項目 | 情報 |
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CAS登録番号 | 7173-51-5 |
名称 | ジデシルジメチルアンモニウムクロリド |
物質ID | 24A6134 |
分類実施年度 | 平成24年度 |
分類実施者 | 厚生労働省、環境省 |
新規/再分類 | 新規分類 |
他年度における分類結果 | |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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分類に使用したガイダンス(外部リンク) | GHS分類ガイダンス |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
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厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 分類対象外 |
- |
- | - | 爆発性に関わる原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 |
- |
- | - | 爆発性に関わる原子団を含んでいない、かつ自己反応性に関わる原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 |
- |
- | - | 金属および半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | 塩素を含む有機化合物であるが、この塩素は4級アンモニウムとイオン結合した塩素イオンであり、酸化性に寄与しない。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 |
- |
- | - | -O-O-構造を有していない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない |
- |
- | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 急性毒性(経口) | 区分3 |
危険 |
H301 |
P301+P310
P264 P270 P321 P330 P405 P501 |
ラットのLD50値は238 mg/kgおよび262 mg/kg(EPA RED(2006))に基づき、区分3とした。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分外 |
- |
- | - | ウサギのLD50値は2930 mg/kg(EPA RED(2006))に基づき、JIS分類基準の区分外(国連分類基準の区分5に相当)とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 区分2 |
危険 |
H330 |
P304+P340
P403+P233 P260 P271 P284 P310 P320 P405 P501 |
ラットの4時間ばく露によるLC50値は0.07 mg/L(HPVIS(2009)、List2相当)に基づき、区分2とした。なお、LC50値が飽和蒸気圧濃度(4.54E-10 mg/L)より高いので、ダストによる吸入試験とみなした。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分1C |
危険 |
H314 |
P301+P330+P331
P303+P361+P353 P305+P351+P338 P304+P340 P260 P264 P280 P310 P321 P363 P405 P501 |
ウサギ1匹の皮膚に4時間適用した試験において、重度の刺激症状が24時間続き、皮膚の皮革状化、脱色、壊死が認められ、適用後24時間の観察で腐食性が確認されたため試験を終了した。その結果、本物質はウサギの皮膚に腐食性あり(corrosive)との評価(HPVIS(2009))に基づき区分1Cとした。なお、EU分類ではC;R34である(EC-JRC(ESIS)(Access on Oct. 2012))。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分1 |
危険 |
H318 |
P305+P351+P338
P280 P310 |
ウサギ1匹の眼に適用1時間後に極度の角膜混濁、虹彩炎、結膜刺激が生じ、眼の形が崩れて見え、刺激性の総合スコアは94(最大値110)であった。腐食性の証拠が得られたため1時間で試験を終了し、本物質はウサギの眼に腐食性あり(corrosive)との評価結果(HPVIS(2009))に基づき区分1とした。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 区分1 |
警告 |
H317 |
P302+P352
P333+P313 P261 P272 P280 P321 P363 P501 |
Contact Dermatitis(5th, 2011)(List1、相当)に接触アレルギー物質として記載されていることに基づき、区分1とした。なお、モルモットを用いた皮膚感作性試験(ビューラー法)で陽性率 0%(0/20)を示し、本物質は感作性物質ではない(not a sensitizer)と報告されている(HPVIS(2009))。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分外 |
- |
