GHS分類結果

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一般情報
項目 情報
CAS登録番号 1072-52-2
名称 2-(1-アジリジニル)エタノール
物質ID 24A6006
分類実施年度 平成24年度
分類実施者 厚生労働省、環境省
新規/再分類 新規分類
他年度における分類結果  
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関連情報
項目 情報
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国連GHS文書(外部リンク) 国連GHS文書
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 爆発物 分類対象外
-
-
- - 爆発性に関わる原子団を含んでいない。
2 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) 分類対象外
-
-
- - 常温で液体である。(Sax(11th, 2004))
3 エアゾール 分類対象外
-
-
- - エアゾール製品でない。
4 支燃性/酸化性ガス 分類対象外
-
-
- - 常温で液体である。(Sax(11th, 2004))
5 高圧ガス 分類対象外
-
-
- - 常温で液体である。(Sax(11th, 2004))
6 引火性液体 区分4
-
警告
H227 P370+P378
P403+P235
P210
P280
P501
引火点85℃[開放式](HSDB(2006))は、所定の密閉式測定法では>60℃かつ≦93℃と判断できるので、区分4とした。なお、引火点67℃[不明](Lange(18th, 2005))というデータがあるが、測定法が不明であるので採用しなかった。
7 可燃性固体 分類対象外
-
-
- - 常温で液体である。(Sax(11th, 2004))
8 自己反応性化学品 分類できない
-
-
- - 爆発性に関わる原子団を含んでいなく、自己反応性に関わる原子団(アジリジン類)を含んでいるがデータがない。
9 自然発火性液体 分類できない
-
-
- - データなし。
10 自然発火性固体 分類対象外
-
-
- - 常温で液体である。(Sax(11th, 2004))
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
-
- - 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。
12 水反応可燃性化学品 分類対象外
-
-
- - 金属および半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。
13 酸化性液体 分類対象外
-
-
- - フッ素および塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、この酸素は炭素、水素以外の元素と化学結合していない。
14 酸化性固体 分類対象外
-
-
- - 常温で液体である。(Sax(11th, 2004))
15 有機過酸化物 分類対象外
-
-
- - -O-O-構造を有していない有機化合物である。
16 金属腐食性物質 分類できない
-
-
- - データなし。

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) 区分3


危険
H301 P301+P310
P264
P270
P321
P330
P405
P501
ラットのLD50値は74 mg/kg(HSDB(2006))より区分3とした。
1 急性毒性(経皮) 分類できない
-
-
- - データ不足。なお、List 3のデータとして、ウサギのLD50値は71 μL/kg(= 77.2 mg/kg:)(RTECS(1998):元文献 Union Carbide Data Sheet.(Union Carbide Corp., 39 Old Ridgebury Rd., Danbury, CT 06817): 11/17/1964)と報告され、区分2に相当する。
1 急性毒性(吸入:ガス) 分類対象外
-
-
- - 常温で液体である。(Sax(11th, 2004))
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
-
-
- - データなし。
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない
-
-
- - データなし。
2 皮膚腐食性/刺激性 区分2


警告
H315 P302+P352
P332+P313
P264
P280
P321
P362
本物質はヒトで皮膚に刺激性がある(HSDB(2006))と記載され、ウサギの皮膚に500 μLを24時間適用した標準ドレイズ試験で、刺激性は重度(severe)との報告(RTECS(1998))に基づき、区分2とした。
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分1


危険
H318 P305+P351+P338
P280
P310
本物質はヒトで眼に刺激性がある(HSDB(2006))と記載され、ウサギの眼に適用した試験において、角膜の傷害の程度が10段階評価の8(最も重度の場合10)であった(HSDB(2006))ことから、区分1とした。
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - データなし。
4 皮膚感作性 分類できない
-
-
- - データなし。
5 生殖細胞変異原性 分類できない
-
-
- - in vivo試験のデータが無いので分類できない。なお、in vitro 試験ではエームス試験およびCHO細胞を用いた染色体異常試験でいずれも陽性(NTP DB(Access on Dec. 2011)の報告がある。
6 発がん性 分類できない
-
-
- - IARCの発がん性評価によりグループ3に分類されている(IARC Supplement 7(1987))ことから、分類できないとした。なお、マウスに皮下注射により、注射部位に対照群では認められなかったリンパ肉腫、線維肉腫、腺肉腫の発生(IARC 9(1975))が報告されている。
7 生殖毒性 分類できない
-
-
- - データなし。
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 区分1(肝臓)


危険
H370 P307+P311
P260
P264
P270
P321
P405
P501
ラットに区分1~2に相当する125-1000 mg/kg bwの用量を単回経口投与により、肝臓に壊死が生じた(IARC 9(1975))との報告に基づき区分1(肝臓)とした。
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 分類できない
-
-
- - データ不足。なお、ラットに10 mg/kgを5日間の経口投与により、骨髄の低形成、リンパ節、胸腺、脾臓の萎縮が報告されている(IARC 9(1975))が、分類には詳細不明である。
10 吸引性呼吸器有害性 分類できない
-
-
- - データなし。

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
11 水生環境有害性(急性) 分類できない
-
-
- - データなし。
11 水生環境有害性(長期間) 分類できない
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-
- - データなし。
12 オゾン層への有害性 分類できない
-
-
- - 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。


分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
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  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
  • 「分類結果」欄の空欄又は「- 」(ハイフン)は、その年度に当該危険有害性項目の分類が実施されなかったことを意味します。
  • 「分類結果」欄の「※」はJISの改正に伴い、区分がつかなかったもの(「区分に該当しない(分類対象外を含む)」あるいは「分類できない」、もしくはそのいずれも該当する場合)に表示するものです。詳細については分類根拠を参照してください。

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