参考資料
解説・用語集(エクセルファイル(64KB))
| ID1-035 イソブチルアルデヒド(CAS番号 78-84-2) | 分類実施日 | H21.3.31 |
| 使用マニュアル | 政府向けGHS分類ガイダンス(H20.9.5版) |
| 危険・有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起用語 | 危険有害性情報 | 分類根拠・問題点 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 火薬類 | 分類対象外 | - | - | - | 爆発性に関わる原子団を含まない。 |
| 2 | 可燃性/引火性ガス | 分類対象外 | - | - | - | 液体である。 |
| 3 | 可燃性/引火性エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | エアゾール製品でない。 |
| 4 | 支燃性/酸化性ガス類 | 分類対象外 | - | - | - | 液体である。 |
| 5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | 液体である。 |
| 6 | 引火性液体 | 区分2 | ![]() |
危険 | 引火性の高い液体及び蒸気 | Lide(88th,2007)による引火点は-18℃、沸点は64.5℃であるので区分2に該当する。 |
| 7 | 可燃性固体 | 分類対象外 | - | - | - | 液体である。 |
| 8 | 自己反応性物質および混合物 | 分類対象外 | - | - | - | 爆発性、あるいは自己反応性に関わる原子団を含まない。 |
| 9 | 自然発火性液体 | 区分外 | - | - | - | 常温の空気と接触しても自然発火しない(発火点196℃(Lide,88th,2007))。 |
| 10 | 自然発火性固体 | 分類対象外 | - | - | - | 液体である。 |
| 11 | 自己発熱性物質および混合物 | 分類できない | - | - | - | 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
| 12 | 水と接触して可燃性/引火性ガスを発生する物質および混合物 | 分類対象外 | - | - | - | 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含まない。 |
| 13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | フッ素および塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、この酸素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 |
| 14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | 液体である。 |
| 15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物。 |
| 16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | データがなく分類できない。 |
| 危険・有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起用語 | 危険有害性情報 | 分類根拠・問題点 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 急性毒性(経口) | 区分4 | ![]() |
警告 | 飲み込むと有害 | ラットを用いた経口投与試験のLD50値3,730 mg/kg(SIDS(2004))、1,600-3,700 mg/kg (SIDS(2004))、960 mg/kg (NTP TR 472(1999))のうち最小値960 mg/kgから区分4とした。 |
| 1 | 急性毒性(経皮) | 区分外 | - | - | - | ウサギを用いた経皮投与試験のLD50値7.1 mL/kg(換算値5,635 mg/kg) (SIDS(2004))から区分外とした。 |
| 1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | GHS定義上の液体であるため、ガスでの吸入は想定されず、分類対象外とした。 |
| 1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 区分外 | - | - | - | 25℃における飽和蒸気圧濃度は227,632 ppmである。ラットを用いた30分吸入暴露試験のLC50値6,000 ppm(NTP TR 472(1999))なので気体基準を適用し、4時間換算値21,213 ppmから区分外とした。 |
| 1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | データがないので分類できない。 |
| 2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分外 | - | - | - | ウサギを用いた皮膚刺激性試験においてPII=0.13(ECETOC TR66(1995))であることから刺激性なしと考えられ、また、not irritatingのデータ(IUCLID(2000))がGLP: yesで2件あることから、区分外とした。 なお、ウサギを用いた皮膚刺激性試験で、「ウサギにmoderateからsevereの刺激及び火傷があり、6匹中1匹に紅斑が生じる」(SIDS(2004))、及び「皮膚に対する刺激性を含む」(NTP TR472(1999))、「他のアルデヒドと類似の刺激」(Patty(5th, 2001))の記述があるが、いずれも1952年のデータで、GLP不明であり、試験条件が不明である。 |
