GHS分類結果

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一般情報
項目 情報
CAS登録番号 98-13-5
名称 トリクロロフェニルシラン
物質ID 23A5011
分類実施年度 平成23年度
分類実施者 厚生労働省、環境省
新規/再分類 新規分類
他年度における分類結果  
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関連情報
項目 情報
分類に使用したガイダンス(外部リンク) GHS分類ガイダンス
国連GHS文書(外部リンク) 国連GHS文書
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 爆発物 分類対象外
-
-
- - 爆発性に関わる原子団を含んでいない。
2 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
3 エアゾール 分類対象外
-
-
- - エアゾール製品でない。
4 支燃性/酸化性ガス 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
5 高圧ガス 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
6 引火性液体 区分4
-
警告
H227 P370+P378
P403+P235
P210
P280
P501
引火点86℃ [密閉式](GESTIS(Access on Dec. 2010))は > 60℃ かつ ≦93℃ であることから、区分4に該当する。
7 可燃性固体 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
8 自己反応性化学品 分類対象外
-
-
- - 爆発性に関わる原子団を含んでいない、かつ自己反応性に関わる原子団を含んでいない。
9 自然発火性液体 区分外
-
-
- - 発火点は400℃以上であり(HSDB(2010))、常温で発火しないと考えられる。
10 自然発火性固体 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
-
- - 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。
12 水反応可燃性化学品 区分外
-
-
- - 半金属(Si)を含む化合物であるが、水と激しく反応して塩化水素を発生する(IMDG(2008))との記載があり、可燃性ガスは発生しないため区分外とした。
13 酸化性液体 分類できない
-
-
- - 塩素を含んでいる有機化合物であり、この元素は炭素以外の元素(Si)と化学結合しているがデータがない。
14 酸化性固体 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
15 有機過酸化物 分類対象外
-
-
- - -O-O-構造を有していない有機化合物である。
16 金属腐食性物質 分類できない
-
-
- - 大部分の金属に対し強い腐食作用を示すので容器には適さない(ホンメル(1996))という情報があるが、所定のデータがなく区分できなかった。

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) 区分外
-
-
- - ラットのLD50値は2390 mg/kg(HSDB(2010))に基づき、JIS分類基準の区分外(国連分類基準の区分5に相当)とした。
1 急性毒性(経皮) 区分4


警告
H312 P302+P352
P280
P312
P322
P363
P501
ウサギのLD50値は1166 mg/kg(HSDB(2010))に基づき区分4とした。
1 急性毒性(吸入:ガス) 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
1 急性毒性(吸入:蒸気) 区分1


危険
H330 P304+P340
P403+P233
P260
P271
P284
P310
P320
P405
P501
マウスのLC50値は 0.33 mg/L/2h(4時間換算:0.23 mg/L(26.6 ppm))(HSDB(2010))に基づき、区分1とした。なお、LC50値(0.33 mg/L = 38.2 ppm)が飽和蒸気圧濃度(561 ppm)の90%より低いため気体の基準値を適用した。
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない
-
-
- - データなし。
2 皮膚腐食性/刺激性 区分1


危険
H314 P301+P330+P331
P303+P361+P353
P305+P351+P338
P304+P340
P260
P264
P280
P310
P321
P363
P405
P501
ウサギの試験で強い腐食性(highly corrosive)との結果(IUCLID(2000))、および別のウサギの試験でも腐食性(corrosion)を示した結果(HSDB(2000))に基づき区分1とした。
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分1


危険
H318 P305+P351+P338
P280
P310
ウサギを用いた試験において、角膜を重視した10段階評価により、傷害の程度が最大の場合の評点10に対し9であった(HSDB(2010))こと、かつ、ウサギを用いた別の試験で強い腐食性(highly corrosive)との結果(IUCLID(2000))もあり、区分1とした。
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - データなし。
4 皮膚感作性 分類できない
-
-
- - データなし。
5 生殖細胞変異原性 分類できない
-
-
- - データなし。
6 発がん性 分類できない
-
-
- - データなし。
7 生殖毒性 分類できない
-
-
- - データなし。
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 区分2(呼吸器系)


警告
H371 P309+P311
P260
P264
P270
P405
P501
マウスに本物質の蒸気ばく露により、低濃度で運動亢進、痙攣に加え、呼吸困難、チアノーゼおよび粘膜刺激症状を示した(HSDB(2010))こと、さらに投与後の観察期間中に死亡動物では脳および肺の浮腫、肝臓の変性とともに肺の傷害が明瞭であった(HSDB(2010)、GESTIS(Access on Dec. 2010))と報告されている。LC50値が0.23 mg/L/4hであり、ガイダンス値から判断すると区分1相当であるが、List 2のデータであって、判定基準1b3)を満たさないため区分2(呼吸器系)とした。なお、本物質を呼吸すると肺の刺激により咳や息切れを起こし、高濃度では応急医療を必要とする重度の呼吸困難を伴う肺水腫を起こす(HSFS(2000))と警告されている。
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 分類できない
-
-
- - データなし。
10 吸引性呼吸器有害性 分類できない
-
-
- - データなし。

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
11 水生環境有害性(急性) 分類できない
-
-
- - データなし。
11 水生環境有害性(長期間) 分類できない
-
-
- - データなし。
12 オゾン層への有害性 分類できない
-
-
- - 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。


分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
  • 「分類結果」欄の空欄又は「- 」(ハイフン)は、その年度に当該危険有害性項目の分類が実施されなかったことを意味します。
  • 「分類結果」欄の「※」はJISの改正に伴い、区分がつかなかったもの(「区分に該当しない(分類対象外を含む)」あるいは「分類できない」、もしくはそのいずれも該当する場合)に表示するものです。詳細については分類根拠を参照してください。

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