GHS分類結果

View this page in English



一般情報
項目 情報
CAS登録番号 479-18-5
名称 ジプロフィリン
物質ID 24A6025
分類実施年度 平成24年度
分類実施者 厚生労働省、環境省
新規/再分類 新規分類
他年度における分類結果  
Excelファイルのダウンロード Excel file

関連情報
項目 情報
分類に使用したガイダンス(外部リンク) GHS分類ガイダンス
国連GHS文書(外部リンク) 国連GHS文書
解説・用語集(Excelファイル) 解説・用語集
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) 職場のあんぜんサイトへ
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) 職場のあんぜんサイトへ
OECD/eChemPortal(外部リンク) eChemPortal

物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 爆発物 分類対象外
-
-
- - 爆発性に関わる原子団を含んでいない。
2 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における固体である。
3 エアゾール 分類対象外
-
-
- - エアゾール製品でない。
4 支燃性/酸化性ガス 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における固体である。
5 高圧ガス 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における固体である。
6 引火性液体 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における固体である。
7 可燃性固体 分類できない
-
-
- - データなし。
8 自己反応性化学品 分類対象外
-
-
- - 爆発性に関わる原子団を含んでいない、かつ自己反応性に関わる原子団を含んでいない。
9 自然発火性液体 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における固体である。
10 自然発火性固体 分類できない
-
-
- - データなし。
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
-
- - データなし。
12 水反応可燃性化学品 分類対象外
-
-
- - 金属および半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。
13 酸化性液体 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における固体である。
14 酸化性固体 分類対象外
-
-
- - フッ素および塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、この酸素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。
15 有機過酸化物 分類対象外
-
-
- - -O-O-構造を有していない有機化合物である。
16 金属腐食性物質 分類できない
-
-
- - 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) 区分4


警告
H302 P301+P312
P264
P270
P330
P501
マウスのLD50値は1954 mg/kg bw(医薬品インタビューフォーム、ジプロフィリン注300mg 「エーザイ」(改訂第4版、May. 2011)、List1相当)に基づき区分4とした。

なお、本物質はテオフィリンの7-ヒドロキシプロピル誘導体であるため、健康有害性に関しては、テオフィリン(CAS:58-55-9)も参照のこと。
1 急性毒性(経皮) 分類できない
-
-
- - データなし。
1 急性毒性(吸入:ガス) 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における固体である。
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
-
-
- - データなし。
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない
-
-
- - データなし。
2 皮膚腐食性/刺激性 分類できない
-
-
- - データなし。
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 分類できない
-
-
- - データなし。
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - データなし。
4 皮膚感作性 分類できない
-
-
- - データなし。
5 生殖細胞変異原性 分類できない
-
-
- - データなし。
6 発がん性 分類できない
-
-
- - データなし。
7 生殖毒性 分類できない
-
-
- - ラットにおいて催奇形性なし(Birth Defects(3rd, 2000)、List2相当)との記載があるが、試験の詳細が不明であり分類できない。なお、類薬であるテオフィリンの情報として、マウスの催奇形性試験で吸収胚、死亡胎仔、異常生存仔の割合の増加、外表奇形の発生率の増加傾向などの胎児毒性が報告されている(NTP TER 84111(1985))。このような情報により、本物質のヒトへの投与に関して「妊婦または妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断された場合のみ投与する」(医療用医薬品集(2011))と注意喚起されている。
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 区分1(心血管系)


危険
H370 P307+P311
P260
P264
P270
P321
P405
P501
本物質はテオフィリンの誘導体であり、強心、利尿および気管支拡張作用を有し、注射剤および坐剤として心不全・喘息治療剤に使用されている(医薬品インタビューフォーム、ジブロフィリン注300 mg「エーザイ」(改訂第4版、May 2011))、医療用医薬品集(2011))。使用上の注意として、急性心筋梗塞、重篤な心筋障害のある患者には、心筋刺激作用があるため、症状を悪化させるおそれがあるとして慎重投与の記載があり、また、本物質の重大な副作用としてショックが記載され、ショックに対する注意と処置が示されている(医療用医薬品集(2011))ことから、区分1(心血管系)とした。なお、類薬のテオフィリンでは痙攣、意識障害、せん妄、昏睡などが現れると記載されているが、本物質はテオフィリンやアミノフィリンに比べ薬理作用が緩和で、毒性も低いので、安全域は大(医療用医薬品集(2011))と記述されている。
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 区分1(心血管系)


危険
H372 P260
P264
P270
P314
P501
本物質はテオフィリンの誘導体であり、強心、利尿および気管支拡張作用を有し、注射剤および坐剤として心不全・喘息治療剤に使用されている(医薬品インタビューフォーム、ジブロフィリン注300 mg「エーザイ」(改訂第4版、May 2011))、医療用医薬品集(2011))。使用上の注意として、急性心筋梗塞、重篤な心筋障害のある患者には、心筋刺激作用があるため、症状を悪化させるおそれがあるとして慎重投与の記載があり、また、本物質の重大な副作用としてショックが記載され、ショックに対する注意と処置が示されている(医療用医薬品集(2011))ことから、区分1(心血管系)とした。なお、類薬のテオフィリンでは痙攣、意識障害、せん妄、昏睡などが現れると記載されているが、本物質はテオフィリンやアミノフィリンに比べ薬理作用が緩和で、毒性も低いので、安全域は大(医療用医薬品集(2011))と記述されている。
10 吸引性呼吸器有害性 分類できない
-
-
- - データなし。

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
11 水生環境有害性(急性) 分類できない
-
-
- - データなし。
11 水生環境有害性(長期間) 分類できない
-
-
- - データなし。
12 オゾン層への有害性 分類できない
-
-
- - 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。


分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
  • 「分類結果」欄の空欄又は「- 」(ハイフン)は、その年度に当該危険有害性項目の分類が実施されなかったことを意味します。
  • 「分類結果」欄の「※」はJISの改正に伴い、区分がつかなかったもの(「区分に該当しない(分類対象外を含む)」あるいは「分類できない」、もしくはそのいずれも該当する場合)に表示するものです。詳細については分類根拠を参照してください。

To GHS Information