| 3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 分類できない | - | - | - | ウサギを用いた眼刺激性試験で、「severe eye irritation」(SIDS(2004))及び「irritation」(NTP TR472(1999)、Patty(5th, 2001))との記述があるが、いずれもGLP不明であり、試験条件が不明である。また、IUCLID(2000)には、ウサギを用いた眼刺激性試験(いずれもGLP: yes)で「not irritating」と、「slightly irritating」の記述がある。「severe eye irritation」から「not irritating」まで評価が分かれているため分類できない。 |
| 4 | 呼吸器感作性又は皮膚感作性 | 呼吸器感作性:分類できない 皮膚感作性:区分外 |
- | - | - | 呼吸器感作性:データがないので分類できない。 皮膚感作性:マウスを用いた皮膚感作性試験のデータ(SIDS(2004)、NTP TR 472(1999))で、「20 mLのイソブチルアルデヒドを除毛した耳にアジュバント有無で、5日間連続で投与したところ、ともに炎症や過敏症は見られなかった」との記述から区分外とした。 |
| 5 | 生殖細胞変異原性 | 区分2 | ![]() |
警告 | 遺伝性疾患のおそれの疑い | 体細胞in vivo変異原性試験(マウスの骨髄細胞を用いた染色体異常試験)で陽性(SIDS(2004))であることから、区分2とした。 なお、体細胞in vivo変異原性試験(ラットやマウスの骨髄細胞を用いた小核試験)はともに陰性(SIDS(2004))であるが、体細胞in vivo遺伝毒性試験(CHO細胞を用いた染色体異常試験及び姉妹染色分体交換試験)はともに陽性(NTP DB(Access on September 2008))である。 |
| 6 | 発がん性 | 区分外 | - | - | - | 主要な国際的評価機関による評価がなされていないが、雌雄ラットを用いた105週間吸入暴露の発がん性試験結果は「暴露群と非暴露群とで差異が見られなかった」(SIDS(2004)、NTP TR 472(1999))と記述されている。また、ラット及びマウスの雌雄を用いた2年間吸入暴露試験で、「発がん性の兆候はなかった」(SIDS(2004)、NTP TR 472(1999))との記述がある。また、「ラットやマウスで発がん性はない」(Patty(5th, 2001))との記述がある。以上より、区分外とした。 |
| 7 | 生殖毒性 | 分類できない | - | - | - | ラットを用いたOECD発生毒性ガイドライン吸入暴露試験で、「母動物については、体重増加の抑制や鼻粘膜の損傷が起きた用量で、発生毒性は生じない」(SIDS(2004))との記述がある。また、ラットやマウスを用いたNTPの13週間吸入毒性試験で、「雄ラットでの精子の運動性や精子密度、精子形態への本物質の影響はない」(SIDS(2004))、また、「雄マウスの生殖器官の重量や精子への影響は見られなかった」(SIDS(2004))と記述されているが、雌動物の生殖機能への影響が不明なため、分類できない。 |
| 8 | 標的臓器/全身毒性(単回暴露) | 区分3(気道刺激性) | ![]() |
警告 | (気道刺激性)呼吸器への刺激のおそれ | ラットを用いた経口投与、腹腔内投与、吸入暴露試験のデータで、「肺への損傷、胃腸管の壊死」(NTP TR472(1999))とあるが、一次文献が確認できなかったため投与量や回復性が不明であり、肺と消化器については分類できない。急性毒性としての「呼吸器刺激」(Patty(5th, 2001))の記述から区分3(気道刺激性)とした。 |
| 9 | 標的臓器/全身毒性(反復暴露) | 分類できない | - | - | - | ラットやマウスを用いた90日間吸入暴露試験で、「ラットでは鼻甲介扁平上皮化生や骨形成異常症がみられた。マウスでは、鼻腔内の非腫瘍性の炎症、腎臓重量の著しい減少、活動の低下、振戦、虚弱、呼吸困難などがみられたが、剖検では肉眼的病変は認められなかった」(NTP TR472(1999))との記述がある。また、「ラットでは鼻腔上皮の壊死、咽喉や気管の炎症がみられた」(Patty(5th, 2001))との記述がある。いずれも区分2のガイダンス値の範囲外で見られた影響であるが、ガイダンス値の範囲内での毒性は不明であり、他の暴露経路による試験データもないので、分類できない。 |
| 10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | データがないので分類できない。 なお、28℃における動粘性率は0.678(mm2/s)であるが、炭化水素ではないので該当しない。 |
| 危険・有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起用語 | 危険有害性情報 | 分類根拠・問題点 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 11 | 水生環境有害性(急性) | 区分2 | - | - | 水生生物に毒性 | 甲殻類(オオミジンコ)の48時間EC50 = 2 mg/L(IUCLID, 2000)から区分2とした。 |
| 11 | 水生環境有害性(慢性) | 区分外 | - | - | - | 急性毒性区分2であるが、急速分解性があり(良分解;4週間標準法でのBOD:81%(既存点検, 1980))、生物濃縮性がないと推定される(log Kow = 0.74(PHYSPROP Database, 2008))ことから、区分外とした。 |