GHS分類結果

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一般情報
項目 情報
CAS登録番号 100-20-9
名称 テレフタル酸クロライド
物質ID 24A6082
分類実施年度 平成24年度
分類実施者 厚生労働省、環境省
新規/再分類 新規分類
他年度における分類結果  
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関連情報
項目 情報
分類に使用したガイダンス(外部リンク) GHS分類ガイダンス
国連GHS文書(外部リンク) 国連GHS文書
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 爆発物 分類対象外
-
-
- - 爆発性に関わる原子団を含んでいない。
2 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における固体である。
3 エアゾール 分類対象外
-
-
- - エアゾール製品でない。
4 支燃性/酸化性ガス 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における固体である。
5 高圧ガス 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における固体である。
6 引火性液体 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における固体である。
7 可燃性固体 分類できない
-
-
- - データなし。
8 自己反応性化学品 分類対象外
-
-
- - 爆発性に関わる原子団を含んでいない、かつ自己反応性に関わる原子団を含んでいない。
9 自然発火性液体 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における固体である。
10 自然発火性固体 区分外
-
-
- - 発火点は>450℃であり(MSDS(Merck)(2010))、常温で発火しないと考えられる。
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
-
- - 融点140℃以下の固体に適した試験方法が確立していない。
12 水反応可燃性化学品 分類対象外
-
-
- - 金属および半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。
13 酸化性液体 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における固体である。
14 酸化性固体 分類対象外
-
-
- - フッ素を含まず、酸素および塩素を含む有機化合物であるが、この酸素および塩素が炭素、水素以外の元素と結合していない。
15 有機過酸化物 分類対象外
-
-
- - -O-O-構造を有していない有機化合物である。
16 金属腐食性物質 分類できない
-
-
- - 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。なお、水の存在下で、多くの金属を侵す(ICSC(2006))との情報がある。

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) 区分外
-
-
- - ラットのLD50値は 2500 mg/kg(IUCLID(2000))に基づきJIS基準値の区分外(国際分類基準の区分5に相当)とした。
なお、本物質の毒性は主に加水分解生成物による(IUCLID(2000))ことから、健康有害性については、分解生成物とされるテレフタル酸(CAS番号100-21-0)、および塩化水素(CAS番号 7647-01-0)も参照のこと。
1 急性毒性(経皮) 分類できない
-
-
- - データなし。
1 急性毒性(吸入:ガス) 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における固体である。
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
-
-
- - データ不足。なお、ラットのLC50値は0.7 mg/L/4h(RTECS(2008):元文献 National Technical Information Service.. OTS0533726)との報告があるが、試験時の物質の状態(通常では粉塵と思われる)の記載がなく詳細も不明なため分類できない。なお、このLC50値は飽和蒸気圧濃度(26.7 mg/L)より低く、固体としての本物質が蒸気であれば区分2、粉塵であれば区分3に相当する。
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない
-
-
- - データ不足。なお、ラットのLC50値は0.7 mg/L/4h(RTECS(2008):元文献 National Technical Information Service.. OTS0533726)との報告があるが、試験時の物質の状態(通常では粉塵と思われる)の記載がなく詳細も不明なため分類できない。なお、このLC50値は飽和蒸気圧濃度(26.7 mg/L)より低く、固体としての本物質が蒸気であれば区分2、粉塵であれば区分3に相当する。
2 皮膚腐食性/刺激性 区分1


危険
H314 P301+P330+P331
P303+P361+P353
P305+P351+P338
P304+P340
P260
P264
P280
P310
P321
P363
P405
P501
当該物質は皮膚刺激物(skin irritant)との記述(HSDB(2003))に加え、pH値は<0.5の記載(MSDS(Merck)(2010))により、区分1とした。
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分1


危険
H318 P305+P351+P338
P280
P310
本物質についてpH値は<0.5(MSDS(Merck)(2010))の記載により区分1とした。
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - データなし。
4 皮膚感作性 分類できない
-
-
- - データなし。
5 生殖細胞変異原性 分類できない
-
-
- - データなし。
6 発がん性 分類できない
-
-
- - データなし。
7 生殖毒性 分類できない
-
-
- - データなし。
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 区分2(全身毒性)


警告
H371 P309+P311
P260
P264
P270
P405
P501
マウスの急性経口毒性試験(LD50値: 2140 mg/kg)で観察された症状として、全身の活動抑制(傾眠)の記載があり(IUCLID(2000))、死亡例も区分2のガイダンス値内で認められているため区分2(全身毒性)とした。
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 分類できない
-
-
- - データなし。
10 吸引性呼吸器有害性 分類できない
-
-
- - データなし。

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
11 水生環境有害性(急性) 区分外
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-
- - 甲殻類(オオミジンコ)による96時間EC50>100 mg/L(IUCLID, 2000)であることから、区分外とした。
11 水生環境有害性(長期間) 区分外
-
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- - 信頼性のある慢性データが得られていない。急速分解性がなく(BIOWIN)、急性毒性区分外であることから、区分外とした。
12 オゾン層への有害性 分類できない
-
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- - 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。


分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
  • 「分類結果」欄の空欄又は「- 」(ハイフン)は、その年度に当該危険有害性項目の分類が実施されなかったことを意味します。
  • 「分類結果」欄の「※」はJISの改正に伴い、区分がつかなかったもの(「区分に該当しない(分類対象外を含む)」あるいは「分類できない」、もしくはそのいずれも該当する場合)に表示するものです。詳細については分類根拠を参照してください。

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