参考資料
解説・用語集(エクセルファイル(64KB))
| ID1-032 アントラセン(CAS番号 120-12-7) | 分類実施日 | H21.3.31 |
| 使用マニュアル | 政府向けGHS分類ガイダンス(H20.9.5版) |
| 危険・有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起用語 | 危険有害性情報 | 分類根拠・問題点 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 火薬類 | 分類対象外 | - | - | - | 爆発性に関わる原子団を含まない。 |
| 2 | 可燃性/引火性ガス | 分類対象外 | - | - | - | 固体である。 |
| 3 | 可燃性/引火性エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | エアゾール製品でない。 |
| 4 | 支燃性/酸化性ガス類 | 分類対象外 | - | - | - | 固体である。 |
| 5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | 固体である。 |
| 6 | 引火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | 固体である。 |
| 7 | 可燃性固体 | 分類できない | - | - | - | データがなく分類できない。 |
| 8 | 自己反応性物質および混合物 | 分類対象外 | - | - | - | 爆発性、あるいは自己反応性に関わる原子団を含まない。 |
| 9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | 固体である。 |
| 10 | 自然発火性固体 | 区分外 | - | - | - | 常温の空気と接触しても自然発火しない(発火点540℃(Lide,88th,2007))。 |
| 11 | 自己発熱性物質および混合物 | 分類できない | - | - | - | データがなく分類できない。 |
| 12 | 水と接触して可燃性/引火性ガスを発生する物質および混合物 | 分類対象外 | - | - | - | 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含まない。 |
| 13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | 固体である。 |
| 14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | 酸素、フッ素または塩素を含まない有機化合物である。 |
| 15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物。 |
| 16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
| 危険・有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起用語 | 危険有害性情報 | 分類根拠・問題点 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 急性毒性(経口) | 区分外 | - | - | - | ラットを用いた経口投与試験のLD50値8,120 mg/kg(EU-RAR (2007))から区分外とした。 |
| 1 | 急性毒性(経皮) | 区分外 | - | - | - | 経皮投与試験において、試験投与量で死亡はみられなかったため、ラットのLD50値>1,320 mg/kg、ウサギのLD50値>4,000 mg/kg (EU-RAR (2007)) と記述されている。より高濃度まで試験した最新のウサギのLD50値>4,000 mg/kgに基づき、区分外とした。 |
| 1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | GHS定義上の固体であるため、ガスでの吸入は想定されず、分類対象外とした。 |
| 1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | データがないので分類できない。 |
| 1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | データがないので分類できない。 |
| 2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 分類できない | - | - | - | 環境省リスク評価第4巻(2005)にはヒトへの影響として「短期間の暴露によって、わずかに皮膚を刺激し、皮膚の発赤が現れる」と記述されている。動物については、「ヒュームが皮膚にmild irritationを生じ得る」 (EHC 202 (1998))との記述があり、引用文献(National Institute of Public Health and Environmental Protection (1989))を調査したが、「ヒューム」との記述は見当たらず、実験条件を確認できなかったため、このデータは採用しない。また、ウサギを用いた24時間塗布試験(US Code of Federal Regulations)で「Draize scoreが0.79であるため、slightly irritatingである」(EU-RAR (2007))旨の記述があるが、10%溶液での結果である。以上から、データ不足のため分類できない。 |
| 3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2 | ![]() |
警告 | 強い眼刺激 | ヒトへの影響について「眼瞼浮腫、結膜の充血」(EU-RAR(2007))が記述されている。動物については、ウサギを用いた結膜嚢への投与試験(US Code of Federal Regulations)で「角膜・虹彩への影響なし、4/6匹にslightからmoderateな結膜の発赤が見られ、Draize scoreは1.0であるため、『非刺激性』である」(EU-RAR(2007))旨、記述されている。また、ウサギを用いた結膜嚢への滴下試験で「角膜損傷なし」(EU-RAR(2007))との記述もある。List1の情報源であるEU-RAR(2007)に記述されているヒトのデータを用い、国連GHS改訂2版の図3.3.1に従って区分2とした。 |
