名称:3a,4,7,7a-テトラヒドロ-1H-インデン
CAS番号:3048-65-5
物質ID: | 22A4279 |
分類実施者: | 厚生労働省・環境省 |
分類実施年度: | 平成22年度 |
使用マニュアル: | 政府向けGHS分類ガイダンス(H22.7版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 爆発性に関わる原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
6 | 引火性液体 | 区分3 | 警告 | H226: 引火性液体及び蒸気 |
P303+P361+P353: 皮膚(又は髪)に付着した場合:直ちに汚染された衣類を全て脱ぐこと/取り除くこと。皮膚を流水/シャワーで洗うこと。 P370+P378: 火災の場合:消火するために...を使用すること。 P403+P235: 換気の良い場所で保管すること。涼しいところに置くこと。 P210: 熱/火花/裸火/高温のもののような着火源から遠ざけること。−禁煙。 P233: 容器を密閉しておくこと。 P240: 容器を接地すること/アースをとること。 P241: 防爆型の電気機器/換気装置/照明機器/...機器を使用すること。 P242: 火花を発生させない工具を使用すること。 P243: 静電気放電に対する予防措置を講ずること。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
引火点38℃ [不明](NITE総合検索(東京化成MSDS)(Access on Jan. 2011))は所定の密閉式試験法でも ≧ 23℃ かつ ≦60℃ であると思われるので区分3とした。 | |
7 | 可燃性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 爆発性に関わる原子団を含んでいない、かつ自己反応性に関わる原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 区分外 | - | - | - | - | 発火点370℃はであり(NITE総合検索(東京化成MSDS)(Access on Jan. 2011))、常温で発火しないと考えられる。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 金属および半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | 酸素、フッ素および塩素を含まない有機化合物である。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | -O-O-構造を有していない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分外 | - | - | - | - | ラットの試験(OECD TG423)で、2000 mg/kgの投与で死亡はなく、概ね致死量は5000 mg/kgと推定された(厚労省報告(Access on Jan. 2011))との記載に基づき、区分外とした。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない | - | - | - | - | データ不足。なお、リスト3の情報として、ウサギLD50値 14.1mL/kg(換算値:13.1g/kg)(RTECS(2004))の報告があるが詳細は不明である。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない | - | - | - | - | in vivo試験のデータがなく分類できない。なお、in vitro試験では、エームス試験(OECD TG471、GLP準拠)で陰性(厚労省報告(Access on Jan. 2011))、チャイニーズハムスターの培養細胞(CHL/IU)を用いた染色体異常試験(OECD TG473、GLP準拠)で陽性(厚労省報告(Access on Jan. 2011))の報告がある。 |
6 | 発がん性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
7 | 生殖毒性 | 区分2 | 警告 | H361: 生殖能又は胎児への悪影響のおそれの疑い |
P308+P313: 暴露又は暴露の懸念がある場合:医師の診断/手当てを受けること。 P201: 使用前に取扱説明書を入手すること。 P202: 全ての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。 P281: 指定された個人用保護具を使用すること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットの反復投与毒性・生殖発生毒性併合試験(OECD TG422、GLP準拠)(用量:0、67、200、600 mg/kg/day)で、雄動物の生殖能に対する影響は600 mg/kg群でも認められず、一方、雌動物では600 mg/kg群で妊娠黄体数の減少ならびにそれに起因すると考えられる着床数の減少および妊娠期間の延長が、次世代に対しては出産児数および出産生児数の減少が認められた(厚労省報告(Access on Jan. 2011))。また、200および600 mg/kg群の雌雄に体重増加抑制が見られたとの記載(厚労省報告(Access on Jan. 2011))があり、親に一般毒性が示された用量で生殖毒性が発現していることから区分2とした。 | |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 分類できない | - | - | - | - | ラットの急性経口毒性試験(OECD TG423)で、投与300および2000 mg/kgで死亡は見られず、2000mg/kgの一般状態で、軽度な自発運動の低下および眼瞼下垂、粗毛、一過性の流涎や紅涙が認められたが、これらの症状は全て出現した翌日には消失し、剖検では300、2000mg/kgともに内部諸器官の肉眼的変化は認められなかった(厚労省報告(Access on Jan. 2011))。以上の報告から経口投与では区分外に相当するが、経皮および吸入ばく露による情報がないため分類できない。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない | - | - | - | - | ラットの反復投与毒性・生殖発生毒性併合試験(OECD TG422、GLP準拠)(用量:0、67、200、600 mg/kg/day)おいて、67 mg/kg(90日換算値:約33 mg/kg/day)以上の群で雄の腎臓に軽度〜中等度の近位尿細管上皮の硝子滴沈着および好酸性小体の発現、200 mg/kg/day(90日換算値:約100 mg/kg/day)以上で軽度の尿細管上皮の再生の増加傾向が認められたが、この腎臓の所見については雄ラット特有の現象でそれ自体に毒性学的意義はないと考察されている(厚労省報告(Access on Jan. 2011))ので、分類の根拠としなかった。また、200 mg/kg/day(90日換算値:約100 mg/kg/day)における変化は、雌雄で体重増加抑制、雄または雌での肝臓および腎臓の重量増加であり、病理組織学的変化を含め投与に関連するその他の影響は報告されていないことから、経口経路では区分外相当となるが、他の経路についてはデータがなく不明のため、.特定標的臓器毒性(反復暴露)の分類としては「分類できない」とした。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分1 | 警告 | H400: 水生生物に非常に強い毒性 |
P273: 環境への放出を避けること。 P391: 漏出物を回収すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
甲殻類(オオミジンコ)による48時間EC50 = 0.73 mg/L(環境庁生態影響試験, 1996)であることから、区分1とした。 | |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分1 | 警告 | H410: 長期継続的影響によって水生生物に非常に強い毒性 |
P273: 環境への放出を避けること。 P391: 漏出物を回収すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
急性毒性区分1であり、急速分解性がない(難分解、BODによる分解度:0%(既存点検, 1998))ことから区分1とした。 | |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない | - | - | - | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 |
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