名称:マレイン酸ジメチルエステル
CAS番号:624-48-6
物質ID: | 22A4170 |
分類実施者: | 厚生労働省、環境省 |
分類実施年度: | 平成22年度 |
使用マニュアル: | 政府向けGHS分類ガイダンス(H22.7版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 爆発性に関わる原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
6 | 引火性液体 | 区分外 | - | - | - | - | 引火点は95℃[密閉式](IUCLID(2000))であり、93℃超である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | 自己反応性に関わる原子団(不飽和結合)を含むが、データがなく分類できない。 |
9 | 自然発火性液体 | 区分外 | - | - | - | - | 発火点は390℃であり(IUCLID(2000))、常温で発火しないと考えられる。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | フッ素または塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、この酸素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | -O-O-構造を有していない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分4 | 警告 | H302: 飲み込むと有害 |
P301+P312: 飲み込んだ場合:気分が悪いときは医師に連絡すること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P330: 口をすすぐこと。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットのLD50値 1.41 mL/kg(= 1635 mg/kg)(PATTY(5th, 2001))に基づき、区分4とした。 | |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分3 | 危険 | H311: 皮膚に接触すると有毒 |
P302+P352: 皮膚に付着した場合:多量の水と石鹸で洗うこと。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P312: 気分が悪いときは医師に連絡すること。 P322: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P361: 汚染された衣類を直ちに全て脱ぐこと。 P363: 汚染された衣類を再使用する場合には洗濯をすること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ウサギのLD50値 0.53 mL/kg(= 610 mg/kg)(PATTY(5th, 2001))に基づき、区分3とした。 | |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分外 | - | - | - | - | ウサギを用いた試験で僅かな紅斑と浮腫のみ(PATTY(5th, 2001))、また、別の試験(OECD TG 404)で刺激性なし(not irritating)との結果(IUCLID(2000))に基づき、JIS分類基準の区分外(国連分類基準の区分3相当)とした。なお、ウサギを用いたその他の試験では、試験物質を24時間適用し刺激性(irritating)との報告(IUCLID(2000))もある。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2B | - | 警告 | H320: 眼刺激 |
P305+P351+P338: 眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 P337+P313: 眼の刺激が続く場合:医師の診断/手当てを受けること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 |
ウサギを用いた試験(OECD TG 405)で軽度の刺激性(slightly irritating)の結果(IUCLID(2000))に基づき、区分2Bとした。なお、ウサギによる別の試験では強い刺激性(highly irritating)、あるいは軽度(mild)の刺激性との結果(IUCLID(2000))もある。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 区分1 | 警告 | H317: アレルギー性皮膚反応を起こすおそれ |
P302+P352: 皮膚に付着した場合:多量の水と石鹸で洗うこと。 P333+P313: 皮膚刺激又は発疹が生じた場合:医師の診断/手当てを受けること。 P261: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーの吸入を避けること。 P272: 汚染された作業衣は作業場から出さないこと。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P363: 汚染された衣類を再使用する場合には洗濯をすること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
モルモットのマキシマイゼーション試験(OECD TG406, GLP準拠)において、惹起48および72時間後、投与群では全例が紅斑と浮腫を示したが、対照群では刺激症状は認められず、陽性率は投与群 100%(10/10)、対照群 0%(5/5)であり、明らかに感作性あり(clear sensitizing potential)との結果(IUCLID(2000):元文献 Food Chem Toxicol Vol.29(1991))に基き、区分1とした。 | |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分外 | - | - | - | - | 経口投与したマウスの赤血球を用いた小核試験(体細胞in vivo 変異原試験)で小核の誘発がなく陰性結果(PATTY(5th, 2001))に基づき、区分外とした。なお、in vitro 試験として、Ames試験で陰性(PATTY(5th, 2001)、IUCLID(2000))の報告がある。 |
6 | 発がん性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 分類できない | - | - | - | - | ラットに0.5g/kgまたは 2g/kgを経皮投与により、死亡は元より全身影響も何ら認められなかった(PATTY(5th, 2001))との結果から、経皮経路では区分外相当であるが、他経路(経口、吸入)についてのデータがないので、特定標的臓器毒性(単回暴露)の分類としては「分類できない」とした。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない | - | - | - | - | ラットの4週間反復経皮毒性試験において、皮膚に対する局所影響を除き高用量群の500 mg/kg/day(90日換算値:153.8 mg/kg/day)で軽度の白血球増加、還元型および酸化型グルタチオン血清中濃度の低下が報告されているのみで、毒性所見として重大な影響が見られない(PATTY(5th, 2001)、IUCLID(2000))ことから、経皮経路では区分外相当であるが、他経路(経口、吸入)についてデータがないので、特定標的臓器毒性(反復暴露)の分類としては「分類できない」とした。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない | - | - | - | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 |
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