項目 | 情報 |
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CAS登録番号 | 23422-53-9 |
名称 | 塩酸ホルメタナート |
物質ID | 23A5097 |
分類実施年度 | 平成23年度 |
分類実施者 | 厚生労働省、環境省 |
新規/再分類 | 新規分類 |
他年度における分類結果 | |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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分類に使用したガイダンス(外部リンク) | GHS分類ガイダンス |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
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厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 分類対象外 |
- |
- | - | 分子内に爆発性に関連する原子団を含まない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 区分外 |
- |
- | - | 不燃性(Not flammable)(PM(14th, 2006))という情報により区分外とした。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 |
- |
- | - | 分子内に爆発性・自己反応性に関連する原子団を含まない。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 区分外 |
- |
- | - | 不燃性(Not flammable)(PM(14th, 2006))という情報により、常温の空気と接触しても、自然発火しないことから、区分外とした。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 区分外 |
- |
- | - | 不燃性(Not flammable)(PM(14th, 2006))より区分外とした。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 |
- |
- | - | 金属および半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含まない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | 酸素と塩素を含む有機化合物であるが、酸素は炭素以外とは化学結合していなく、また、塩素はアミンとイオン結合した塩素イオンであるため他物質の酸化には寄与しないと考えられる。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 |
- |
- | - | -O-O-構造を有していない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない |
- |
- | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 急性毒性(経口) | 区分2 |
危険 |
H300 |
P301+P310
P264 P270 P321 P330 P405 P501 |
ラットのLD50値は14.8mg/kg bw(EPA RED(2007)に基づき、区分2とした。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分外 |
- |
- | - | ラットのLD50値は>5600 mg/kgおよびウサギのLD50値は>10200 mg/kg(食品健康影響評価(Access on July. 2011)で、いずれも区分外に該当する。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
- |
- | - | ラットLC50値は>0.15 mg/L/4h(食品健康影響評価(Access on July. 2011))と報告されているが、区分を特定できないため分類できない。なお、毒性値(0.15 mg/L)が飽和蒸気圧濃度より高いことから、粉塵の基準値を適用した。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分外 |
- |
- | - | リスク評価の要約として当該物質は皮膚刺激物ではない(EPA RED(2007))と記載され、またウサギの皮膚に刺激を起こさなかった(HSDB(2010))との記載もあることから区分外とした。なお、皮膚刺激性試験(動物種不明)で刺激性が認められた(食品健康影響評価(Access on July. 2011))との情報もある。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分外 |
- |
- | - | リスク評価の要約として当該物質は眼刺激物ではない(EPA RED(2007))と記述されていることから区分外とした。なお、ウサギの眼に可逆性で中等度の刺激を起こした(HSDB(2010))との記載の一方、眼刺激性試験(動物種不明)で刺激性は認められなかったとの記載(食品健康影響評価(Access on July. 2011))もある。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 区分1 |
警告 |
H317 |
P302+P352
P333+P313 P261 P272 P280 P321 P363 P501 |
モルモットを用いた皮膚感作性試験(Buehler法)で感作性が認められた(食品健康影響評価(Access on July. 2011))と報告され、さらに、リスク評価の要約として当該物質は皮膚感作性刺激物である(EPA RED(2007))と記述されていることから、区分1とした。なお、EU分類はR43である。(EC-JRC(ESIS)(Access on August. 2011))。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分外 |
- |
- | - | ほ乳類精原細胞を用いた染色体異常試験(生殖細胞 in vivo変異原性試験)およびマウスを用いた小核試験(in vivo変異原性試験)で陰性の結果(食品健康影響評価(Access on July. 2011))に基づき区分外とした。なお、in vitro試験では、エームス試験で陰性、ヒトリンパ球細胞を用いた染色体異常試験及びマウスリンフォーマ試験で陽性(以上、食品健康影響評価(Access on July. 2011)が報告されている。 |
6 | 発がん性 | 区分外 |
- |
- | - | EPAによりグループE分類されている(EPA RED(2007))ことから、区分外とした。なお、ラットを用いた、2年間慢性毒性・発がん性併合試験で発がん性は認められず(食品健康影響評価(Access on July. 2011))、また、マウスを用いた、22ヶ月間発がん性試験でも、発がん性は認められなかった(食品健康影響評価(Access on July. 2011))と報告されている。 |
7 | 生殖毒性 | 区分2 |
警告 |
H361 |
P308+P313
P201 P202 P281 P405 P501 |
ラットに混餌投与による2世代繁殖試験において、高用量の250 ppm群で親動物の一般毒性として全血コリンエステラーゼ(ChE)活性阻害等が認められ、同一用量で仔動物の生存率低下が起きている(食品健康影響評価(Access on July. 2011))ことから、区分2とした。その他に繁殖能に対する影響は認められず、また、ラット及びウサギの器官形成期に経口投与した試験でも、母動物に体重増加抑制など一般毒性が現れている用量で、胎児に催奇形性を含め投与に関連した毒性所見は認められていない(食品健康影響評価(Access on July. 2011))。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分2(神経系) |
警告 |
H371 |
P309+P311
P260 P264 P270 P405 P501 |
ラットに経口による急性神経毒性試験において、10 mg/kg投与群で、振戦、歩行失調、歩行異常、自発運動量低下、覚醒の低下、散瞳、流涎、立ち上がり減少、足指及び尾部の痛覚低下、聴覚性驚愕反応の低下及び亢進、1 mg/kg以上の投与群で、ChE活性阻害(20%以上)が認められた(食品健康影響評価(Access on July. 2011))と報告され、ガイダンス値から判断すると区分1相当であるがList 2のデータであって、判定基準1b3)(OECD TG試験;GLP)を満たさないため、ガイダンスにしたがって、区分2(神経系)とした。なお、本物質はカーバメイト系殺虫剤であり、毒性の主な作用機序は単回または反復ばく露後のコリンエステラーゼ阻害に因る(EPA RED(2007))と記載されている。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分2(神経系) |
警告 |
H373 |
P260
P314 P501 |
本物質はカーバメイト系殺虫剤であり、毒性の主な作用機序は単回または反復ばく露後のコリンエステラーゼ阻害に因る(EPA RED(2007))。ラットに2年間混餌投与した試験において、50 ppm(2.3~2.9 mg/kg bw/day)以上で全血及び脳のChE活性阻害(20%以上)、また、イヌの1年間混餌投与試験では、50 ppm(1.74~1.78 mg/kg bw/day)以上で全血ChE活性阻害(20%以上)に加え、唾液分泌過剰、呼吸困難、振戦、嘔吐、咳そう及び沈静化が報告されている(食品健康影響評価(Access on July. 2011))。以上の結果により、ガイダンス値区分1相当の用量でChE活性阻害が観察されたが、List 2のデータであって、判定基準1b3)(OECD TG試験;GLP)を満たさないため、ガイダンスにしたがって、区分2(神経系)とした。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分1 |
警告 |
H400 |
P273
P391 P501 |
甲殻類(オオミジンコ)での48時間EC50 = 0.0868 mg/L(AQUIRE, 2012)であることから、区分1とした。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分1 |
警告 |
H410 |
P273
P391 P501 |
信頼性のある慢性毒性データは得られていない。急速分解性がなく(BIOWIN)、急性毒性区分1であることから区分1とした。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 |
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