項目 | 情報 |
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CAS登録番号 | 7783-99-5 |
名称 | 亜硝酸銀 |
物質ID | 23B5575 |
分類実施年度 | 平成23年度 |
分類実施者 | 厚生労働省/環境省 |
新規/再分類 | 再分類・見直し |
他年度における分類結果 | 平成18年度 |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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分類に使用したガイダンス(外部リンク) | 物理化学的危険性・健康に対する有害性:政府向けGHS分類ガイダンス(H22.7版)、環境に対する有害性:国連GHS文書(改訂4版) |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 分類できない |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団(N-O)を含む亜硝酸塩類であるが、データがなく分類できない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 |
- |
- | - | 酸化性固体に分類されている。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分外 |
- |
- | - | 水溶解度の数値が得られているため、水に対して安定である。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 区分2 |
危険 |
H272 |
P370+P378
P210 P220 P221 P280 P501 |
酸素を含む無機化合物で、この酸素が炭素と水素以外の元素(N・Ag)と結合しており、MSDS(Sigma-Aldrich)(Access on Sept. 2011)では酸化性と分類されており、このMSDSでUNRTDG(UN2627(NITRITES, INORGANIC, N.O.S.)でクラス5.1、PGIIに分類されているため、区分2として分類した。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 |
- |
- | - | 無機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない |
- |
- | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。なお、健康有害性に関しては、類縁化合物として、亜硝酸ナトリウム(CAS:7632-00-0)、硝酸銀(I)(CAS:7761-88-8)も参照のこと。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。なお、類縁化合物として、硝酸銀は強い腐食性があり、皮膚に熱傷を起こしうる(NIOSH Publications(1978)、List2相当)との記述がある。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。なお、類縁化合物として、硝酸銀は強い腐食性があり、眼に熱傷および不可逆的な損傷を起こしうる(NIOSH Publications(1978))との記述がある。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない |
- |
- | - |
銀は一般的に皮膚感作性を有する金属とは考えられていないが、銀あるいは銀を含む物質にアレルギー反応を示したヒトの事例が科学文献に極めて稀ながら記載されている(PATTY(5th, 2001))。しかし、本物質固有の情報は得られていないので「分類できない」とした。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。なお、銀化合物として、エームス試験およびCHO細胞を用いた染色体異常試験(いずれもin vitro変異原性試験)で陰性の報告がある(IRIS(2003))。 |
6 | 発がん性 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。なお、IARCでは、「食物中の亜硝酸塩のヒトでの発がん性は限定した証拠がある。食物中の亜硝酸塩は胃がんの増加に関連し、亜硝酸塩の実験動物での発がん性は限定した証拠がある。」としている。そのうえで経口摂取による硝酸塩または亜硝酸塩が生体内でニトロソ化される条件下で発がん性を2Aと評価している(IARC 94(2010)) |
7 | 生殖毒性 | 分類できない |
- |
- | - | 実験動物に銀化合物の飲水による経口投与試験にて、生殖能力に影響はなかった(ATSDR(1990))との報告、銀・銀化合物には生殖毒性はない(PATTY(5th, 2001))との報告があるが、本物質固有のデータはなく、データ不足のため分類できないとした。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分1(血液) |
危険 |
H370 |
P308+P311
P260 P264 P270 P321 P405 P501 |
亜硝酸塩はヒトの血中でヘモグロビンとの相互作用によりメトヘモグロビンを産生し、高濃度のメトヘモグロビンは、亜硝酸塩の血管拡張作用と相俟って、低血圧、頻脈、頻呼吸に関連しているとの記述(IARC 94(2010))により、区分1(血液)とした。なお、硝酸銀や酸化銀のような銀化合物を高濃度に含むダストのばく露により、呼吸障害、肺および咽喉の刺激が化学製造工場の労働者で見られており、その1人は溶解した銀の塊を扱っていた14時間後に呼吸音、頻脈、血中の低酸素含量、X線写真による肺の肥厚などの呼吸器系への影響を示し、最終的に回復したものの症状は急性呼吸不全に至るまで進行したとの報告がある(ATSDR(1990))。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分1(皮膚) |
危険 |
H372 |
P260
P264 P270 P314 P501 |
本物質固有の情報はなく、ヒトで銀化合物の長期曝露により、皮膚や粘膜、眼に銀が沈着し、銀皮症を起こした事例や疫学調査の報告が数多く見られる。この変化は健康に有害ではなく毒性を示すものではないとされているが、望ましくない影響で、かつ不可逆的である(EPA RED(1992))ことから区分1(皮膚)とした。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 |
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