GHS分類結果 (関係省庁連絡会議 平成18年度事業)

ID1120 フッ化アンチモン(V)(CAS番号 7783-70-2) 分類実施日 H18.5.24 (環境に対する有害性についてはH18.3.31)
使用マニュアル GHS分類マニュアル(H18.2.10 版)

物理化学的危険性

危険・有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起用語 危険有害性情報 分類根拠・問題点
1 火薬類 分類対象外 - - - 爆発性に関連する原子団を含んでいない。
2 可燃性/引火性ガス 分類対象外 - - - GHSの定義における液体。
3 可燃性/引火性エアゾール 分類対象外 - - - エアゾール製品でない。
4 支燃性/酸化性ガス類 分類対象外 - - - GHSの定義における液体。
5 高圧ガス 分類対象外 - - - GHSの定義における液体。
6 引火性液体 区分外 - - - 不燃性(ICSC(J), 1995)。
7 可燃性固体 分類対象外 - - - GHSの定義における液体。
8 自己反応性物質および混合物 分類対象外 - - - 爆発性に関連する原子団、あるいは自己反応性に関連する原子団を含んでいない。
9 自然発火性液体 区分外 - - - 不燃性(ICSC(J), 1995)。
10 自然発火性固体 分類対象外 - - - GHSの定義における液体。
11 自己発熱性物質および混合物 区分外 - - - 不燃性(ICSC(J), 1995)。
12 水と接触して可燃性/引火性ガスを発生する物質および混合物 区分外 - - - 水と反応しフッ化水素を生じるが、フッ化水素は不燃性である。また、物質固有の国連番号(1732)によりUNRTDGが8(6.1)、IIに分類されており、4.3(または4.2)が付されていないため、区分外とした。
13 酸化性液体 区分外 - - - 物質固有の国連番号(1732)によりUNRTDGが8(6.1)、IIに分類されており、5.1が付されていないため、区分外とした。
14 酸化性固体 分類対象外 - - - GHSの定義における液体。
15 有機過酸化物 分類対象外 - - - 無機化合物。
16 金属腐食性物質 分類できない - - - 物質固有の国連番号(1732)によりUNRTDGは8に分類されており、「銅、鉛を侵す」(ICSC(J), 1995)との記述があるが、鋼またはアルミニウムによる試験データがなく、分類できない。

健康に対する有害性

危険・有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起用語 危険有害性情報 分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) 分類できない - - - SITTIG(4th, 2002)にヒトの推定致死用量の記載があるが、概算値であり、データ不足のため分類できない。
1 急性毒性(経皮) 分類できない - - - データなし。
1 急性毒性(吸入:ガス) 分類対象外 - - - GHSの定義における液体。
1 急性毒性(吸入:蒸気) 区分1 危険を表わす髑髏のシンボル
危険
吸入すると生命に危険
RTECS(2004)のマウスのLC50は30.5ppmである。暴露時間の記載はないが、仮に24時間暴露として4時間値に換算すると74.7ppmとなり区分1に該当する。実際の暴露時間は24時間よりも短いと考えられるため、区分1とした。
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない - - - データなし。
2 皮膚腐食性/刺激性 区分1A-1C 危険を表わす薬品と掌のシンボル
危険
重篤な皮膚の薬傷・眼の損傷
「皮膚の発赤/重度の皮膚熱傷/痛み、皮膚に対して腐食性、Corrosive, Severeな影響を示す」との記述(ICSC, 1995; HSDB, 2002; SITTIG, 4th, 2002; HSFS, 2004)から皮膚腐食性が示されているが、細区分の指標となる動物の試験データが見つからないため、区分1A-1Cとした。
【表示】細区分を行う必要がある場合は、安全性の観点から、1Aとした方が望ましい。
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分1 危険を表わす薬品と掌のシンボル
危険
重篤な眼の損傷
「眼の発赤/痛み/重度の熱傷、眼 に対して腐食性、Corrosive, Severeな影響を示す」との記述(ICSC, 1995; HSDB, 2002; SITTIG, 4th, 2002; HSFS, 2004)から区分1とした。
4 呼吸器感作性又は皮膚感作性 呼吸器感作性:分類できない
皮膚感作性:分類できない
- (呼吸器感作性)−
(皮膚感作性)−
(呼吸器感作性)−
(皮膚感作性)−
呼吸器感作性:データなし。
皮膚感作性:データなし。
5 生殖細胞変異原性 分類できない - - - データなし。
(MAK/BAT(2005)では無機アンチモン化合物として3Aと分類しており、生殖細胞変異原性が疑われる。)
6 発がん性 区分2 危険を表わす人物シルエットのシンボル
警告
発がんのおそれの疑い
産衛学会勧告(2004)でアンチモン化合物として2Bに分類されており、区分2とした。
7 生殖毒性 分類できない - - - データなし。
8 標的臓器/全身毒性(単回暴露) 区分2(呼吸器系、血液、心臓、腎臓、肝臓) 危険を表わす人物シルエットのシンボル
警告
臓器(呼吸器系、血液、心臓、腎臓、肝臓)の障害のおそれ
Priority 2文書のヒトに対する呼吸器系、血液、心臓、腎臓、肝臓への影響との記述(ICSC, 1995; SITTIG, 4th, 2002; HSFS, 2004)から、区分2(呼吸器系、血液、心臓、腎臓、肝臓)とした。
9 標的臓器/全身毒性(反復暴露) 区分1(骨、肺、心血管系)、区分2(肝臓) 危険を表わす人物シルエットのシンボル
危険
警告
長期または反復暴露による臓器(骨、肺、心血管系)の障害
長期または反復暴露による臓器(肝臓)の障害のおそれ
Priority 1文書のACGIH-TLV(2004)においてフッ化物として骨への影響、アンチモン化合物として肺、心血管系への影響があるとしており、Priority 2文書のSITTIG(4th, 2002)、HSFS(2004)にも同様の記述があるため、区分1(骨、肺、心血管系)とした。また、Priority 2文書のRTECS(2004)、SITTIG(4th, 2002)、HSFS(2004)において肝臓への影響があるとしており、区分2(肝臓)とした。
10 吸引性呼吸器有害性 分類できない - - - データなし。

環境に対する有害性

危険・有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起用語 危険有害性情報 分類根拠・問題点
11 水生環境有害性(急性) 分類できない - - - データがなく分類できない。
11 水生環境有害性(慢性) 分類できない - - - データがなく分類できない。

参考資料

分類マニュアル

技術上の指針

解説・用語集(エクセルファイル(64KB))


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