GHS分類結果

View this page in English



一般情報
項目 情報
CAS登録番号 6485-40-1
名称 L-カルボン
物質ID 23A5068
分類実施年度 平成23年度
分類実施者 厚生労働省、環境省
新規/再分類 新規分類
他年度における分類結果  
Excelファイルのダウンロード Excel file

関連情報
項目 情報
分類に使用したガイダンス(外部リンク) GHS分類ガイダンス
国連GHS文書(外部リンク) 国連GHS文書
解説・用語集(Excelファイル) 解説・用語集
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) 職場のあんぜんサイトへ
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) 職場のあんぜんサイトへ
OECD/eChemPortal(外部リンク) eChemPortal

物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 爆発物 分類対象外
-
-
- - 爆発性に関わる原子団を含んでいない。
2 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) 分類対象外
-
-
- - 常温における液体(Merck(14th, 2006))である。
3 エアゾール 分類対象外
-
-
- - エアゾール製品でない。
4 支燃性/酸化性ガス 分類対象外
-
-
- - 常温における液体(Merck(14th, 2006))である。
5 高圧ガス 分類対象外
-
-
- - 常温における液体(Merck(14th, 2006))である。
6 引火性液体 区分4
-
警告
H227 P370+P378
P403+P235
P210
P280
P501
測定法が不明であるが、88℃(Lange(16th, 2005))、92℃(GESTIS(Access on June. 2011))というデータがあり、所定の試験において> 60℃ かつ ≦93℃と推定されるので、区分4と判定した。
7 可燃性固体 分類対象外
-
-
- - 常温における液体(Merck(14th, 2006))である。
8 自己反応性化学品 分類できない
-
-
- - 自己反応性の原子団(不飽和結合)を含むがデータがなく分類できない。
9 自然発火性液体 分類できない
-
-
- - データなし。
10 自然発火性固体 分類対象外
-
-
- - 常温における液体(Merck(14th, 2006))である。
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
-
- - 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。
12 水反応可燃性化学品 分類対象外
-
-
- - 金属および半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。
13 酸化性液体 分類対象外
-
-
- - フッ素および塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、この元素が炭素以外の元素と化学結合していない。
14 酸化性固体 分類対象外
-
-
- - 常温における液体(Merck(14th, 2006))である。
15 有機過酸化物 分類対象外
-
-
- - -O-O-構造を有していない有機化合物である。
16 金属腐食性物質 分類できない
-
-
- - データなし。

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) 区分4


警告
H302 P301+P312
P264
P270
P330
P501
ラットのLD50値は1640 mg/kg(JECFA 718(1991))に基づき、区分4とした。
1 急性毒性(経皮) 分類できない
-
-
- - データなし。
1 急性毒性(吸入:ガス) 分類対象外
-
-
- - 常温における液体(Merck(14th, 2006))である。
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
-
-
- - データなし。
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない
-
-
- - データなし。
2 皮膚腐食性/刺激性 分類できない
-
-
- - データ不足。なお、ヒトで1%ワセリンを48時間の閉塞適用したパッチテストで刺激性が認められなかった(JECFA 718(1991))と報告されている。
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 分類できない
-
-
- - データなし。
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - データなし。
4 皮膚感作性 分類できない
-
-
- - 本物質を含む練り歯磨きやチューインガムの使用者にしばしば接触性アレルギーが見られ、541人の患者のパッチテストで15人が本物質に陽性反応を示し、12人に陽性反応の疑いが持たれた(HSDB(2002))こと、練り歯磨きに対する接触アレルギー検査を行った患者33人中3人にカルボンによるパッチテストで陽性反応が認められた(JECFA 718(1991))ことなど報告されている。一方、25人のボランティアによるマキシマイゼーション試験で本物質は感作性反応を示さなかった(JECFA 718(1991))との報告もあり、データ不十分なため「分類できない」とした。
5 生殖細胞変異原性 分類できない
-
-
- - in vivo試験のデータがなく分類できない。なお、in vitro試験として、エームス試験で陰性、チャイニーズハムスターの卵巣細胞を用いた染色体異常試験で擬陽性の結果が報告されている(JECFA 944(1999))。
6 発がん性 分類できない
-
-
- - データ不足。なお、カルボンのD体をマウスに2年間経口投与した発がん性試験で、試験物質投与に起因する腫瘍の発生は認められなかった(NTP TR 381(1990))と報告されている。
7 生殖毒性 分類できない
-
-
- - データなし。
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 分類できない
-
-
- - データなし。
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 分類できない
-
-
- - データ不足。なお、ラットに反復経口投与により、500 mg/kg/dayを14日間投与(90日換算:78 mg/kg/day)で血清コレステロールとトリグリセリドの上昇(JECFA 718(1991))、1.0%混餌(500 mg/kg/day)の16週間投与で体重増加抑制と精巣萎縮(JECFA 718(1991))、0.25%混餌(125 mg/kg/day)による1年間投与で悪影響が認められなかった(JECFA 718(1991))ことなど、複数の報告があるが、試験物質がL体とD体のいずれか不明なことに加え、結果の詳細も不明なため「分類できない」とした。
10 吸引性呼吸器有害性 分類できない
-
-
- - データなし。

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
11 水生環境有害性(急性) 分類できない
-
-
- - データなし。
11 水生環境有害性(長期間) 分類できない
-
-
- - データなし。
12 オゾン層への有害性 分類できない
-
-
- - 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。


分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
  • 「分類結果」欄の空欄又は「- 」(ハイフン)は、その年度に当該危険有害性項目の分類が実施されなかったことを意味します。
  • 「分類結果」欄の「※」はJISの改正に伴い、区分がつかなかったもの(「区分に該当しない(分類対象外を含む)」あるいは「分類できない」、もしくはそのいずれも該当する場合)に表示するものです。詳細については分類根拠を参照してください。

To GHS Information