項目 | 情報 |
---|---|
CAS登録番号 | 97-52-9 |
名称 | 4-ニトロ-オルト-アニシジン |
物質ID | 24A6077 |
分類実施年度 | 平成24年度 |
分類実施者 | 厚生労働省、環境省 |
新規/再分類 | 新規分類 |
他年度における分類結果 | |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
---|---|
分類に使用したガイダンス(外部リンク) | GHS分類ガイダンス |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 分類できない |
- |
- | - | 爆発性に関わる原子団(ニトロ基)を含んでいるが、データがなく分類できない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類できない |
- |
- | - | 可燃性(GESTIS(Access on Aug. 2012))との情報があるが、所定の試験法によるデータがなく分類できない。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 爆発性に関わる原子団(ニトロ基)を含んでいるが、データがなく分類できない。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 区分外 |
- |
- | - | 発火点は>360℃であり(MSDS(Sigma-Aldrich)(Access on Aug. 2012))、常温で発火しないと考えられる。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 |
- |
- | - | 金属および半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 分類できない |
- |
- | - | フッ素および塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であり、この元素は炭素以外の元素(N)と化学結合しているがデータがなく分類できない。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 |
- |
- | - | -O-O-構造を有していない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない |
- |
- | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 急性毒性(経口) | 区分4 |
警告 |
H302 |
P301+P312
P264 P270 P330 P501 |
ラットを用いた急性毒性試験(OECD TG 423)において、300 mg/kgで死亡率0%(0/6)、2000 mg/kgで死亡率100%(3/3)との結果から、概ねの致死量が500 mg/kgと推定されている(厚労省報告(Access on Aug. 2012))こと、さらに引用データとして、ラットのLD50値は997 mg/kgおよび1000 mg/kgの記載がある(厚労省報告(Access on Aug. 2012))ことから、区分4とした。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない |
- |
- | - | in vivo試験のデータがなく分類できない。なお、in vitro試験としては、エームス試験で陽性(厚労省報告(Access on Aug. 2012))、NTP DB ID: G06049(2008))、チャイニーズハムスター肺細胞(CHL/IU)を用いた染色体異常試験で陽性(厚労省報告(Access on Aug. 2012))の結果が報告されている。 |
6 | 発がん性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない |
- |
- | - | ラットを用いた簡易生殖毒性試験において、雌雄親動物の性周期、交尾率、受胎率、黄体数、着床数、着床率、出産率ならびに分娩および哺育状態に変化は認められず、また、児動物の発生に関しては200 mg/kg群で新生児体重の有意な低値がみられたが、総出産児数、分娩率、新生児数、出生率、性比、生存率、体重および、形態に変化は認められなかった。(厚労省報告(Access on Aug. 2012))。したがって、性機能・生殖能に対する悪影響はみられなかったが、催奇形性を含む仔の発生に対する影響についてはデータ不十分なため「分類できない」とした。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分2(全身毒性) |
警告 |
H371 |
P309+P311
P260 P264 P270 P405 P501 |
ラットを用いた急性毒性試験(OECD TG 423)において、300 mg/kgで死亡例はなく、自発運動の低下、体温の低下および黄色尿が認められたが、回復し順調な体重増加を示し、観察期間終了時の剖検で肉眼的変化は認められなかった。2000 mg/kgでは自発運動の低下、横臥、体温の低下、黄色尿ないし黄褐色尿および尿による下腹部の汚れが認められ、6匹全例が死亡し、剖検で3匹中2匹に胸水と副腎の腫大が認められた(厚労省報告(Access on Aug. 2012))。以上の結果から、ガイダンス値区分2の用量範囲で明らかな毒性影響が認められたが、標的臓器を特定できないため区分2(全身毒性)とした。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分2(血液系、心臓) |
警告 |
H373 |
P260
P314 P501 |
ラットを用いた28日間反復経口投与毒性試験(GLP準拠)において、300 mg/kg(90日換算:93.3 mg/kg/day)群で雌2例が死亡し、100 mg/kg(90日換算:31.1 mg/kg/day)以上の群では自発運動低下、300 mg/kg群では体温低下が認められた。また、300 mg/kg群でヘマトクリット値、ヘモグロビン量、赤血球数が低値、血小板数および網赤血球率が高値を示し、さらに雌の100 mg/kg群でヘマトクリット値が低値を示し、300 mg/kg群では総コレステロール、GOT、GPTおよび総ビリルビンが高値を示した。病理学的検査の結果、300 mg/kg群で剖検により肝臓の褐色化、雌で心臓の肥大、淡色化、心嚢の肥厚、心嚢水の貯留、胸水の貯留が見られた。組織所見では300 mg/kg群で心筋障害、壊死、脾臓の髄外造血、さらに同群の雌で脾臓の色素沈着が対照群に比較し多く認められた(厚労省報告(Access on Aug. 2012))。以上の結果より、ガイダンス値区分2に相当する300 mg/kg(90日換算:93.3 mg/kg/day)において、ヘマトクリット値、ヘモグロビン量、赤血球数の低値に加え、脾臓の髄外造血、色素沈着の組織所見に基づき区分2(血液系)とし、また、剖検による心臓の肥大、淡色化、心嚢の肥厚、心嚢水の貯留などの観察結果に加え、心筋障害、心筋の壊死の組織所見に基づき区分2(心臓)とした。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
11 | 水生環境有害性(急性) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 |
|