| 4 | 呼吸器感作性又は皮膚感作性 | 呼吸器感作性:分類できない 皮膚感作性:区分1 |
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(呼吸器感作性)− (皮膚感作性)警告 |
(呼吸器感作性)− (皮膚感作性)アレルギー性皮膚反応を引き起こすおそれ |
呼吸器感作性:データがないので分類できない。 皮膚感作性:モルモットを用いて接触感作性を調べた試験(アジュバント使用)で「陰性」(EU-RAR (2007))との記述がある。一方、ヘアレスマウスやモルモットを本物質で処理後、紫外線を照射した試験で「紫外線刺激に対する皮膚感作性が増加した」(EHC202 (1998))と記述されている。ヒトについても、本物質の皮膚塗布後の紫外線照射により「発赤、蕁麻疹あるいは膨疹が見られた」(環境省リスク評価第4巻 (2005))との報告が2件あり、内1件では、「紫外線照射のみの対照群では発赤はみられなかった」(環境省リスク評価第4巻 (2005))と記述されている。以上から、本物質はヒトの皮膚に光感作性を示すと推測されるので、区分1とした。 |
| 5 | 生殖細胞変異原性 | 区分外 | - | - | - | 体細胞in vivo変異原性試験(マウスの骨髄、赤血球各々を用いた小核試験)で「陰性」(EHC 202(1998), EU-RAR (2007)) との記述に基づき、区分外とした。体細胞in vivo遺伝毒性試験(チャイニーズハムスターの骨髄を用いた姉妹染色分体交換試験)も「陰性」(EU-RAR (2007)) であり、EHC 202 (1998) には、本物質の遺伝毒性について「いくつかの例外を除き、全体として陰性」と記述されている。 |
| 6 | 発がん性 | 区分2 | ![]() |
警告 | 発がんのおそれの疑い | IARCでグループ3 (IARC 32 (1983))、EPAの発がん性分類D (IRIS (1991))と評価されており、これらは区分外相当である。しかし、これらの国際評価機関による評価後にラット、マウスを用いた2年間経口投与試験が実施されており、雄ラット及び雌マウスの肝臓、雄ラットの膀胱、雌ラットの腎臓、膀胱、子宮、乳腺に腫瘍の発生増加が見られ、雌雄ラットと雌マウスに「明らかながん原性が示された」(厚労省がん原性試験 (1998)) と記述されているので、この動物試験データに基づき、区分2とした。ヒトについては、純粋な本物質に接触した労働者では「上皮腫を生じなかった」(EU-RAR (2007))との記述がある。 |
| 7 | 生殖毒性 | 分類できない | - | - | - | マウスを用いた90日間経口投与試験で「卵巣の平均重量及び体重比が統計学的に有意に増加した」が「組織変化はなく」、「偶発的であり、毒性とは関連しないと考えられる」(EU-RAR (2007))と記述されている。他に、生殖発生毒性に関する適切なデータがないため、データ不足で分類できない。 |
| 8 | 標的臓器/全身毒性(単回暴露) | 区分3(気道刺激性) | ![]() |
警告 | (気道刺激性)呼吸器への刺激のおそれ | ヒトについて、暴露による急性症状として「上気道の刺激」、「頭痛、吐き気、反応遅延、衰弱」(EU-RAR (2007))との記述や、「わずかに気道を刺激し、咳、咽頭痛が現れる」(環境省リスク評価第4巻 (2005)) との記述があるが、「頭痛、吐き気、反応遅延」については重大な影響とはいえないので、分類根拠に採用しなかった。動物については、「本物質による噴霧暴露は気道を刺激する」(EHC 202 (1998))と記述されている。以上から、区分3(気道刺激性)とした。この他、ラット、マウス、ウサギなどを用いた経口あるいは経皮投与試験で肝臓、脾臓、腎臓などに充血等の影響が見られている(EU-RAR(2007))が、区分2のガイダンス値を遥かに超える濃度での症状であるため、採用しなかった。 |
| 9 | 標的臓器/全身毒性(反復暴露) | 分類できない | - | - | - | マウスを用いた強制経口投与試験(GLP)において、区分2のガイダンス値を遥かに超える濃度で「臨床症状、血液所見、臓器重量、肉眼的および組織病理学的所見などに、暴露による有意な影響は見られなかった」(EU-RAR (2007))と記述されている。また、ラットを用いた混餌投与試験において、区分2のガイダンス値の範囲内の濃度で78週間投与しても「臨床所見、組織への影響は見られなかった」(環境省リスク評価第4巻(2005))との記述もある。一方、ラットを用いたエアロゾル吸入暴露試験において「ヘモグロビン低下、網状赤血球症、白血球減少症などを生じた」(EU-RAR(2007))との記述があるが、暴露期間が不明であり(元文献入手不可)、区分を特定できない。以上から、データ不足のため分類できない。 |
| 10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | データがないので分類できない。 なお、本物質は炭化水素であるが、動粘性率は不明である。またICSCに化学性肺炎に関する記述はない。 |
| 危険・有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起用語 | 危険有害性情報 | 分類根拠・問題点 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 11 | 水生環境有害性(急性) | 区分1 | ![]() |
警告 | 水生生物に非常に強い毒性 | 魚類(ブルーギル)の96時間LEC50 = 0.00278 mg/L(環境省初期リスク評価第5巻, 2006)から区分1とした。 |
| 11 | 水生環境有害性(慢性) | 区分1 | ![]() |
警告 | 長期的影響により水生生物に非常に強い毒性 | 急性毒性区分1であり、急速分解性がない(難分解性:2週間の標準法でBODによる分解度:1.9%(既存点検, 1977))ことから、区分1とした。 |