項目 | 情報 |
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CAS登録番号 | 88-09-5 |
名称 | 2-エチルブタン酸 |
物質ID | 24A6064 |
分類実施年度 | 平成24年度 |
分類実施者 | 厚生労働省、環境省 |
新規/再分類 | 新規分類 |
他年度における分類結果 | |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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分類に使用したガイダンス(外部リンク) | GHS分類ガイダンス |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
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厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 分類対象外 |
- |
- | - | 爆発性に関わる原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
6 | 引火性液体 | 区分4 |
警告 |
H227 |
P370+P378
P403+P235 P210 P280 P501 |
引火点87℃ [密閉式](Ullmanns(E)(6th, 2003))は >60℃ かつ ≦93℃ であることから、区分4に該当する。 |
7 | 可燃性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 |
- |
- | - | 爆発性に関わる原子団を含んでいない、かつ自己反応性に関わる原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 区分外 |
- |
- | - | 発火点は345℃であり(Ullmanns(E)(6th, 2003))、常温で発火しないと考えられる。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 |
- |
- | - | 金属および半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | フッ素および塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、この酸素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 |
- |
- | - | -O-O-構造を有していない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 急性毒性(経口) | 区分外 |
- |
- | - |
ラットに2000 mg/kgを投与した試験(OECD TG401、GLP)で死亡例は見られず、LD50値は >2000 mg/kg(厚労省報告(2001))との報告により区分外とした。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない |
- |
- | - |
ウサギのLD50値は、480 mg/kg(PATTY(5th, 2001))との記載があり、経口毒性と比較し毒性がかなり強くなるため、PATTY(5th, 2001)の記載に疑義があるが、元文献を確認することもできず詳細不明のため分類できないとした。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない |
- |
- | - | データ不足。なお、ラットに飽和蒸気を8時間ばく露し死亡なし(PATTY(5th, 2001))との報告があるが、区分を特定できないので「分類できない」とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分外 |
- |
- | - |
ウサギの皮膚に試験物質10 mgを24時間適用した試験において、軽度の刺激性(mild irritating)との記述(PATTY(5th, 2001))から、JIS分類基準の区分外(国連分類基準の区分3に相当)とした。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分1 |
危険 |
H318 |
P305+P351+P338
P280 P310 |
ウサギの眼に5%溶液を適用し、重度の熱傷(severe burns)を起こしたとの記述(PATTY(5th, 2001))に基づき区分1とした。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分外 |
- |
- | - |
マウスに経口投与による骨髄細胞を用いた小核試験[OECD TG 474, GLP](体細胞in vivo変異原性試験)で陰性の結果(厚労省報告(2004))に基づき、区分外とした。なお、in vitro試験として、エームス試験で陰性(厚労省報告(2001))、チャイニーズハムスター肺由来CHL/IU細胞を用いた染色体異常試験で陽性(厚労省報告(2001))、チャイニーズハムスター線維芽細胞を用いた染色体異常試験で陰性(PATTY(5th, 2001))が報告されている。 |
6 | 発がん性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
7 | 生殖毒性 | 区分2 |
警告 |
H361 |
P308+P313
P201 P202 P281 P405 P501 |
ラットに経口投与による反復投与毒性・生殖発生毒性併合試験(OECD TG 422、GLP)において、反復投与毒性として一過性の流涎、軽度の白血球減少、腎臓重量の増加が観察された高用量(250 mg/kg)群で、出産生児数の減少に加え、生児出産率および出生率が有意な低下を示し、延いては哺育4日における生存児数の減少がみられた(厚労省報告(2001))ことから、区分2とした。なお、妊娠ラットの器官形成期に経口投与した試験、および妊娠マウスの妊娠8日目に皮下投与した試験では、催奇形性を含め仔の発生に及ぼす悪影響は報告されていない(PATTY(5th, 2001))。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 分類できない |
- |
- | - |
ラットに2000 mg/kgを経口投与による急性毒性試験(OECD TG401: GLP)において、投与1時間以内に3/10例に一過性の流涎と4/10例にラッセル音が観察され、ラッセル音は数日間にわたり継続して聴取された例、あるいは遅発した例が認められたが、剖検時までに聴取されなくなった。観察15日目に実施した剖検では本物質投与に起因した異常はみられなかった(厚労省報告(2001))。以上より、2000 mg/kgで重大な毒性影響が認められなかったことから、経口経路では区分外相当となるが、他経路についてデータがなく影響も不明のため、特定標的臓器毒性(単回ばく露)の分類としては「分類できない」とした。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない |
- |
- | - |
ラットに経口投与による反復投与毒性・生殖発生毒性併合試験(OECD TG 422、GLP)において、剖検時の検査により、50 mg/kg/day(90日換算:約25 mg/kg/day)以上で雄の白血球数が軽度に減少し、250 mg/kg(90日換算:約125 mg/kg/day)では雄の血小板数が減少し、雌雄の腎臓重量がやや増加したが、病理組織学検査では異常は認められなかった(厚労省報告(2001))。以上より、観察された変化はいずれも軽微、かつその他に投与に起因する異常も認められず、ガイダンス値範囲内の用量で悪影響を示す所見も得られていないことから、経口経路では区分外相当となるが、他経路についてはデータがなく影響も不明のため、特定標的臓器毒性(反復ばく露)の分類としては「分類できない」とした。なお、別にラットの90日間混餌投与試験の報告があるが、1.25%(90日換算:625 mg/kg/day)以上の濃度で摂餌量と体重増加の抑制を起こした(PATTY(5th, 2001))と記載されているのみである。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。なお、本物質は常温で液体であり、20℃での動粘性率が3.6 mm2/sとなることから、国連分類基準による区分2に相当する可能性がある。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分3 |
- |
H402 |
P273
P501 |
甲殻類(オオミジンコ)による48時間EC50=70mg/L(SIAP(Conclusions Agreed in SIAM 23, 2006))であることから、区分3とした。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分外 |
- |
- | - |
慢性データを用いた場合、急速分解性があり(良分解性、BOD:93%(既存点検))、藻類(セレナストラム)による72時間NOEC=39mg/L(環境省生態影響試験, 2000; SIAP(Conclusions Agreed in SIAM 23, 2006))であるが、生物濃縮性が低いと推定される(LogKow=1.68(NITE, 2012))ことから、区分外となる。 慢性データが得られていない栄養段階に対して急性毒性データを用いた場合、急速分解性があり(良分解性、BOD:93%(既存点検, 2001))、魚類(メダカ)による96時間LC50=85mg/L(環境省生態影響試験, 2000)であるが、生物濃縮性が低いと推定される(LogKow=1.68(NITE, 2012))ことから、区分外となる。 以上の結果から、区分外とした。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 |
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