GHS分類結果

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一般情報
項目 情報
CAS登録番号 1214-39-7
名称 6‐(ベンジルアミノ)プリン
物質ID 23A5149
分類実施年度 平成23年度
分類実施者 厚生労働省、環境省
新規/再分類 新規分類
他年度における分類結果  
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関連情報
項目 情報
分類に使用したガイダンス(外部リンク) GHS分類ガイダンス
国連GHS文書(外部リンク) 国連GHS文書
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 爆発物 分類対象外
-
-
- - 爆発性に関わる原子団を含んでいない。
2 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における固体である。
3 エアゾール 分類対象外
-
-
- - エアゾール製品でない。
4 支燃性/酸化性ガス 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における固体である。
5 高圧ガス 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における固体である。
6 引火性液体 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における固体である。
7 可燃性固体 分類できない
-
-
- - データなし。
8 自己反応性化学品 分類対象外
-
-
- - 爆発性に関わる原子団を含んでいない、かつ自己反応性に関わる原子団を含んでいない。
9 自然発火性液体 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における固体である。
10 自然発火性固体 分類できない
-
-
- - データなし。
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
-
- - データなし。
12 水反応可燃性化学品 分類対象外
-
-
- - 金属および半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。
13 酸化性液体 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における固体である。
14 酸化性固体 分類対象外
-
-
- - 酸素、フッ素および塩素を含んでいない有機化合物である。
15 有機過酸化物 分類対象外
-
-
- - -O-O-構造を有していない有機化合物である。
16 金属腐食性物質 分類できない
-
-
- - 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) 区分4


警告
H302 P301+P312
P264
P270
P330
P501
ラットLD50値は 1300 mg/kg bw(EPA RED(1994))であるとの報告に基づき、区分4とした。
1 急性毒性(経皮) 区分外
-
-
- - ウサギLD50値は >5000 mg/kg bw(EPA RED(1994))であるとの報告に基づき、区分外とした。
1 急性毒性(吸入:ガス) 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における固体である。
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
-
-
- - データなし。
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 区分4


警告
H332 P304+P340
P261
P271
P312
ラット1時間ばく露のLC50値は5.2mg/L(4時間換算;1.30 mg/L)(EPA RED(1994))であるとの報告に基づき、区分4とした。なお、試験濃度は飽和蒸気濃度(4.92E-08mg/L)を超えているため粉塵とみなした。
2 皮膚腐食性/刺激性 区分外
-
-
- - ウサギ6匹に本物質(0.5 mLの水で湿潤)を4時間適用した結果、全ての動物で30~60分で紅斑を示したが、5日後にはすべて回復し、浮腫は認められず、72時間の評価は軽度~軽微の刺激性(mild to slight irritant)、皮膚一次刺激指数は0.7であった(HSDB(2009))ことからJIS分類基準の区分外(国連分類基準の区分3)とした。
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分2B
-
警告
H320 P305+P351+P338
P337+P313
P264
ウサギに本物質50mgを適用した試験で、中等度(moderate)の結膜炎を起こしたが7日以内に回復したとの報告(EPA RED(1994))から区分2Bとした。
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - データなし。
4 皮膚感作性 分類できない
-
-
- - 20匹のモルモットを用いた試験において皮膚感作性は認められなかったとの報告(HSDB(2009))があるが、試験方法などの詳細が不明なため「分類できない」とした。なお、ヒトについても皮膚感作性は認められないとの記述がある(EPA RED FACTS(1994))。
5 生殖細胞変異原性 区分外
-
-
- - マウスの経口投与による小核試験(in vivo変異原性試験)の陰性結果(EPA RED(1994))に基づき区分外とした。なお、in vitro試験として、エームス試験の陰性の結果が報告されている(EPA RED(1994))。
6 発がん性 分類できない
-
-
- - データなし。
7 生殖毒性 区分2


警告
H361 P308+P313
P201
P202
P281
P405
P501
ラットを用いた経口投与による発生毒性試験で、母動物に体重増加抑制、摂餌量の低下などの一般毒性が示される用量(175 mg/kg/day)で、仔に水頭症、胸骨分節未骨化、指骨不完全骨化、胸骨分節の不整列の発生の増加が認められたとの報告がある(EPA RED(1994))ことから区分2とした。
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 区分3(気道刺激性)


警告
H335 P304+P340
P403+P233
P261
P271
P312
P405
P501
ラットの吸入毒性試験で、4.7 mg/L/4h以上の投与群の主な症状は呼吸困難であったとの報告(HSDB(2009))、および気道に対し刺激性があるとの記述(HSDB(2009))により区分3(気道刺激性)とした。なお、ラットに経口による940~3000 mg/kgの投与で、主な症状は、活動低下、運動失調、呼吸困難、振戦であったとの報告がある(EPA RED(1994))。
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 分類できない
-
-
- - ラットの13週間経口(混餌)投与試験において、1500 ppm(111 mg/kg/day)で摂餌量低下、体重減少が見られた以外に悪影響はなく、NOELは1500 ppm(111 mg/kg/day)であった(EPA RED(1994))との報告により、NOELは区分2のガイダンス値を超えた用量であることから経口経路については区分外に相当となる。しかし、他経路のデータがなく特定標的臓器毒性(反復暴露)の分類としては「分類できない」とした。
10 吸引性呼吸器有害性 分類できない
-
-
- - データなし。

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
11 水生環境有害性(急性) 区分3
-
-
H402 P273
P501
甲殻類(オオミジンコ)での48時間EC50 = 20.5 mg/L(U.S. EPA: RED, 1994)であることから、区分3とした。
11 水生環境有害性(長期間) 区分3
-
-
H412 P273
P501
信頼性のある慢性毒性データは得られていない。急速分解性がなく(BIOWIN)、急性毒性区分3であることから区分3とした。
12 オゾン層への有害性 分類できない
-
-
- - 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。


分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
  • 「分類結果」欄の空欄又は「- 」(ハイフン)は、その年度に当該危険有害性項目の分類が実施されなかったことを意味します。
  • 「分類結果」欄の「※」はJISの改正に伴い、区分がつかなかったもの(「区分に該当しない(分類対象外を含む)」あるいは「分類できない」、もしくはそのいずれも該当する場合)に表示するものです。詳細については分類根拠を参照してください。

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