GHS分類結果

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一般情報
項目 情報
CAS登録番号 541-02-6
名称 2,2,4,4,6,6,8,8,10,10-デカメチルシクロペンタシロキサン
物質ID 23A5030
分類実施年度 平成23年度
分類実施者 厚生労働省、環境省
新規/再分類 新規分類
他年度における分類結果  
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関連情報
項目 情報
分類に使用したガイダンス(外部リンク) GHS分類ガイダンス
国連GHS文書(外部リンク) 国連GHS文書
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 爆発物 分類対象外
-
-
- - 爆発性に関わる原子団を含んでいない。
2 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
3 エアゾール 分類対象外
-
-
- - エアゾール製品でない。
4 支燃性/酸化性ガス 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
5 高圧ガス 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
6 引火性液体 区分4
-
警告
H227 P370+P378
P403+P235
P210
P280
P501
引火点77℃ [密閉式](Merck MSDS(2005))は > 60℃ かつ ≦93℃ であり、区分4に該当する。
7 可燃性固体 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
8 自己反応性化学品 分類対象外
-
-
- - 爆発性に関わる原子団を含んでいない、かつ自己反応性に関わる原子団を含んでいない。
9 自然発火性液体 区分外
-
-
- - 発火点は450℃(Merck MSDS(2005))であり、常温で発火しないと考えられる。
10 自然発火性固体 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
-
- - 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。
12 水反応可燃性化学品 区分外
-
-
- - 半金属(Si)を含むが、水溶解度17 ppb(Merck(14th, 2008))、0.24 mg/L(25℃)(Howard(1997))というデータがあり、水と急激な反応をしないと考えられる。
13 酸化性液体 分類できない
-
-
- - 酸素を含む有機化合物で、この元素がSiと化学結合しているが、データがなく分類できない。
14 酸化性固体 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
15 有機過酸化物 分類対象外
-
-
- - -O-O-構造を有していない有機化合物である。
16 金属腐食性物質 分類できない
-
-
- - データなし。

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) 区分外
-
-
- - ラットのLD50値は>24134 mg/kg(RTECS(2009):元文献 National Technical Information Service. OTS0572801)に基づき、区分外とした。
1 急性毒性(経皮) 分類できない
-
-
- - データ不足。なお、ラットのLD50値は >16 mL/kg mg/kg(15.35 g/kg)(RTECS(2009))と報告され、区分外に相当するが、List 3のデータであり、詳細不明である。
1 急性毒性(吸入:ガス) 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
-
-
- - ラットのLC50値は>178 ppm/4h(RTECS(2009):元文献 National Technical Information Service. OTS0572802)と報告されているが、区分を特定できないので「分類できない」とした。なお、試験濃度(2.7 mg/L)が飽和蒸気圧濃度(4 mg/L)の90%より低いので、ミストがほとんど混在しない蒸気として、気体の基準値を適用した。
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない
-
-
- - データなし。
2 皮膚腐食性/刺激性 分類できない
-
-
- - データ不足。なお、ウサギの皮膚に500 mgを24時間適用して刺激性は軽度(mild)と報告されている(RTECS(2009))が、List 3のデータであり、詳細不明のため「分類できない」とした。
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分外
-
-
- - ウサギの眼に適用24時間後に観察した傷害の程度が、10段階評価(傷害程度の最小1、最大10)において1であった(HSDB(2006))ことに基づき、区分外とした。
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - データなし。
4 皮膚感作性 分類できない
-
-
- - データなし。
5 生殖細胞変異原性 分類できない
-
-
- - データなし。
6 発がん性 分類できない
-
-
- - データなし。
7 生殖毒性 分類できない
-
-
- - ラットを用い交配70日前からばく露し、雄は交配期間を通じ、雌は交配および妊娠期間に加え授乳5日目にばく露を再開した試験において、F0およびF1世代とも交配、受胎、妊娠、分娩に関わる生殖指標に悪影響を受けず、仔の出生、発育、神経学的行動においてもばく露に関連する変化は認められなかった(HSDB(2006))。しかし、妊娠末期の胎仔検査の報告はなく、催奇形性を含む仔の発生に及ぼする影響についてデータ不十分であり、「分類できない」とした。
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 分類できない
-
-
- - データなし。
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 区分2(肺)


警告
H373 P260
P314
P501
ラットを用い10~160 ppmを4週間、または26~224 ppmを3ヵ月間吸入(蒸気)ばく露した試験において、4週ばく露では最高濃度160 ppm(90日換算値:50 ppm = 0.745 mg/L)、3ヵ月ばく露では最高濃度224 ppm(3.40 mg/L)で肺重量増加を伴う肺胞マクロファージの蓄積および間質炎が見られ、病理組織学的な証拠により吸入ばく露後の主な標的器官は肺である(HSDB(2006))とも記載されている。4週間吸入ばく露での肺に対する影響濃度がガイダンス値範囲の区分2に相当することから、区分2(肺)とした。なお、同用量で肝重量の増加や血清生化学検査値の変化(γ-GTの上昇)も観察されたが、肝臓に病理組織学的変化による裏付けがないことから分類の根拠としなかった。
10 吸引性呼吸器有害性 分類できない
-
-
- - データなし。

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
11 水生環境有害性(急性) 分類できない
-
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- - データなし。
11 水生環境有害性(長期間) 分類できない
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- - データなし。
12 オゾン層への有害性 分類できない
-
-
- - 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。


分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
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  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
  • 「分類結果」欄の空欄又は「- 」(ハイフン)は、その年度に当該危険有害性項目の分類が実施されなかったことを意味します。
  • 「分類結果」欄の「※」はJISの改正に伴い、区分がつかなかったもの(「区分に該当しない(分類対象外を含む)」あるいは「分類できない」、もしくはそのいずれも該当する場合)に表示するものです。詳細については分類根拠を参照してください。

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