GHS分類結果

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一般情報
項目 情報
CAS登録番号 112-42-5
名称 ウンデカン-1-オール
物質ID 23A5155
分類実施年度 平成23年度
分類実施者 厚生労働省、環境省
新規/再分類 新規分類
他年度における分類結果  
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関連情報
項目 情報
分類に使用したガイダンス(外部リンク) GHS分類ガイダンス
国連GHS文書(外部リンク) 国連GHS文書
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 爆発物 分類対象外
-
-
- - 爆発性に関わる原子団を含んでいない。
2 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
3 エアゾール 分類対象外
-
-
- - エアゾール製品でない。
4 支燃性/酸化性ガス 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
5 高圧ガス 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
6 引火性液体 区分外
-
-
- - 引火点は113 ℃[密閉式](MSDS(Sigma-Aldrich)(Access on Nov. 2011))であり93℃超である。
7 可燃性固体 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
8 自己反応性化学品 分類対象外
-
-
- - 爆発性に関わる原子団を含んでいない、かつ自己反応性に関わる原子団を含んでいない。
9 自然発火性液体 区分外
-
-
- - 発火点は276.6℃であり(NITE総合検索(Access on Nov. 2011))、常温で発火しないと考えられる。
10 自然発火性固体 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
-
- - 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。
12 水反応可燃性化学品 分類対象外
-
-
- - 金属および半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。
13 酸化性液体 分類対象外
-
-
- - 酸素を含む有機化合物であるが、この元素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。
14 酸化性固体 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
15 有機過酸化物 分類対象外
-
-
- - -O-O-構造を有していない有機化合物である。
16 金属腐食性物質 分類できない
-
-
- - データなし。

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) 区分外
-
-
- - ラットLD50値は、>10000 mg/kg bw(SIDS(2006))により区分外とした。
1 急性毒性(経皮) 区分外
-
-
- - ウサギLD50値は、3160 - 5000 mg/kg bw(SIDS(2006))によりJIS分類基準の区分外(国連分類基準の区分5)とした。
1 急性毒性(吸入:ガス) 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
-
-
- - データなし。
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない
-
-
- - ラットLC50値は6時間ばく露で >0.4 mg/L(4時間換算;>0.6 mg/L)(SIDS(2006))であるとのデータがあるが、区分の特定ができないためデータ不足により分類できない。なお、試験濃度は飽和蒸気濃度(0.028 mg/L)よりも高いためミストの基準値を適用した。
2 皮膚腐食性/刺激性 区分2


警告
H315 P302+P352
P332+P313
P264
P280
P321
P362
ウサギに本物質原液を4時間閉塞適用した皮膚刺激性試験(OECD TG404)で、結果は刺激性あり(irritating)、パッチ除去後の3日間のドレイズスコアの平均は浮腫が0.8であったが、紅斑が2.3であった(SIDS(2006))ことから区分2とした。
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分2B
-
警告
H320 P305+P351+P338
P337+P313
P264
ウサギを用い本物質原液を0.1mlを適用した眼刺激性試験(US FHSA)で、24時間後に観察された軽度から中等度の結膜発赤、僅かな角膜混濁、虹彩の変化は7日後にはすべて回復し、3日間の平均スコアは10.3(最大スコア110)、結果は軽度の刺激性(slightly irritating)であった(SIDS(2006))ことにから区分2Bとした。
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - データなし。
4 皮膚感作性 分類できない
-
-
- - 25人のボランティアで行ったマキシマイゼーション試験で、感作性なし(not sensitizing)との報告(SIDS(2006))があるが、試験の詳細が不明なためデータ不足で分類できない。
5 生殖細胞変異原性 分類できない
-
-
- - データなし。
6 発がん性 分類できない
-
-
- - データなし。
7 生殖毒性 分類できない
-
-
- - データなし。
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 分類できない
-
-
- - ラットの経口による急性毒性試験の10000 mg/kgの投与、およびウサギの経皮による急性毒性試験の2000 mg/kg(雄)と3160 mg/kg(雌)の投与で、いずれも死亡はなく、摂餌量および活動の低下が見られが、その他一般症状および剖検で異常は見られなかった(SIDS(2006))。一方、ラットの吸入(ミスト)による急性毒性試験でも、6時間曝露の0.4 mg/L(4時間換算:0.6 mg/L)で死亡はなく、一般症状および剖検で異常はなかったが(SIDS(2006))、用量は区分1のガイダンス値内と低く、区分2のガイダンス値内および上限付近での試験データはない。以上から、経口および経皮投与に関しては区分2のガイダンス値を超えた用量で、異常は見られていないため区分外に相当するが、吸入投与に関してはデータ不足であるため、特定標的臓器毒性(単回暴露)としては分類できない。
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 分類できない
-
-
- - データなし。
10 吸引性呼吸器有害性 分類できない
-
-
- - 本物質は炭素数11の一級ノルマルアルコールであり、国連分類基準の区分2に相当するが、JIS分類基準では区分2を使用しないため分類できない。なお本物質の20℃における動粘性率は20.7 mm2/s(密度:0.83 g/cm3、粘度:17.2 mPa・s(HSDB(2006)))である。

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
11 水生環境有害性(急性) 区分2
-
-
H401 P273
P501
魚類(ファットヘッドミノー)の96時間LC50 = 1.04 mg/L(ECETOC TR91, 2003)から区分2とした。
11 水生環境有害性(長期間) 区分2


-
H411 P273
P391
P501
信頼性のある慢性毒性データは得られていない。急速分解性に関する適切なデータが得られておらず、急性毒性区分2であることから区分2とした。
12 オゾン層への有害性 分類できない
-
-
- - 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。


分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
  • 「分類結果」欄の空欄又は「- 」(ハイフン)は、その年度に当該危険有害性項目の分類が実施されなかったことを意味します。
  • 「分類結果」欄の「※」はJISの改正に伴い、区分がつかなかったもの(「区分に該当しない(分類対象外を含む)」あるいは「分類できない」、もしくはそのいずれも該当する場合)に表示するものです。詳細については分類根拠を参照してください。

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