GHS分類結果 (関係省庁連絡会議 平成18年度事業)

ID1189 ホウフッ化水素酸(CAS番号 16872-11-0) 分類実施日 H18.6.23 (環境に対する有害性についてはH18.3.31)
使用マニュアル GHS分類マニュアル(H18.2.10 版)

物理化学的危険性

危険・有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起用語 危険有害性情報 分類根拠・問題点
1 火薬類 分類対象外 - - - 爆発性に関連する原子団を含んでいない。
2 可燃性/引火性ガス 分類対象外 - - - GHSの定義における液体。
3 可燃性/引火性エアゾール 分類対象外 - - - エアゾール製品でない。
4 支燃性/酸化性ガス類 分類対象外 - - - GHSの定義における液体。
5 高圧ガス 分類対象外 - - - GHSの定義における液体。
6 引火性液体 区分外 - - - 不燃性(ICSC(J), 1995)。
7 可燃性固体 分類対象外 - - - GHSの定義における液体。
8 自己反応性物質および混合物 分類対象外 - - - 爆発性に関連する原子団、あるいは自己反応性に関連する原子団を含んでいない。
9 自然発火性液体 区分外 - - - 不燃性(ICSC(J), 1995)。
10 自然発火性固体 分類対象外 - - - GHSの定義における液体。
11 自己発熱性物質および混合物 区分外 - - - 不燃性(ICSC(J), 1995)。
12 水と接触して可燃性/引火性ガスを発生する物質および混合物 区分外 - - - 水に対して安定。(文献に「水によく溶ける」との記載がある。また、本物質は水溶液として市販されている。)
13 酸化性液体 区分外 - - - 物質固有の国連番号(1775)によりUNRTDGが8、IIに分類されており、5.1が付されていないため、区分外とした。
14 酸化性固体 分類対象外 - - - GHSの定義における液体。
15 有機過酸化物 分類対象外 - - - 無機化合物。
16 金属腐食性物質 区分1 危険を表わす薬品と掌のシンボル
警告
金属腐食のおそれ
試験データはないが、物質固有の国連番号(1775)によりUNRTDGが8、IIに分類されており、用途として"to clean metal surfaces before welding; to brighten aluminum; as a solute in electrolytes for plating metals such as chromium, iron, nickel, copper, silver, zinc, cadmium, indium, tin, and lead (has a high throwing power)"(Merck, 13th, 2001)との記載があることから、区分1とした。

健康に対する有害性

危険・有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起用語 危険有害性情報 分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) 区分3 危険を表わす髑髏のシンボル
危険
飲み込むと有毒
ラットのLD50値100mg/kg(RTECS, 2004)および239mg/kg(純度100%換算)[464mg/kg(51.5%)](IUCLID, 2000)に基づき、低い値(100mg/kg)を採用し、区分3とした。
1 急性毒性(経皮) 分類できない - - - データなし。
1 急性毒性(吸入:ガス) 分類対象外 - - - GHSの定義における液体。
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない - - - データなし。
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない - - - データなし。
2 皮膚腐食性/刺激性 区分1A-1C 危険を表わす薬品と掌のシンボル
危険
重篤な皮膚の薬傷・眼の損傷
ヒトの皮膚に対して腐食性があり重度の熱傷を起こすとの記述(HSDB, 2003; ICSC(J), 1995; SITTIG, 4th, 2002; HSFS, 1999)、およびEU-Annex I (Access on Jul. 2005)で"C; R34"とされていることから、区分1A-1Cとした。
【表示】細区分を行う必要がある場合は、安全性の観点から1Aとした方が望ましい。
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分1 危険を表わす薬品と掌のシンボル
危険
重篤な眼の損傷
ヒトの眼に対して腐食性があるとの記述(ICSC(J), 1995; SITTIG, 4th, 2002; HSFS, 1999)から、区分1とした。
4 呼吸器感作性又は皮膚感作性 呼吸器感作性:分類できない   皮膚感作性:分類できない - (呼吸器感作性)−
(皮膚感作性)−
(呼吸器感作性)−
(皮膚感作性)−
呼吸器感作性:データなし。
皮膚感作性:データなし。
5 生殖細胞変異原性 分類できない - - - in vitro変異原性試験(Ames test)では陰性との報告(IUCLID, 2000)があるが、in vivo変異原性試験のデータはなく、データ不足のため分類できない。
6 発がん性 分類できない - - - ACGIH-TLV(2005)ではフッ化物をA4(区分外相当)に分類しているが、データ不足のため分類できない。
7 生殖毒性 分類できない - - - MAK/BAT(2005)ではフッ化物をC(発生毒性がない)に分類しているが、データ不足のため分類できない。
8 標的臓器/全身毒性(単回暴露) 区分2(呼吸器系) 危険を表わす人物シルエットのシンボル
警告
臓器(呼吸器系)の障害のおそれ
Priority 2文書のICSC(J)(1995)、SITTIG(4th, 2002)、HSFS(1999)に、気道腐食性があり肺水腫を起こすことがあるとの記述があり、区分2(呼吸器系)とした。
9 標的臓器/全身毒性(反復暴露) 区分1(骨) 危険を表わす人物シルエットのシンボル
危険
長期または反復暴露による臓器(骨)の障害
Priority 1文書のACGIH-TLV(2005)ではフッ化物として骨への影響(フッ素症)があるとしており、Priority 2文書のICSC(J)(1995)、SITTIG(4th, 2002)、HSFS(1999)にも同様の記述があるため、区分1(骨)とした。なお、SITTIG(4th, 2002)およびHSFS(1999)では腎臓、血液、呼吸器系にも影響があるとしているが、裏付けとなるデータが見つからなかった。
10 吸引性呼吸器有害性 分類できない - - - データなし。

環境に対する有害性

危険・有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起用語 危険有害性情報 分類根拠・問題点
11 水生環境有害性(急性) 区分外 - - - 魚類(ゼブラフィッシュ)の96時間LC50=2.6g/L(IUCLID、2000)から、区分外とした。
11 水生環境有害性(慢性) 区分外 - - - 難水溶性でなく(水溶解度=8700mg/L(IUCLID、2000))、急性毒性が低いことから、区分外とした。

参考資料

分類マニュアル

技術上の指針

解説・用語集(エクセルファイル(64KB))


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