GHS定義上の固体であるため、ガスでの吸入は想定されず、分類対象外とした。
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない - - - データがないので分類できない。
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない - - - データがないので分類できない。
2 皮膚腐食性/刺激性 区分2
警告 皮膚刺激 ウサギを用いた皮膚刺激性/腐食性試験(OECD TG 404)において「刺激性 (redness: 3.0、irritation index: 3.88/8)」(IUCLID(2000)) と記述されているので、区分2とした。
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分2A
警告 強い眼刺激 ウサギを用いた眼刺激性/腐食性試験 (OECD TG 405)において「刺激性 (conjunctiva redness: 2.06、iris: 1.00、cornea: 1.61、 irritation index; 38.5/110)」(IUCLID (2000)) と記述されているので、区分2Aとした。
4 呼吸器感作性又は皮膚感作性 呼吸器感作性:分類できない
皮膚感作性:分類できない
- - - 呼吸器感作性:データがないので分類できない。
皮膚感作性:モルモット20匹を用いたMaximization試験(OECD TG 406)において「感作性なし」(IUCLID (2000)) と記述されているが、他にデータがないので分類できない。
5 生殖細胞変異原性 分類できない - - - in vitro変異原性試験について、「チャイニーズ・ハムスター培養細胞を用いる染色体異常試験:陽性、細菌を用いた復帰変異試験:陰性」(厚労省報告 (Access on October 2008))と記述されているが、in vivo試験データがないので分類できない。
6 発がん性 分類できない - - - 主要な国際的評価機関による評価がなされておらず、データもないので分類できない。
7 生殖毒性 分類できない - - - データがないので分類できない。
8 標的臓器/全身毒性(単回暴露) 区分2(腎臓)
警告 臓器(腎臓)の障害のおそれ ラットを用いた単回経口投与試験で「肉眼的に腎臓の灰白色点又は肥大、組織学的に好塩基性尿細管、顆粒円柱、好中球性の細胞浸潤、鉱質沈着などが認められており、腎臓に影響を及ぼすことが示唆された」(厚労省報告(Access on October 2008))と記述されており、これらの症状は区分2のガイダンス値の範囲内でみられたことから、区分2(腎臓)とした。
9 標的臓器/全身毒性(反復暴露) 区分2(腎臓)
警告 長期又は反復暴露による臓器(腎臓)の障害のおそれ ラットを用いた28日間反復経口投与試験(Guideline for 28-Day Repeated Dose Toxicity Test in Mammalian Species (Chemical Substances Control Law of Japan)、GLP)において「腎臓の肥大と灰白色点、好塩基性尿細管、顆粒円柱、遠位尿細管拡張、近位尿細管肥大」(厚労省報告 (Access on October 2008))が区分2のガイダンス値の範囲内で見られたことから、区分2(腎臓)とした。この試験においては「肝臓重量の増加、小葉中心性の肝細胞肥大」(厚労省報告 (Access on October 2008))も記述されているが、重大な影響とはいえないので採用しなかった。また、「ヘモグロビン量およびヘマトクリット値の減少、分葉核好中球比の増加、プロトロンビン時間およびAPTTの延長が認められた」(厚労省報告 (Access on October 2008))が、これらは「重篤な変化ではないと考えられ」、「腎臓への影響に関連した変化」である旨の記述があるため、分類根拠には採用しなかった。
10 吸引性呼吸器有害性 分類できない - - - データがないので分類できない。


環境に対する有害性

危険・有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起用語 危険有害性情報 分類根拠・問題点
11 水生環境有害性(急性) 区分1
警告 水生生物に非常に強い毒性 甲殻類(オオミジンコ)の48時間EC50 = 0.33 mg/L(環境省生態影響試験, 2004)から区分1とした。
11 水生環境有害性(慢性) 区分1
警告 長期的影響により水生生物に非常に強い毒性 急性毒性区分1であり、急速分解性がない(難分解性;4週間標準法でのBOD:0%(既存点検, 1987))ことから、区分1とした。

(注)
「物理化学的危険性」及び「健康に対する有害性」:平成20年度経済産業省委託事業による分類結果
「環境に対する有害性」:平成20年度環境省委託事業による分類結果


参考資料

政府向けGHS分類ガイダンス

解説・用語集(エクセルファイル(64KB))


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