項目 | 情報 |
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CAS登録番号 | 16923-58-3 |
名称 | 六塩化白金酸二ナトリウム |
物質ID | 23A5093 |
分類実施年度 | 平成23年度 |
分類実施者 | 厚生労働省、環境省 |
新規/再分類 | 新規分類 |
他年度における分類結果 | |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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分類に使用したガイダンス(外部リンク) | GHS分類ガイダンス |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 分類対象外 |
- |
- | - | 爆発性に関わる原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 区分外 |
- |
- | - |
不燃性(non-combustible solid(GESTIS(Access on June. 2011))との記載があり、区分外とした。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 |
- |
- | - | 爆発性に関わる原子団を含んでいない、かつ自己反応性に関わる原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 区分外 |
- |
- | - |
不燃性(non-combustible solid(GESTIS(Access on June. 2011))との記載があり、区分外とした。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 区分外 |
- |
- | - |
不燃性(non-combustible solid(GESTIS(Access on June. 2011))との記載があり、区分外とした。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分外 |
- |
- | - | 金属(Pt)を含むが、水溶解度のデータ(53 g/100 g(16℃)(CRC(91st, 2010))があり、水溶液として安定であると考えられ、区分外とした。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 分類できない |
- |
- | - | 塩素を含む無機化合物であるが、データがない。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 |
- |
- | - | 無機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない |
- |
- | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分2 |
危険 |
H300 |
P301+P310
P264 P270 P321 P330 P405 P501 |
ラットのLD50値は20-50mg/kg(EHC 125(1991))との報告より区分2とした。なお、EU分類はT; R25(EC-JRC(ESIS)(Access on July. 2011))である。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 |
- |
- | - | 常温で固体である(Merck(14th, 2006))。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分外 |
- |
- | - | ウサギを用いた皮膚刺激性試験(US Federal Register 1973 Skin Test)において、一次刺激指数は0.5で軽度の刺激性(mild irritant)との報告(EHC 125(1991))に基づき、JIS分類基準の区分外(国連分類基準の区分3)とした。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2 |
警告 |
H319 |
P305+P351+P338
P337+P313 P264 P280 |
ウサギ゙を用いた眼刺激性試験(US Federal Register 1973 Eye Test)で刺激性(irritant)との結果(EHC 125(1991))に基づき、区分2とした。EU分類ではXi; R41(EC-JRC(ESIS)(Access on July. 2011))である。なお、可溶性白金化合物は眼に対して腐食性がある(オランダ評価文書(2008)、List2相当)と記載されている。 |
4 | 呼吸器感作性 | 区分1A |
危険 |
H334 |
P304+P341
P342+P311 P261 P285 P501 |
日本産業衛生学会では白金自体ないしその化合物として感作性物質(気道:第1群)に指定されている(産業衛生学雑誌 第52巻(2010))。また、サルに隔週12週間の吸入ばく露(誘導期)後さらに2週間後の惹起処置により、200 μg/m3の濃度群で対照群と比べ重度の肺機能欠損が見られ(EHC 125(1991))、さらにモルモットに本物質の吸入ばく露により急性喘息発作を生じた(PATTY(5th, 2001))との報告があることから区分1Aとした。なお、本物質はEU分類ではR42/43(EC-JRC(ESIS)(Access on July. 2011))である。 |
4 | 皮膚感作性 | 区分1A |
警告 |
H317 |
P302+P352
P333+P313 P261 P272 P280 P321 P363 P501 |
マウスの耳介リンパ節試験(ANA法)で耳介リンパ節細胞数が4倍に増加し、投与群で耳介リンパ節細胞の増殖細胞の割合が20倍以上増加した(オランダ評価文書(2008))。マウスの局所リンパ節試験(LLNA法)では、高濃度(2.5%)群の合計リンパ節細胞数が約3倍に増加し SI値の平均は 2.6±1.0であった(オランダ評価文書(2008))。LLNA法ではSI値が3未満であったが、日本産業衛生学会では白金自体ないしその化合物として感作性物質(皮膚:第1群)に指定されている(産業衛生学雑誌 第52巻(2010))こともあり区分1Aとした。なお、EU分類ではR42/43(EC-JRC(ESIS)(Access on July. 2011))である |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
6 | 発がん性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分3(気道刺激性) |
警告 |
H335 |
P304+P340
P403+P233 P261 P271 P312 P405 P501 |
カニクイザルに本物質粉塵を吸入した試験の結果から、本物質は気管支収縮を起こす気道一次刺激性物質であることを示している(オランダ評価文書(2008))との報告があり、区分3(気道刺激性)とした。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 |
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