項目 | 情報 |
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CAS登録番号 | 121-92-6 |
名称 | メタ-ニトロ安息香酸 |
物質ID | 24A6095 |
分類実施年度 | 平成24年度 |
分類実施者 | 厚生労働省/環境省 |
新規/再分類 | 新規分類 |
他年度における分類結果 | |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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分類に使用したガイダンス(外部リンク) | 物理化学的危険性・健康に対する有害性:政府向けGHS分類ガイダンス(H22.7版)、環境に対する有害性:国連GHS文書(改訂4版) |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類できない |
- |
- | - | 爆発性に関わる原子団(ニトロ基)を含むが、データがなく分類できない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類できない |
- |
- | - | 可燃性との情報(HSDB(2008))があるが、データがなく分類できない。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 爆発性に関わる原子団(ニトロ基)を含むが、データがなく分類できない。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 区分外 |
- |
- | - | 発火点は490℃であり(GESTIS(Access on Aug. 2012))、常温で発火しないと考えられる。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 |
- |
- | - | 金属および半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 分類できない |
- |
- | - | フッ素および塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であり、この酸素が炭素および水素以外の元素(N)と化学結合しているが、データがなく分類できない。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 |
- |
- | - | -O-O-構造を有していない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない |
- |
- | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 分類できない |
- |
- | - |
データなし。 なお、健康有害性に関しては、本物質の異性体であるパラ-ニトロ安息香酸(CAS 62-23-7)の情報も参照のこと。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分外 |
- |
- | - | マウスの90日間混餌投与による末梢血を用いた小核試験(体細胞 in vivo変異原性試験)で陰性の結果(NTP DB(Access on Aug. 2012))により区分外とした。なお、in vitro試験では、エームス試験で陽性(NTP DB(1983))、CHO細胞を用いた染色体異常試験で陰性(NTP DB(Access on Aug. 2012))、チャイニーズハムスター肺由来細胞(CHL/IU細胞)を用いた染色体異常試験(OECD TG473、GLP)で陽性(厚労省報告(Access on Aug. 2012))の結果が得られている。 |
6 | 発がん性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
7 | 生殖毒性 | 区分2 |
警告 |
H361 |
P308+P313
P201 P202 P280 P405 P501 |
マウスを用い混餌投与による継続繁殖試験において、中用量(0.75%混餌)または高用量(1.5%混餌)で親動物の体重が対照群より低く、一方、中用量以上で分娩時の同腹仔数の減少、出産回数の減少、さらに高用量では離乳前の仔の死亡率の増加が認められた(NTP Report RACB88105(1990))。また、ラットを用い交配前14日から交配を経て、雄は42日間、雌は妊娠、分娩を経て哺育4日まで経口投与した反復投与毒性・生殖発生毒性併合試験(OECD TG422)において、高用量(500 mg/kg/day)で親動物に胃、大腿骨の病理学的変化、特に雌では死亡および毒性症状が現れ、一方、高用量で分娩率、黄体数、着床数、出産児数、生後4日の生存児数など仔の発生指標に低値あるいは低値傾向が認められた(経産省生殖試験(2007)、List2相当)。以上の2試験とも親動物に一般毒性が現れた用量で仔の発生に対する悪影響が認められていることから区分2とした。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない |
- |
- | - | ラットを用い交配前14日から哺育4日までの約41~45日間強制経口投与した反復投与毒性・生殖発生毒性併合試験(OECD TG422)において、高用量の500 mg/kg/日群(90日換算値:約240 mg/kg/日)では雌3例が死亡し、2例は自発運動低下、不整呼吸、腹臥位など急激な状態悪化を示した。一方、中用量の100 mg/kg(90日換算値:約48 mg/kg/日)以上で前胃扁平上皮過形成が認められ、高用量の500 mg/kg/日群では血液検査値の変化、前胃の糜爛、前胃の限局性炎症性細胞浸潤、大腿骨における海綿骨の増生、さらに精巣で精上皮の変性、精巣上体の管内の精子減少および細胞残屑が認められた(経産省生殖試験(2007))。以上の影響はガイダンス値範囲を超える高用量での所見であり、唯一胃の病変のみが区分2相当となる中用量でも観察されている。経口投与による局所影響の可能性を否定できないが、本物質の腐食性/刺激性が不明なため「分類できない」とした。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 |
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