項目 | 情報 |
---|---|
CAS登録番号 | 2402-79-1 |
名称 | 2,3,5,6-テトラクロロピリジン |
物質ID | 23A5058 |
分類実施年度 | 平成23年度 |
分類実施者 | 厚生労働省、環境省 |
新規/再分類 | 新規分類 |
他年度における分類結果 | |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
---|---|
分類に使用したガイダンス(外部リンク) | GHS分類ガイダンス |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 分類対象外 |
- |
- | - | 爆発性に関わる原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 |
- |
- | - | 爆発性に関わる原子団を含んでいない、かつ自己反応性に関わる原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 融点140℃以下の固体に適した試験方法が確立していない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 |
- |
- | - | 金属および半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | 塩素を含んでいる有機化合物であるが、この元素が炭素以外の元素と化学結合していない。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 |
- |
- | - | -O-O-構造を有していない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない |
- |
- | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 急性毒性(経口) | 区分4 |
警告 |
H302 |
P301+P312
P264 P270 P330 P501 |
ラットのLD50値は1414 mg/kg(雄)、雌が1182 mg/kg(雌)(EPA Health Effects Test Guidelines(1982); GLP)(SIDS(Access on May 2011))に基づき、区分4とした。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 区分外 |
- |
- | - |
ラットのLC0値は98 mg/L/4h(US EPA/HPV(2005)、List1相当)に基づき区分外とした。なお、試験濃度(56 mg/L)が飽和蒸気圧濃度(0.234 mg/L)より高いので、粉塵による試験とみなした。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分外 |
- |
- | - |
ウサギの腹部皮膚に未希釈の試験物質を14日間に3~10回適用により軽微な影響(軽度の充血)が見られたのみで、数日後には消失し、刺激性なし(not irritating)との評価結果(US EPA/HPV(2005))に基づき、区分外とした。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分外 |
- |
- | - | ウサギ1匹の眼に未希釈の試験物質を適用により軽微な結膜毛細血管の隆起が見られたが、1時間以内にほとんど消失し、刺激性なし(not irritating)との評価結果(US EPA/HPV(2005))に基づき、区分外とした。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない |
- |
- | - |
モルモットを用いた皮膚感作性試験(Maguire法)でいずれの試験動物も惹起後の皮膚反応は認められず(陽性率 0%(0/10))、本物質はモルモットで遅延型過敏症を示さなかったと結論されている(US EPA/HPV(2005))が、OECDで承認された試験法ではないので「分類できない」とした。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分外 |
- |
- | - |
マウスに経口投与による骨髄細胞を用いた小核試験(体細胞in vivo変異原性試験)において、陰性結果(US EPA/HPV(2005))に基づき区分外とした。なお、in vitro試験として、エームス試験で陰性(US EPA/HPV(2005))が報告されている。 |
6 | 発がん性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない |
- |
- | - |
ラットに経口投与による生殖発生毒性スクリーニング試験において、親動物の一般毒性として肝重量増加と小葉中心性肝細胞肥大が観察されたが、交配、妊娠、受胎を含む性機能および生殖能に悪影響はなく、また、同腹仔数、新生仔の成長または生存など仔の発生にも悪影響は見出されていない(US EPA/HPV(2005))。しかし、妊娠末期の胎仔検査のデータはなく、催奇形性を含む仔の発生に及ぼす影響に関してはデータ不十分なため「分類できない」とした。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分3(麻酔作用) |
警告 |
H336 |
P304+P340
P403+P233 P261 P271 P312 P405 P501 |
ラットに500~2000 mg/kgを経口投与(LD50値:1182~1414 mg/kg)により、嗜眠、協調欠如、眼瞼閉鎖を示す動物が全用量群で観察され、生存例は全て投与後4日以内に正常な状態に復したとの報告(US EPA/HPV(2005))に基づき、区分3(麻酔作用)とした。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない |
- |
- | - | ラットの91日間混餌投与試験において、腎臓、肝臓および脾臓の重量増加が見られ、唯一の病理組織学的変化として10~100 mg/kg/dayの用量で雄の腎臓に軽度の変性(硝子滴)が認められた。しかし、この腎臓の所見は雄ラット特有でヒトに対し毒性学的意義のない変化であり、重量増加を示した臓器についても病理組織学的変化を伴わず毒性学的意義はないと考えられ、試験のNOAELは100 mg/kg/dayと報告されている(US EPA/HPV(2005))。したがって経口経路では区分外に相当するが、他経路についてはデータがなく影響が不明のため、特定標的臓器毒性(反復ばく露)の分類は「分類できない」とした。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
11 | 水生環境有害性(急性) | 区分2 |
- |
H401 |
P273
P501 |
魚類(ニジマス)の96時間LC50 = 1.5 mg/L(SIDS, 2002)から区分2とした。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分2 |
- |
H411 |
P273
P391 P501 |
慢性毒性データを用いた場合、急速分解性がなく(BIOWIN)、甲殻類(オオミジンコ)の21日間NOEC=0.31mg/L(SIDS, 2002)であることから、区分2となる。 慢性毒性データが得られていない栄養段階に対して急性毒性データを用いた場合、急速分解性がなく(BIOWIN)、魚類(ニジマス)の96時間LC50=1.5mg/L(SIDS, 2002)であることから、区分2となる。 以上の結果から、区分2とした。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 |
|