GHS分類結果

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一般情報
項目 情報
CAS登録番号 97-85-8
名称 イソ酪酸イソブチル
物質ID 24A6038
分類実施年度 平成24年度
分類実施者 厚生労働省、環境省
新規/再分類 新規分類
他年度における分類結果  
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関連情報
項目 情報
分類に使用したガイダンス(外部リンク) GHS分類ガイダンス
国連GHS文書(外部リンク) 国連GHS文書
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 爆発物 分類対象外
-
-
- - 爆発性に関わる原子団を含んでいない。
2 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
3 エアゾール 分類対象外
-
-
- - エアゾール製品でない。
4 支燃性/酸化性ガス 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
5 高圧ガス 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
6 引火性液体 区分3


警告
H226 P303+P361+P353
P370+P378
P403+P235
P210
P233
P240
P241
P242
P243
P280
P501
引火点37℃ [密閉式](GESTIS(Access on June. 2012))は ≧ 23℃ かつ ≦60℃ であることから、区分3に該当する。なお、UNRTDG(UN2528)クラス3PGIIIである。
7 可燃性固体 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
8 自己反応性化学品 分類対象外
-
-
- - 爆発性に関わる原子団を含んでいない、かつ自己反応性に関わる原子団を含んでいない。
9 自然発火性液体 区分外
-
-
- - 発火点は432℃であり(CRC(91st, 2010))、常温で発火しないと考えられる。
10 自然発火性固体 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
-
- - 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。
12 水反応可燃性化学品 分類対象外
-
-
- - 金属および半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。
13 酸化性液体 分類対象外
-
-
- - フッ素および塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、この酸素が炭素および水素以外の元素と化学結合していない。
14 酸化性固体 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
15 有機過酸化物 分類対象外
-
-
- - -O-O-構造を有していない有機化合物である。
16 金属腐食性物質 分類できない
-
-
- - データなし。

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) 区分外
-
-
- - ラットのLD50値は >6400 mg/kg(SIDS(2005))との報告に基づき、区分外とした。なお、健康有害性については、代謝産物である、イソブチルアルコール(CAS番号 78-83-1)、2-メチルプロピオン酸(CAS番号 79-31-2)も参照のこと。
1 急性毒性(経皮) 区分外
-
-
- - ウサギのLD50値は >10 mL/kg(8542 mg/kg)(SIDS(2005))との報告に基づき、区分外とした。
1 急性毒性(吸入:ガス) 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
-
-
- - ラットに6時間ばく露した試験において、飽和蒸気圧濃度(5697 ppm = 32 mg/L)の90%より低い658 ppmで3匹中死亡なし(SIDS(2005))との結果から、LC50は658 ppm(4時間換算値 806 ppm)以上と推定されるが、区分を特定できないので分類できない。また、飽和蒸気圧濃度(5697 ppm = 32 mg/L)の90%を超える31.94 mg/L(4時間換算値 39 mg/L)では3匹中2匹が死亡した(SIDS(2005))との結果から、区分外の可能性もあるが、確かなLC50値が得られていないため「分類できない」とした。
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない
-
-
- - データなし。
2 皮膚腐食性/刺激性 区分外
-
-
- - モルモットの皮膚に本物質原液を24時間閉塞適用した試験において、軽度の刺激性(slight irritant)との報告(SIDS(2005))に基づき、JIS分類基準の区分外(国連分類基準の区分3に相当)とした。
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 分類できない
-
-
- - データなし。
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - データなし。
4 皮膚感作性 分類できない
-
-
- - データなし。
5 生殖細胞変異原性 分類できない
-
-
- - in vivo試験のデータがなく分類できない。なお、in vitro試験としては、エームス試験で陰性(SIDS(2005))が報告されている。
6 発がん性 分類できない
-
-
- - データなし。
7 生殖毒性 分類できない
-
-
- - データなし。なお、関連物質のイソブチルアルコールについては、ラットに吸入ばく露による二世代生殖試験および妊娠ラットおよび妊娠ウサギの器官形成期に吸入ばく露による発生毒性試験において、生殖毒性および発生毒性の証拠となる所見は得られていない(SIDS(2005))。
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 区分3(麻酔作用)


警告
H336 P304+P340
P403+P233
P261
P271
P312
P405
P501
ラットに12800 mg/kgを経口投与により脱力および運動失調が観察され(SIDS(2005))、また、ラットに5423 ppm/6h(4時間換算:6651 ppm = 39 mg/L)を吸入ばく露により虚脱および嗜眠が観察された(SIDS(2005))ことから、区分3(麻酔作用)とした。
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 分類できない
-
-
- - ラットを用いた18週間反復経口投与試験において投与の影響は認められず、NOAELはガイダンス値範囲を超える1000 mg/kg/dayとの報告(SIDS(2005))により経口経路では区分外となるが、他経路(吸入、経皮)についてはデータがなく影響も不明のため、特定標的臓器毒性(反復ばく露)としては、分類できないとした。
10 吸引性呼吸器有害性 分類できない
-
-
- - データなし。

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
11 水生環境有害性(急性) 区分3
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-
H402 P273
P501
甲殻類(オオミジンコ)において48時間EC50 = 55.8-59.3 mg/L(SIDS, 2005)から、区分3とした。
11 水生環境有害性(長期間) 区分3
-
-
H412 P273
P501
信頼性のある慢性毒性データが得られていない。急速分解性に関する適切なデータが得られておらず、甲殻類の急性分類が区分3である(SIDS, 2005)ことから、区分3とした。
12 オゾン層への有害性 分類できない
-
-
- - 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。


分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
  • 「分類結果」欄の空欄又は「- 」(ハイフン)は、その年度に当該危険有害性項目の分類が実施されなかったことを意味します。
  • 「分類結果」欄の「※」はJISの改正に伴い、区分がつかなかったもの(「区分に該当しない(分類対象外を含む)」あるいは「分類できない」、もしくはそのいずれも該当する場合)に表示するものです。詳細については分類根拠を参照してください。

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