項目 | 情報 |
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CAS登録番号 | 84-65-1 |
名称 | 9,10-アントラキノン |
物質ID | 24A6060 |
分類実施年度 | 平成24年度 |
分類実施者 | 厚生労働省、環境省 |
新規/再分類 | 新規分類 |
他年度における分類結果 | |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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分類に使用したガイダンス(外部リンク) | GHS分類ガイダンス |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
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厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 分類対象外 |
- |
- | - | 爆発性に関わる原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類できない |
- |
- | - | 可燃性(ICSC(J)(2005))との情報があるが、所定の試験データがなく分類できない。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 |
- |
- | - | 爆発性に関わる原子団を含んでいない、かつ自己反応性に関わる原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 区分外 |
- |
- | - | 発火点は650℃であり(ICSC(J)(2005))、常温で発火しないと考えられる。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 |
- |
- | - | 金属および半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | フッ素および塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、この元素が炭素のみと結合している。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 |
- |
- | - | -O-O-構造を有していない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない |
- |
- | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 急性毒性(経口) | 区分外 |
- |
- | - | マウスのLD50値は5 g/kg,(NTP TR 494(2005))、かつ、List 2のデータとしてラットのLD50値は>5000 mg/kg(IUCLID(2000))であり、いずれも「区分外」に相当する。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分外 |
- |
- | - | ラットのLD50値は>5000 mg/kg(IUCLID(2000))、およびウサギのLD50値は>3000 mg/kg(IUCLID(2000))に基づき区分外とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
- |
- | - |
ラットのLC50値は4時間ばく露で >1.327 mg/L(IUCLID(2000)))によれば、区分4または区分外相当となるが、区分を特定できないので「分類できない」とした。なお、試験濃度が飽和蒸気圧濃度より高いため粉塵による試験とみなした。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分外 |
- |
- | - | ウサギを用いた皮膚刺激性試験(OECD TG 404)にて、刺激性なし(not irritating)の結果(IUCLID(2000))に基づき区分外とした。なお、ウサギの皮膚に500 μLまたは0.5 gを24時間の半閉塞適用した別の試験でも刺激性なし(not irritating)と報告されている(IUCLID(2000))。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2B |
警告 |
H320 |
P305+P351+P338
P337+P313 P264 |
ウサギを用いた眼刺激性試験(OECD TG 405)において、軽度の刺激性(slightly irritating)の結果(IUCLID(2000))に基づき、区分2Bとした。なお、ウサギの眼に100 μLまたは0.1 gを適用した別の試験では、刺激性なし(not irritating)(IUCLID(2000))との結果もある。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない |
- |
- | - | モルモットを用いた皮膚感作性試験(Intracutaneus Test)で感作性なし(not sensitizing)と陰性の結果(IUCLID(2000))が報告されているが、List 2の情報であり、OECDで承認された試験方法ではないので「分類できない」とした。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分外 |
- |
- | - |
マウスの経口または腹腔内投与による骨髄細胞を用いた小核試験(体細胞in vivo変異原性試験)で、いずれも陰性の結果(NTP DB(Access on July. 2012)、IARC 101(2012))に基づき区分外とした。なお、マウスに14週間混餌投与による末梢血を用いた小核試験(体細胞in vivo変異原性試験)で陽性結果が得られているが、造血機能亢進に起因する可能性があるとしている(NTP TR 494(2005))。また、in vitro試験では、エームス試験で陰性または陽性(NTP DB Study ID A40147(2006))、ハムスターの胚細胞を用いた小核試験で陽性、CHO細胞を用いた染色体異常試験で陰性、マウスのリンパ腫L5178Y細胞を用いた遺伝子突然変異試験で陰性がそれぞれ報告されている(IARC 101(2012))。 |
6 | 発がん性 | 区分2 |
警告 |
H351 |
P308+P313
P201 P202 P281 P405 P501 |
IARCの発がん性評価にて、グループ2Bに分類されている(IARC 101(2012))ことから区分2とした。なお、ラットおよびマウスの2年間混餌投与試験において、雄ラットでは腎臓の尿細管腺腫、腎臓と膀胱の移行上皮乳頭腫の発生率の増加に基づき、発がん性についてある程度の証拠が得られ、雌ラットでは腎尿細管腫瘍の発生率の増加に基づき、発がん性の明らかな証拠が得られた(NTP TR 494(2005))と報告されている。一方、マウスでは雌雄とも肝臓に腫瘍の発生率の増加が認められ、発がん性の明らかな証拠が得られた(NTP TR 494(2005))と報告されている。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分2(血液、肺) |
警告 |
H373 |
P260
P314 P501 |
ラットの4ヵ月間吸入ばく露試験(1日5~6時間)において、0.0122 mg/Lの濃度で血液像の変化(ヘモグロビン濃度の低下、赤血球減少、網赤血球減少)と肺の病理組織学的所見(気腫、無気肺、細胞増殖、血管周囲の充血と肺胞内腔の滲出液)が報告されている(IUCLID(2000))ことに基づき、区分2(血液、肺)とした。なお、ガイダンス値から判断すると区分1相当であるが、List2のデータであって、判断基準1b 3)を満たさないため、ガイダンスにしたがって区分2とした。一方、経口経路では、ラットおよびマウスの14週間混餌投与試験において、反応性貧血、造血細胞の増殖、肝臓の肥大、小葉中心性肝細胞肥大、腎症などが報告されている(NTP TR 494(2005))が、ガイダンス値範囲を超えた高用量での所見であり、無影響量も不明である。経口ではその他にも、ラットを用いた3ヵ月間混餌投与試験と28日間経口投与試験において、赤血球減少、小葉中心性肝細胞肥大などが報告されている(IUCLID(2000))が、詳細不明で分類には至らなかった。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分1 |
警告 |
H400 |
P273
P391 P501 |
甲殻類(アミ)による48時間LC50=0.0942mg/L(環境省リスク評価第1巻, 2002)であることから、区分1とした。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分1 |
警告 |
H410 |
P273
P391 P501 |
慢性毒性データを用いた場合、急速分解性がなく(良分解性、BOD:52.3%(既存点検, 1975))、水生植物(ウキクサ)による8日間NOEC<0.01mg/L(環境省リスク評価第1巻, 2002)であることから、区分1となる。 慢性データが得られていない栄養段階に対して急性毒性データを用いた場合、急速分解性がなく(良分解性、BOD:52.3%(既存点検, 1975))、甲殻類(アミ)による48時間LC50=0.0942mg/L(環境省リスク評価第1巻, 2002)であることから、区分1とした。 以上の結果から、区分1とした。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 |
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