名称:トリアリルシアヌレート
CAS番号:101-37-1
物質ID: | 22A4191 |
分類実施者: | 厚生労働省・環境省 |
分類実施年度: | 平成22年度 |
使用マニュアル: | 政府向けGHS分類ガイダンス(H22.7版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 爆発性に関わる原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | 自己反応性に関わる原子団を含むが(不飽和結合)、データがなく分類できない。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | 融点140℃以下の固体に適した試験方法が確立していない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | 酸素を含む有機化合物であるが、この元素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | -O-O-構造を有していない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | 融点が55℃以下の固体ではあるが、データがなく分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分4 | 警告 | H302: 飲み込むと有害 |
P301+P312: 飲み込んだ場合:気分が悪いときは医師に連絡すること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P330: 口をすすぐこと。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットLD50値: 753 mg/kgおよび 590 mg/kg(BUA 248(2003))に基づき、区分4とした。 | |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分外 | - | - | - | - | ラットに2000 mg/kg投与で死亡例はなく、LD50値:>2000 mg/kg [OECD TG 402; GLP](BUA 248(2003))に基づき区分外とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | - | ラットLC50値: >0.333 mg/L/1h = 0.17 mg/L/4h(BUA 248(2003))があるが、区分を特定できないので「分類できない」とした。なお、原文に"saturated vapor"と記載されているので、蒸気の区分基準値(mg/L)を適用した。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分外 | - | - | - | - | ウサギを用いた試験(OECD TG 404)において、皮膚一次刺激指数は0であり、刺激性なし(not irritating)との評価(BUA 248(2003))に基づき区分外とした。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分外 | - | - | - | - | ウサギを用いた試験(OECD TG 405)において、一次刺激指数は1/110であり、刺激性なし(not irritating)との評価(BUA 248(2003))に基づき区分外とした。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない | - | - | - | - | モルモットを用いた皮膚感作性試験(Guinea pig maximization test; OECD TG406: GLP)において、10匹中1匹が皮膚に軽度の紅斑を示したのみで、陽性率10%で感作性なし(not sensitizing)と評価(BUA 248(2003))しているが、リスト2の情報であり、元文献も入手できないため「分類できない」とした。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分外 | - | - | - | - | マウスに経口投与による骨髄を用いた小核試験(体細胞in vivo変異原性試験)において、陰性結果(BUA 248(2003))に基づき区分外とした。なお、in vitro試験では、エームス試験、V79細胞を用いたHGPRT遺伝子突然変異試験、およびヒト末梢リンパ球を用いた染色体異常試験でいずれも陰性(BUA 248(2003))が報告されている。 |
6 | 発がん性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分2(中枢神経系) | 警告 | H371: 臓器の障害のおそれ(中枢神経系) |
P309+P311: 暴露したとき、又は気分が悪いとき:医師に連絡すること。 P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットに353〜1116 mg/kgを経口投与による急性毒性試験(LD50値: 353 mg/kg)において、投与後の症状として協調運動障害、筋緊張低下、側臥位、振戦、間代痙攣などが報告されている(BUA 248(2003))。試験用量はガイダンス値区分2の範囲にあり、単回投与後に非特異的中毒症状は別として主に中枢神経系への影響が観察されたとの記述(BUA 248(2003))があることから、区分2(中枢神経系)とした。 | |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分2(中枢神経系、肝臓) | 警告 | H373: 長期にわたる、又は反復暴露による臓器の障害のおそれ(中枢神経系、肝臓) |
P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P314: 気分が悪いときは、医師の診断/手当てを受けること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットを用いた28日間反復経口投与試験(OECD TG407:GLP)において、56.2 mg/kg/dayで神経障害、協調障害、筋緊張低下、正向反射の消失が見られ、一部の動物では間代痙攣が生じた。さらに、178/215 mg/kg/dayの用量ではALTの有意な増加、アルブミンの減少、肝臓重量の増加、病理組織学的検査では肝臓における単核細胞の炎症反応を伴った単細胞壊死が観察された(BUA 248(2003))。以上の結果から、中枢神経系と肝臓が標的臓器と考えられる(BUA 248(2003))と記述され、中枢神経系に対しては56.2 mg/kg/day(90日換算値:17.5 mg/kg/day)、肝臓に対しては178/215 mg/kg/day(90日換算値:55.4/66.9 mg/kg/day)といずれもガイダンス値の区分2相当用量で影響が現れて,いることから、区分2(中枢神経系、肝臓)とした。 | |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 分類できない | - | - | - | - | データ不足のため分類できない。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 分類できない | - | - | - | - | データ不足のため分類できない。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない | - | - | - | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 |
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