- | - | ラットの経口投与による骨髄細胞を用いた染色体異常試験(体細胞in vivo変異原性試験)の陰性結果(USEPA/HPV(2005))に基づき、区分外とした。なお、in vtro試験では、エームス試験(HPVIS(2009))、CHO細胞を用いた染色体異常試験(USEPA/HPV(2005))、CHO細胞を用いたHGPRT試験(USEPA/HPV(2005))でいずれも陰性が報告されている。 |
6 | 発がん性 | 区分外 |
- |
- | - | 雌雄ラットを用いた104週間混餌投与試験(USEPA/HPV(2005))および雌雄マウスを用いた78週間混餌投与試験(HPVIS(2009))の結果、投与に関連した影響として、両試験とも高用量群(ラット:1500 ppm、マウス:1000 ppm)で体重増加抑制を示したが、催腫瘍性は認められず、2種の動物を用いた長期投与試験で発がん性の証拠が得られなかったことから、区分外とした。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない |
- |
- | - |
妊娠ラットの器官形成期に経口投与した発生毒性試験において、37.5 mg/kg/dayを超える用量で母動物に体重および摂餌量の低下、呼吸音、喘ぎなどの一般毒性が観察され、50 mg/kg/dayの用量で後期胚吸収の有意な増加が認められたが、この影響は母体毒性によるものとしている(HSDB(2010))。また、妊娠ウサギの器官形成期に経口投与した発生毒性試験で、3 mg/kg/day以上の用量で母動物に呼吸音、体重増加抑制、活動低下などの一般毒性が観察され、死亡例が認められた10 mg/kg/dayで、同腹死亡胎仔数の増加が認められた(USEPA/HPV(2005))。いずれの試験も発生に関して悪影響が認められたが、母動物の死亡も発生しており、強い母体毒性によるものと考えられることからデータ不足で「分類できない」とした。なお、ラットの混餌投与による二世代生殖試験では、高用量(1000 ppm)群で体重増加抑制と摂餌量の低下が観察されたが、生殖毒性は認められなかった(USEPA/HPV(2005))ことが報告されている。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分2(全身毒性) |
警告 |
H371 |
P309+P311
P260 P264 P270 P405 P501 |
ラットの急性経口毒性試験(用量:100~400 mg/kg、LD50値 262 mg/kg)において、不活発、流涙、下痢などの症状、死亡例の剖検で胃の褪色および出血、腸に赤褐色内容物が見られたが、生存例では著変はなかった(HPVIS(2009))。また、ラットの別の急性経口毒性試験(用量:100~500 mg/kg、LD50値 238 mg/kg)では、主な症状として、尿、糞便および唾液の変色、斜視、運動失調、体部振戦、努力性呼吸、軽度~重度の抑制、腹部痙縮などが報告されている(HPVIS(2009))。以上の所見の用量はガイダンス値範囲の区分1に相当するが、標的臓器の特定は困難であり、かつList2の情報であることから区分2(全身毒性)とした。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分2(全身毒性) |
警告 |
H373 |
P260
P314 P501 |
ラットに13週および104週、マウスに13週および78週の期間にいずれも混餌投与した各試験では、ガイダンス値範囲内の用量で悪影響を示す所見はほとんど見当たらないが、唯一ラットの104週間投与試験でガイダンス値区分2に相当する1500 ppm(75 mg/kg/day)で、腸間膜リンパ節洞の血液充満、ヘモジデリン沈着、および組織球増殖が観察された(USEPA/HPV(2005))。また、イヌに8週間経口投与した試験において、60 mg/kg/day(90日換算値:37 mg/kg/day)で、嘔吐の増加、流涎、軟便、削痩などの症状に加え、体重増加抑制と摂餌量低下がみられ、死亡率が増加したと報告されている(HSDB(2010))。以上の所見について、標的臓器の特定が困難なため区分2(全身毒性)とした。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分1 |
警告 |
H400 |
P273
P391 P501 |
甲殻類(オオミジンコ)の24時間LC50 = 0.018 mg/L(AQUIRE, 2013)から、区分1とした。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分1 |
警告 |
H410 |
P273
P391 P501 |
慢性毒性データを用いた場合、急速分解性がなく(難分解性、BODによる分解度:-3, -2, -2%(既存点検, 2008)、藻類(Pseudokirchneriella subcapitata)の72時間NOEC = 0.025 mg/L(AQUIRE, 2013)であることから、区分1となる。 慢性毒性データが得られていない栄養段階に対して急性毒性データを用いた場合、急速分解性がなく(難分解性、BODによる分解度:-3, -2, -2%(既存点検, 2008)、魚類(ギンザケ)の96時間LC50 = 0.39 mg/L(AQUIRE, 2013)であることから、区分1となる。 以上の結果から、区分1とした。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 |
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