項目 | 情報 |
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CAS登録番号 | 135-88-6 |
名称 | 2-(N-フェニルアミノ)-ナフタレン |
物質ID | 23A5088 |
分類実施年度 | 平成23年度 |
分類実施者 | 厚生労働省、環境省 |
新規/再分類 | 新規分類 |
他年度における分類結果 | |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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分類に使用したガイダンス(外部リンク) | GHS分類ガイダンス |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
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厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 分類対象外 |
- |
- | - | 爆発性に関わる原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 |
- |
- | - | 爆発性に関わる原子団を含んでいない、かつ自己反応性に関わる原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 融点140℃以下の固体に適した試験方法が確立していない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 |
- |
- | - | 金属および半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | 酸素、フッ素及び塩素を含まない有機化合物である。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 |
- |
- | - | -O-O-構造を有していない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない |
- |
- | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分外 |
- |
- | - | ラットのLD50値は8730 mg/kg bw(IARC 16(1978))に基づき、区分外とした。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義による固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。なお、EUによりR36/38に分類されている(EC-JRC(ESIS)(Access on June. 2011))。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。なお、EUによりR36/38に分類されている(EC-JRC(ESIS)(Access on June. 2011))。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 区分1 |
警告 |
H317 |
P302+P352
P333+P313 P261 P272 P280 P321 P363 P501 |
本物質は感作性物質として「Contact Dermatitis(Frosch)(4th, 2006)」(List1相当)に掲載されていることから区分1とした。なお、本物質のような添加剤により、ゴムの加工労働者にが職業性アレルギー疾患が認められた」(HSDB(2009))との報告がある。また、EUによりR43に分類されている(EC-JRC(ESIS)(Access on June. 2011))。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分外 |
- |
- | - |
ラットの骨髄を用いた染色体異常試験(体細胞in vivo変異原性試験)の陰性結果(ACGIH(2001)に基づき区分外とした。なお、in vitro試験としては、エームステスト(ACGIH(2001)、NTP DB(Access on June. 2011))、チャイニーズハムスターの肺線維芽細胞またはCHO細胞を用いた染色体異常試験はいずれも陰性(NTP DB(Access on June 2011))、マウスリンパ腫L5178Y 細胞を用いた遺伝子突然変異試験では陽性(NTP DB(Access on June. 2011))の報告がある。 |
6 | 発がん性 | 分類できない |
- |
- | - | IARCによりグループ3(IARC suppl.7(1987))、ACGIHによりA4(ACGIH(2001))に分類されていることに基づき「分類できない」とした。なお、ラットおよびマウスに2年間混餌投与した試験において、雌雄ラットおよび雄マウスで発がん性の証拠は見出されなかったが、雌マウスでは稀な腎臓腫瘍としての尿細管腺腫と腺癌の発生があり、発がん性の不確かな証拠であると結論されている(NTP TR333(1988))。また、EUでは、Carc. 2に分類されている(EC-JRC(ESIS)(Access on June. 2011))。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 分類できない |
- |
- | - | データ不足。なお、ラットに経口投与により、LD50値(8730 mg/kg)と同等用量で静脈うっ血、その結果として、肝臓、肺、脳に血管性変化が見られた(NTP TR333(1988))との報告があるが、それ以上の詳細は不明である。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない |
- |
- | - |
ラットおよびマウスによる13週間(2500~40000 ppm)または103週間(2500~5000 ppm)混餌投与試験において、両動物種とも主な標的臓器は腎臓であり、腎尿細管上皮の変性および過形成を特徴とする腎症の発生が用量に相関して増加し、その他にも骨髄、精巣、胸腺に対する影響などが認められたが、腎臓を含めこれらの変化はいずれも低濃度群(2500 ppm [ラット:125 mg/kg/day、マウス:375 mg/kg/day])では観察されていない(NTP TR333(1988))。低濃度群の用量はガイダンス値範囲の上限(100 mg/kg/day)を超えていることから、経口では区分外となるが、他経路(経皮、吸入)についてデータがない、または不十分なため、特定標的臓器毒性(反復ばく露)の分類としては「分類できない」とした。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分1 |
警告 |
H400 |
P273
P391 P501 |
甲殻類(オオミジンコ)の48時間LC50 = 0.30~0.68mg/L(CICAD 9, 1998)から、区分1とした。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分1 |
警告 |
H410 |
P273
P391 P501 |
慢性毒性データを用いた場合、急速分解性がなく(難分解性、BODによる分解度:0%(既存点検, 2002)、甲殻類(オオミジンコ)の21日間NOEC = 0.02mg/L(CICAD 9, 1998)であることから、区分1となる。 慢性毒性データが得られていない栄養段階に対して急性毒性データを用いた場合、急速分解性がなく(難分解性、BODによる分解度:0%(既存点検, 2002)、魚類(ニジマス)の96時間LC50=0.44~0.74mg/L(CICAD 9, 1998)であることから、区分1となる。 以上の結果から、区分1とした。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 |
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