GHS分類結果 (関係省庁連絡会議 平成18年度事業)

ID1019 ジメチル-(ジエチルアミド-1-クロルクロトニル)-ホスフェイト(CAS番号 13171-21-6) 分類実施日 H18.5.24 (環境に対する有害性についてはH18.3.31)
使用マニュアル GHS分類マニュアル(H18.2.10 版)

物理化学的危険性

危険・有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起用語 危険有害性情報 分類根拠・問題点
1 火薬類 分類対象外 - - - 爆発性に関連する原子団を含んでいない。
2 可燃性/引火性ガス 分類対象外 - - - GHS定義における液体。
3 可燃性/引火性エアゾール 分類対象外 - - - エアゾール製品でない。
4 支燃性/酸化性ガス類 分類対象外 - - - GHS定義における液体。
5 高圧ガス 分類対象外 - - - GHS定義における液体。
6 引火性液体 分類できない - - - 引火点のデータがなく、分類できない。
7 可燃性固体 分類対象外 - - - GHS定義における液体。
8 自己反応性物質および混合物 分類対象外 - - - 爆発性に関連する原子団、あるいは自己反応性に関連する原子団を含んでいない。
9 自然発火性液体 区分外 - - - 用途が農薬であり、常温の空気と接触しても自然発火しない。
10 自然発火性固体 分類対象外 - - - GHS定義における液体。
11 自己発熱性物質および混合物 分類できない - - - 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。
12 水と接触して可燃性/引火性ガスを発生する物質および混合物 区分外 - - - 水に対して安定。(文献に「水と混和する」との記載がある。)
13 酸化性液体 分類できない - - - データなし。
14 酸化性固体 分類対象外 - - - GHS定義における液体
15 有機過酸化物 分類対象外 - - - 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物。
16 金属腐食性物質 分類できない - - - データなし。

健康に対する有害性

危険・有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起用語 危険有害性情報 分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) 区分2 危険を表わす髑髏のシンボル
危険
飲み込むと生命に危険
ラットLD50値 17mg/kg(PIM(Poisons Information Monographs)454, WHO/IPCS, 2001)に基づいた。
1 急性毒性(経皮) 区分3 危険を表わす髑髏のシンボル
危険
皮膚に接触すると有毒
ラットLD50値 374mg/kg(PIM(Poisons Information Monographs)454, WHO/IPCS, 2001)に基づいた。
1 急性毒性(吸入:ガス) 分類対象外 - - - GHSの定義における液体
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない - - - データなし
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 区分2 危険を表わす髑髏のシンボル
危険
吸入すると生命に危険
本物質の蒸気圧は0.0033Pa(20℃)である。飽和蒸気圧濃度は0.03ppmと計算され、0.102mg/Lは8.3ppmであることから、ミストと推察した。ラットLC50値の0.102mg/L/4h、0.135mg/L/4h、0.16mg/L/4h(いずれもPIM(Poisons Information Monographs)454, WHO/IPCS, 2001)に基づき、計算式を適用して区分した。LC50=0.105mg/L/4h
2 皮膚腐食性/刺激性 分類できない - - - データ不足のため分類できない。
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分2A-2B 警告を表わす感嘆符のシンボル
警告
強い眼刺激
PIM(Poisons Information Monographs)454(WHO/IPCS, 2001)のヒト眼刺激性に関する記述”32名の大部分が適用直後に結膜の刺激性を感じた”から区分2とした。ただし、細区分2Aと2Bの分別はデータ不足のためできない。
【表示】細区分を行う必要がある場合は、安全性の観点から、2Aとした方が望ましい。
4 呼吸器感作性又は皮膚感作性 呼吸器感作性:分類できない
皮膚感作性:分類できない
- (呼吸器感作性)−
(皮膚感作性)−
(呼吸器感作性)−
(皮膚感作性)−
呼吸器感作性:データなし。
皮膚感作性:データ不足のため分類できない。
5 生殖細胞変異原性 区分2 危険を表わす人物シルエットのシンボル
警告
遺伝性疾患のおそれの疑い
RTECS(2004)およびHSDB(2004)のデータからラットおよびマウスのin vivo骨髄染色体異常試験における複数の陽性報告があり、マウス精母細胞での染色体異常試験では陰性のため、区分2とした。
6 発がん性 区分外 - - - HSDB(2004)(元文献はNTP TR16, 1979)の記述”Male Rats: Equivocal, Female Rats: Equivocal, Male Mice: Negative, Female Mice: Negative”から、ラット、マウスともに明確な腫瘍形成の証拠がないと考えられ、区分外とした。
7 生殖毒性 区分外 - - - HSDB(2004)およびToxicology Data Review Summaries(California EPA/Dept. of Pesticide Regulation, 1990)の実験動物データ(催奇形性試験、2世代繁殖試験)において胎児体重の低下がみられたものの、PIM(Poisons Information Monographs)454(WHO/IPCS, 2001)のヒトにおける知見の記述”妊娠は影響を受けることなく継続し、正常な子供が生まれた”から、ヒトにおける生殖毒性はないと考えられ、区分外とした。
8 標的臓器/全身毒性(単回暴露) 区分1(神経系、呼吸器系、心血管系) 危険を表わす人物シルエットのシンボル
危険
臓器(神経系、呼吸器系、心血管系)の障害
Priority 1相当のPIM(Poisons Information Monographs)454(WHO/IPCS, 2001)のヒトにおける知見の記述”標的臓器は神経系、呼吸器系および心血管系”から区分1(神経系、呼吸器系、心血管系)とした。
9 標的臓器/全身毒性(反復暴露) 区分1(神経系) 危険を表わす人物シルエットのシンボル
危険
長期または反復暴露による臓器(神経系)の障害
Priority 1相当のPIM(Poisons Information Monographs)454(WHO/IPCS, 2001)およびPriority 2のICSC(1995)のヒトにおける可能性の記述”中枢神経系の影響”および”コリンエステラーゼ阻害剤:蓄積影響がある”から区分1(神経系)とした。
10 吸引性呼吸器有害性 分類できない - - - データなし

環境に対する有害性

危険・有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起用語 危険有害性情報 分類根拠・問題点
11 水生環境有害性(急性) 区分1 警告を表わす水生生物と毒物のシンボル
警告 水生生物に非常に強い毒性 甲殻類(ミジンコ)の48時間EC50=0.01mg/L(HSDB、2004)から、区分1とした。
11 水生環境有害性(慢性) 区分1 警告を表わす水生生物と毒物のシンボル
警告 長期的影響により水生生物に非常に強い毒性 急性毒性が区分1、生物蓄積性が低いと推定されるものの(log Kow=0.79(PHYSPROP Database、2005))、急速分解性がないと推定される(BIOWIN)ことから、区分1とした。

参考資料

分類マニュアル

技術上の指針

解説・用語集(エクセルファイル(64KB))


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