項目 | 情報 |
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CAS登録番号 | 107-86-8 |
名称 | 3-メチル-2-ブテナール |
物質ID | 24A6039 |
分類実施年度 | 平成24年度 |
分類実施者 | 厚生労働省、環境省 |
新規/再分類 | 新規分類 |
他年度における分類結果 | |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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分類に使用したガイダンス(外部リンク) | GHS分類ガイダンス |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 分類対象外 |
- |
- | - | 爆発性に関わる原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
6 | 引火性液体 | 区分3 |
警告 |
H226 |
P303+P361+P353
P370+P378 P403+P235 P210 P233 P240 P241 P242 P243 P280 P501 |
引火点25℃ [密閉式](GESTIS(Access on June 2012))は ≧ 23℃ かつ ≦60℃ であることから、区分3に該当する。 |
7 | 可燃性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 自己反応性に関わる原子団(アクリル基)を含んでいるが、データがなく分類できない。 |
9 | 自然発火性液体 | 区分外 |
- |
- | - | 発火点が145℃(ICSC(2009))であり、常温で発火しないと考えられる。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 |
- |
- | - | 金属および半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | フッ素および塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、この酸素が炭素以外の元素と化学結合していない。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 |
- |
- | - | -O-O-構造を有していない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 急性毒性(経口) | 区分4 |
警告 |
H302 |
P301+P312
P264 P270 P330 P501 |
ラットのLD50値は690 mg/kg(SIDS(2003))に基づき区分4とした。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分外 |
- |
- | - | ラットのLD50値は3400mg/kg(SIDS(2003))に基づき、JIS分類基準の区分外(国連分類基準の区分5に相当)とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 区分3 |
危険 |
H331 |
P304+P340
P403+P233 P261 P271 P311 P321 P405 |
ラットのLC50値(4時間ばく露)は3.7 mg/L(1076 ppmV)(SIDS(2003))に基づき区分3とした。なお、試験濃度(0.97~6.08 mg/L)が飽和蒸気圧濃度(37.8 mg/L)の90%より低いので気体の基準値を適用した。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分1C |
危険 |
H314 |
P301+P330+P331
P303+P361+P353 P305+P351+P338 P304+P340 P260 P264 P280 P310 P321 P363 P405 P501 |
ウサギの皮膚に本物質原液を3分、1時間および4時間まで閉塞適用した試験において、適用1時間後から浮腫、紅斑、壊死が見られ、生じた壊死は時間と共に硬化し皮革状となり、観察期間終了日の8日目まで持続した。その結果、皮膚に対し腐食性あり(corrosive)との評価(SIDS(2003))に基づき区分1Cとした。なお、ウサギの皮膚に本物質原液を20時間の閉塞適用した別の試験においても、紅斑と浮腫に加え壊死が認められ、腐食性あり(corrosive)と報告されている(SIDS(2003))。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分1 |
危険 |
H318 |
P305+P351+P338
P280 P310 |
純度80%の本物質0.05 mLを希釈せずウサギの眼に適用した試験において、重度の刺激性、ブドウ膜腫、持続性の角膜混濁を生じ、8日目の観察期間終了時も症状が持続し、強い刺激性(highly irritating)との評価結果(SIDS(2003))に基づき区分1とした。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 区分1B |
警告 |
H317 |
P302+P352
P333+P313 P261 P272 P280 P321 P363 P501 |
モルモット用いたマキシマイゼーション試験(Directive 84/449/EEC, B.6、GLP)において、感作時に本物質0.2 %を皮内投与し、9匹中3匹(33%)の動物に陽性反応が認められた(SIDS(2003))ことに基づき区分1Bとした。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分外 |
- |
- | - | マウスに経口投与による骨髄細胞を用いた小核試験(体細胞in vivo変異原性試験)[OECD TG474、GLP]において、陰性の結果(SIDS(2003))により区分外とした。なお、ラット経口投与による肝細胞を用いた不定期DNA合成試験(OECD TG486、GLP)(体細胞in vivo遺伝毒性試験)で陰性(SIDS(2003))、また、in vitro試験として、エームス試験で陰性または陽性(SIDS(2003))、CHL/IU細胞を用いた染色体異常試験で陽性(食品健康影響評価(2011))が報告されている。 |
6 | 発がん性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない |
- |
- | - | ラットの妊娠6~19日に経口投与した発生毒性試験(OECD TG 414、US EPA OPPTS 870.3700、GLP)において、着床前および着床後胚損失率は全用量で変化がなく、生存胎児の割合にも変化がなかった。また、胎児の外表検査および病理組織学的検査では対照群と比べ奇形または変異の発生増加はなく、全用量(50, 150, 300, 450 mg/kg bw/day)で発生毒性も催奇形性も認められなかった(SIDS(2003))。一方、ラットの飲水投与による一世代生殖試験(OECD TG 415、GLP)において、親動物に全身毒性はみられず摂水量と摂餌量が低下したが、交配、受胎、同腹仔数に関する指標、および出生、授乳に係わる指標に変化がなかったことから、全用量(6, 21, 77 mg/kg bw/day)で生殖能および受胎能に対し影響がみられず、仔の発生に対しても影響がみられなかった(SIDS(2003))との報告がある。以上の報告から性機能・生殖能、および仔の発生のいずれに対しても悪影響は認められていないが、上記の一世代生殖試験においては、最高投与量が低く、また生殖過程の評価としては不十分な部分があり、区分外とするには疑義が残るため「分類できない」とした。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分1(呼吸器) |
危険 |
H370 |
P307+P311
P260 P264 P270 P321 P405 P501 |
ラットに0.97~6.08 mg/L(蒸気)の濃度で4時間の吸入ばく露を行った急性毒性試験(LC50: 3.7 mg/L)において、投与群で流涙、鼻分泌物、閉眼、努力性呼吸、被毛の乱れが観察され、高用量では症状がより顕著となり、さらに呼吸困難、不安定歩行、鈍麻、振戦が認められた(SIDS(2003))。試験濃度はガイダンス値区分1の範囲にあり、上記症状に加え、死亡例の剖検所見では肺水腫の記載もあることから、区分1(呼吸器)とした。なお、ラットの経口投与による急性毒性試験(投与量:316, 464, 562, 681, 825, 1000 mg/kg bw、LD50: 690 mg/kg)では、ガイダンス値範囲の区分2に相当する用量で、鈍麻、呼吸困難、流涎、努力性呼吸、振戦、不安定歩行の症状が観察されている(SIDS(2003))。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分1(上気道) |
危険 |
H372 |
P260
P264 P270 P314 P501 |
ラットの28日間吸入ばく露試験(OECD TG412、GLP)において、100 ppm/6h(90日換算:0.106 mg/L/6h)以上で気道の刺激症状として、鼻腔の呼吸上皮に限局性の扁平上皮化生、喉頭軟骨の変化、300 ppm/6h(90日換算:0.318 mg/L/6h)では一部に嗅上皮の萎縮が認められた(SIDS(2003))。この結果に基づき、100 ppm(90日換算:0.106 mg/L/6h)はガイダンス値区分1に相当することから区分1(上気道)とした。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分3 |
- |
H402 |
P273
P501 |
魚類(ゴールデンオルフェ)において96時間LC50 = 12.7mg/L(SIDS, 2005)から、区分3とした。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分3 |
- |
H412 |
P273
P501 |
信頼性のある慢性毒性データが得られていない。急速分解性に関する適切なデータが得られておらず、魚類の急性分類区分3である(SIDS, 2005)ことから、区分3とした。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 |
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