GHS分類結果

View this page in English



一般情報
項目 情報
CAS登録番号 620-17-7
名称 3-エチルフェノール
物質ID 24A6116
分類実施年度 平成24年度
分類実施者 厚生労働省、環境省
新規/再分類 新規分類
他年度における分類結果  
Excelファイルのダウンロード Excel file

関連情報
項目 情報
分類に使用したガイダンス(外部リンク) GHS分類ガイダンス
国連GHS文書(外部リンク) 国連GHS文書
解説・用語集(Excelファイル) 解説・用語集
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) 職場のあんぜんサイトへ
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) 職場のあんぜんサイトへ
OECD/eChemPortal(外部リンク) eChemPortal

物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 爆発物 分類対象外
-
-
- - 爆発性に関わる原子団を含んでいない。
2 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
3 エアゾール 分類対象外
-
-
- - エアゾール製品でない。
4 支燃性/酸化性ガス 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
5 高圧ガス 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
6 引火性液体 区分外
-
-
- - 引火点は94℃[密閉式](MSDS(Sigma-Aldrich)(Access on Sep. 2012))であり93℃超である。
7 可燃性固体 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
8 自己反応性化学品 分類対象外
-
-
- - 爆発性に関わる原子団を含んでいない、かつ自己反応性に関わる原子団を含んでいない。
9 自然発火性液体 分類できない
-
-
- - データなし。
10 自然発火性固体 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
-
- - 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。
12 水反応可燃性化学品 分類対象外
-
-
- - 金属および半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。
13 酸化性液体 分類対象外
-
-
- - フッ素および塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、この酸素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。
14 酸化性固体 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
15 有機過酸化物 分類対象外
-
-
- - -O-O-構造を有していない有機化合物である。
16 金属腐食性物質 分類できない
-
-
- - データなし。

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) 区分4


警告
H302 P301+P312
P264
P270
P330
P501
ラットのLD50値は 雄で1709 mg/kg、雌で1691 mg/kg(OECD TG 401、GLP)(厚労省報告(Access on Sep. 2012))に基づき、区分4とした。健康有害性については、異性体である4-エチルフェノール(p-エチルフェノール CAS 123-07-9)を参照のこと。
1 急性毒性(経皮) 分類できない
-
-
- - データなし。
1 急性毒性(吸入:ガス) 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
-
-
- - データなし。
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない
-
-
- - データなし。
2 皮膚腐食性/刺激性 分類できない
-
-
- - データなし。
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 分類できない
-
-
- - データなし。
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - データなし。
4 皮膚感作性 分類できない
-
-
- - データなし。
5 生殖細胞変異原性 分類できない
-
-
- - in vivo試験のデータがないため分類できない。なお、in vitro試験では、エームス試験で陰性(厚労省報告(2000))、CHL/IU細胞用いた染色体異常試験で陽性(厚労省報告(2000))が報告されている。
6 発がん性 分類できない
-
-
- - データなし。
7 生殖毒性 分類できない
-
-
- - 生殖に関連する情報として、ラットの新生仔に出生後4~21日の期間に経口投与した試験において、300 mg/kg/dayで有意な体重低下、および投与期間終了時に肝臓の相対重量の有意な増加が見られたが、組織学的所見がなく血液化学検査の指標にも変化がなかったことから、毒性学的意義は不明(HPVIS(2008))との報告があるのみで、データ不足のため「分類できない」とした。
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 区分2(全身毒性)


警告
H371 P309+P311
P260
P264
P270
P405
P501
ラットの急性経口投与毒性試験(OECD TG 401、GLP)において、1700 mg/kg以上の群で投与後約1時間~1日の間に死亡が発生し、1450 mg/kg以上の群に、よろめき歩行、腹臥、横臥等がみられ、剖検では、雌雄の死亡例の前胃あるいは腺胃に水腫様変化、褐色斑あるいは白色化等の障害性の変化が認められた(厚労省報告(Access on Sep. 2012))。以上より、症状はガイダンス値範囲の区分2に相当用量で認められたが、標的臓器の特定が困難なため、区分2(全身毒性)とした。
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 分類できない
-
-
- - ラットの28日間反復経口投与試験(用量:0, 100, 300, 1000 mg/kg/day、化審法、GLP)において、1000 mg/kg(90日換算値:311 mg/kg/day)で横臥あるいは腹臥、よろめき歩行などの症状が散見され、GPTの増加、肝臓重量の高値、前胃の肥厚および扁平上皮の過形成などが認められ、無影響量は300 mg/kg/day(90日換算値:93.3 mg/kg/day)と報告されている(厚労省報告(Access on Sep. 2012))。したがって、経口経路では区分外に相当する可能性が高いが、他の経路(吸入、経皮)についてはデータがなくその影響も不明なことから、特定標的臓器毒性(反復ばく露)の分類としては、データ不足のため「分類できない」とした。
10 吸引性呼吸器有害性 分類できない
-
-
- - データなし。

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
11 水生環境有害性(急性) 分類できない
-
-
- - データなし。
11 水生環境有害性(長期間) 分類できない
-
-
- - データなし。
12 オゾン層への有害性 分類できない
-
-
- - 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。


分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
  • 「分類結果」欄の空欄又は「- 」(ハイフン)は、その年度に当該危険有害性項目の分類が実施されなかったことを意味します。
  • 「分類結果」欄の「※」はJISの改正に伴い、区分がつかなかったもの(「区分に該当しない(分類対象外を含む)」あるいは「分類できない」、もしくはそのいずれも該当する場合)に表示するものです。詳細については分類根拠を参照してください。

To GHS Information