項目 | 情報 |
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CAS登録番号 | 556-82-1 |
名称 | 3-メチル-2-ブテン-1-オール |
物質ID | 24A6041 |
分類実施年度 | 平成24年度 |
分類実施者 | 厚生労働省、環境省 |
新規/再分類 | 新規分類 |
他年度における分類結果 | |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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分類に使用したガイダンス(外部リンク) | GHS分類ガイダンス |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 分類対象外 |
- |
- | - | 爆発性に関わる原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
6 | 引火性液体 | 区分3 |
警告 |
H226 |
P303+P361+P353
P370+P378 P403+P235 P210 P233 P240 P241 P242 P243 P280 P501 |
引火点43℃ [密閉式](MSDS(Sigma-Aldrich)(Access on June. 2012))は ≧ 23℃ かつ ≦60℃ であることから、区分3に該当する。 |
7 | 可燃性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
8 | 自己反応性化学品 | タイプG |
- |
- | - | 自己反応性に関わる原子団(不飽和結合)を含んでいる。SIDS(2003)では、化学構造評価でNot explosiveと報告され、これを専門家は制限付きでValidと評価していることから、タイプGとした。 |
9 | 自然発火性液体 | 区分外 |
- |
- | - | 発火点は305℃であり(ICSC(2010))、常温で発火しないと考えられる。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 |
- |
- | - | 金属および半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | フッ素および塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、この酸素が炭素、水素以外の元素と結合していない。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 |
- |
- | - | -O-O-構造を有していない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 急性毒性(経口) | 区分4 |
警告 |
H302 |
P301+P312
P264 P270 P330 P501 |
ラットのLD50値として2件のデータ(1591 mg/kgおよび810 mg/kg)(SIDS(2003))はいずれも区分4に該当する。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分外 |
- |
- | - | ラットLD50値は>4000 mg/kg、およびウサギのLD50値は3900 mg/kg(SIDS(2003))に基づき、JIS分類基準の区分外(国連分類基準の区分5に相当)とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない |
- |
- | - | ラットのLC50値は4時間ばく露で >16.8 mg/L(SIDS(2003))により、区分4または区分外相当となるが、区分を特定できないので「分類できない」とした。なお、極めて高濃度の飽和蒸気にばく露との記述により、蒸気の基準値(mg/L)を適用した。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分1 |
危険 |
H314 |
P301+P330+P331
P303+P361+P353 P305+P351+P338 P304+P340 P260 P264 P280 P310 P321 P363 P405 P501 |
ウサギの皮膚に本物質原液0.5 mLを4時間の閉塞適用した試験において、皮膚一次刺激指数(PDII)は6.13で腐食性あり(corrosive)との評価結果(SIDS(2003))に基づき区分1とした。なお、ウサギの皮膚に本物質原液を20時間または24時間の閉塞適用による別の試験でも腐食性ありとの結果(SIDS(2003))が報告されている。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2A |
警告 |
H319 |
P305+P351+P338
P337+P313 P264 P280 |
ウサギの眼に本物質原液0.1 mLを適用した試験(Federal Register 38, No. 187)において、刺激性の総合スコア(AOIに相当)は28.7(最大値110)を示し、軽度~中等度の角膜混濁、中等度の結膜発赤と浮腫が認められ、8日間の観察期間内に完全には回復せず、強い刺激性(highly irritating)との評価結果(SIDS(2003))に基づき区分2Aとした。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない |
- |
- | - |
ヒトにおいて26人のボランティアによるマキシマイゼーション試験で感作性なし(not sensitization)との報告(SIDS(2003))があるが、詳細不明のため「分類できない」とした。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分外 |
- |
- | - |
マウスの腹腔内投与による骨髄細胞を用いた小核試験(体細胞in vivo変異原性試験)(OECD TG474、GLP準拠)において、陰性の結果(SIDS(2003))に基づき区分外とした。なお、マウスの経口投与による骨髄細胞を用いた小核試験の結果も報告され、最高用量においてのみ小核多染性赤血球の出現頻度の高値が認められたが、背景データの範囲内であることから本物質の小核誘発性の生物学的意義は低いものと考察されている(食品健康影響評価(2010))。また、in vitro試験の結果として、エームス試験で陰性(SIDS(2003))または弱陽性(食品健康影響評価(2010))、CHL/IU細胞を用いた染色体異常試験では弱陽性(食品健康影響評価(2010))がそれぞれ報告されている。 |
6 | 発がん性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない |
- |
- | - | ラットの妊娠6~19日に経口投与した発生毒性試験(OECD TG 414;GLP)において、高用量(600 mg/kg)で一般症状、摂餌量低下および体重増加抑制など母動物の一般毒性が認められたが、妊娠率、黄体数、着床数、吸収胚数、生存仔数などの妊娠の指標または仔の発生に影響はなく、催奇形性を示唆する所見もなかった(SIDS(2003))。しかし、交配前からの投与による性機能・生殖能に対する影響についてはデータ不十分なため「分類できない」とした。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分2(全身毒性) |
警告 |
H371 |
P309+P311
P260 P264 P270 P405 P501 |
ラットに経口投与後に観察された症状として、172 mg/kg以上でよろめき、呼吸困難、不穏、1376 mg/kg以上で鈍麻、腹臥位、眼と耳の赤色化、1720 mg/kg以上で側臥位または背臥位、眼と口からの分泌物が記載され、症状は用量の増加と共に悪化する用量反応性を示し、回復は1376 mg/kg以下で7日以内に見られている(SIDS(2003))。以上より、試験用量はガイダンス値区分2に相当しているが、標的臓器の特定が困難なため区分2(全身毒性)とした。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない |
- |
- | - |
ラットの飲水投与による90日間経口投与試験(OECD TG 408;GLP)において、投与と関連した唯一の所見は高用量の5000 ppm(243.8(雄)~307.2(雌)mg/kg bw/day)での摂餌量と摂水量の低下であり、体重減少と体重増加抑制を伴ったが、その他の検査項目には投与と関連する有意な変化はなかった(SIDS(2003))と報告されている。投与の影響は、ガイダンス値範囲を超える用量で摂餌量と摂水量の低下、体重低下と体重増加抑制が認められたのみであることから、経口経路では区分外に相当する。しかし、他経路(吸入、経皮)についてはデータがなく影響は不明のため、特定標的臓器毒性(反復ばく露)の分類としては「分類できない」とした。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分3 |
- |
H402 |
P273
P501 |
魚類(ゴールデンオルフェ)の96時間LC50=46 mg/Lである(SIDS, 2005)ことから、区分3とした。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分外 |
- |
- | - |
慢性毒性データを用いた場合、急速分解性があり(Readily biodegradable :82%(SIDS, 2005))、甲殻類(オオミジンコ)の21日間NOEC =3.4 mg/L(SIDS, 2005)であることから、区分外となる。 慢性毒性データが得られていない栄養段階に対して急性毒性データを用いた場合、魚類の急性分類が区分3(SIDS, 2005)であるが、急速分解性があり(Readily biodegradable :82%(SIDS, 2005))、生物蓄積性が低いと推定される(LogKow=1.17(PHYSPROP Database(2009))ことから、区分外となる。 以上の結果から、区分外とした。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 |
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