項目 | 情報 |
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CAS登録番号 | 87-59-2 |
名称 | 2,3-ジメチルアニリン |
物質ID | 24A6062 |
分類実施年度 | 平成24年度 |
分類実施者 | 厚生労働省、環境省 |
新規/再分類 | 新規分類 |
他年度における分類結果 | |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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分類に使用したガイダンス(外部リンク) | GHS分類ガイダンス |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) | |
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 分類対象外 |
- |
- | - | 爆発性に関わる原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
6 | 引火性液体 | 区分外 |
- |
- | - | 引火点は96℃[密閉式](ICSC(J)(2007))であり93℃超である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 |
- |
- | - | 爆発性に関わる原子団を含んでいない、かつ自己反応性に関わる原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 区分外 |
- |
- | - | 発火点は545℃であり(ICSC(J)(2007))、常温で発火しないと考えられる。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 |
- |
- | - | 金属および半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | 酸素、フッ素および塩素を含まない有機化合物である。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 |
- |
- | - | -O-O-構造を有していない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 急性毒性(経口) | 区分4 |
警告 |
H302 |
P301+P312
P264 P270 P330 P501 |
ラットのLD50値は 930 mg/kg(NITE初期リスク評価書 208(2005))および 933 mg/kg(環境省リスク評価 第7巻(2009))に基づき、区分4とした。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分3 |
危険 |
H311 |
P302+P352
P280 P312 P322 P361 P363 P405 P501 |
モルモットのLD50値は 500~1000 mg/kg(NITE初期リスク評価書 208(2005))に基づき、区分3とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分2 |
警告 |
H315 |
P302+P352
P332+P313 P264 P280 P321 P362 |
モルモットを用い24時間閉塞適用した試験で、強度の刺激性がみられた(有害性評価書 Ver.1.0 No.208(2005))との報告に加え、ヒトで「本物質およびその異性体の混合物は皮膚を刺激性し、皮膚に付くと発赤や痛みを生じることがある」との記述(環境省リスク評価 第5巻(2006))もあり、区分2とした。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足。なお、「本物質およびその異性体の混合物は眼を刺激性する場合がある」(環境省リスク評価 第5巻(2006))と記述されているが、データの引用はなく、詳細不明である。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足。なお、マウスの経口投与による精巣を用いたDNA合成阻害試験(生殖細胞in vivo遺伝毒性試験)で陰性(環境省リスク評価 第7巻(2009))の報告がある。また、in vitro試験として、エームス試験では陽性(厚労省報告(Access on July. 2012)、NTP DB(Access on June 2012))および陰性(NITE初期リスク評価書 208(2005))の両方の結果があり、CHL/IU細胞を用いた染色体異常試験では陽性(厚労省報告(Access on July. 2012))が報告されている。 |
6 | 発がん性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。なお、ACGIHの発がん性カテゴリーにおいて、異性体混合物として「A3」に分類されている。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 分類できない |
- |
- | - | 本物質を高濃度にばく露すると、意識低下を起こし、メトヘモグロビンを生成することがある(環境省リスク評価 第7巻(2009))と記述されているが、具体的なデータの引用はなく、詳細不明であるためデータ不足で分類できない。なお、異性体である3,5-ジメチルアニリンのデータとして、ラットの経口投与試験の結果、血中メトヘモグロビン濃度は、145 mg/kg以上の投与で5%(対照群は4.96%)を超え、580 mg/kg投与では3時間後に最高値の32.7%を示した(環境省リスク評価 第7巻(2009))との報告があり血液への影響が認められた。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分2(血液、腎臓、肝臓) |
警告 |
H373 |
P260
P314 P501 |
ラットの経口投与による28日間反復投与毒性試験(化審法ガイドライン、GLP)の結果、ガイダンス値範囲の区分2に相当する60 mg/kg(90日換算:18.7 mg/kg/日)以上の用量において、ヘモグロビン量、赤血球数およびヘマトクリット値の減少、メトヘモグロビンの増加、病理学的検査で脾臓にヘモジデリン沈着の増強、骨髄に造血亢進がみられ、メトヘモグロビン血症に伴った貧血に対する代償性の造血亢進と考えられた(厚労省報告(Access on July. 2012))ことから、区分2(血液)とした。また、ガイダンス値区分2に相当する300 mg/kg(90日換算:93.3 mg/kg/日)の用量において、尿蛋白の増加、尿沈渣中の赤血球、白血球の増加、小円形上皮細胞の増加、尿素窒素の増加、病理学的検査では腎乳頭壊死および尿細管の拡張、皮質における間質の細胞浸潤に加え、尿細管の好塩基性変化および髄質内帯の鉱質沈着、尿細管上皮の好酸性小体の出現頻度の増加がみられた(厚労省報告(Access on July. 2012))ことから、区分2(腎臓)とした。さらに300 mg/kgの用量では、γ-GTP活性およびGPT活性の増加、総コレステロールの増加、病理学的検査で小葉中心性の肝細胞肥大および胆管の増生がみられ、軽度の肝臓障害と考えられた(厚労省報告(Access on July. 2012))ことから、区分2(肝臓)とした。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分2 |
- |
H401 |
P273
P501 |
甲殻類(オオミジンコ)による48時間EC50=8.9mg/L(環境省リスク評価第7巻, 2009;環境省生態影響試験, 2003;ECETOC TR91, 2003)であることから、区分2とした。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分1 |
警告 |
H410 |
P273
P391 P501 |
慢性毒性データを用いた場合、急速分解性がなく(BOD:3%(既存点検, 1990))、甲殻類(オオミジンコ)による21日間NOEC=0.1mg/L(環境省リスク評価第7巻, 2009;NITE/CERI有害性評価書 2005)であることから、区分1とした。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 |
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