名称:安息香酸メチル
CAS番号:93-58-3
物質ID: | 22A4105 |
分類実施者: | 厚生労働省・環境省 |
分類実施年度: | 平成22年度 |
使用マニュアル: | 政府向けGHS分類ガイダンス(H22.7版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 爆発性に関わる原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
6 | 引火性液体 | 区分4 | - | 警告 | H227: 可燃性液体 |
P370+P378: 火災の場合:消火するために...を使用すること。 P403+P235: 換気の良い場所で保管すること。涼しいところに置くこと。 P210: 熱/火花/裸火/高温のもののような着火源から遠ざけること。−禁煙。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
引火点82℃ [密閉式](Merck(14th, 2006))は > 60℃ かつ ≦93℃ であることから、区分4に該当する。 |
7 | 可燃性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 爆発性に関わる原子団を含んでいない、かつ自己反応性に関わる原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 区分外 | - | - | - | - | 発火点は518℃であり(GESTIS(Access on Oct. 2010))、常温で発火しないと考えられる。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 金属および半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | フッ素および塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、この酸素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | -O-O-構造を有していない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分外 | - | - | - | - | ラットのLD50値として4件のデータ[ 1.35 g/kg(PATTY(5th, 2001))、2200 mg/kg(JECFA WHO FOOD ADDITIVES SERIES 48(2002)、PATTY(5th, 2001)、HPV EPA(2001))、3400 mg/kg(JECFA WHO FOOD ADDITIVES SERIES 48(2002)、PATTY(5th, 2001)、HPV EPA(2001))、3500 mg/kg(HPV EPA(2001))]に基づき、JIS分類基準区分外(国連分類基準では区分5に該当)とした。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分外 | - | - | - | - | ウサギLD50値 >2000 mg/kg(HPV EPA(2001))かつ、死亡なしに基づき、区分外とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 区分外 | - | - | - | - | ラットで1000 ppm/8hrs(5.57 mg/L/8h)のばく露で死亡はなく、LC50値は >1000 ppm/8hrs(4時間換算: >1410 ppm(7.8mg/L))(HPV EPA(2001))に基づき区分外とした。なお、試験は飽和状態で実施されたとの記載があるためミストの基準値を適用した。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分外 | - | - | - | - | ウサギを用いた試験で、irritation score が3(最大値は10)の記述(PATTY(5th, 2001))があり、軽度の刺激性と考えられ区分外(国連分類基準の区分3)とした。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分外 | - | - | - | - | ウサギの試験で、刺激性のスコアーが1(最大値は10)で眼に対する損傷は最小であったとの記述(PATTY(5th, 2001))があり、軽微な刺激性と考えられ区分外とした。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない | - | - | - | - | ウサギを用いた非閉塞試験で、ばく露2時間、4時間後に紅斑は観察されなかった、2回目のばく露24時間後に、ごく軽度の紅斑が見られ、連続ばく露に伴って発赤が増加した。6回ばく露後には、中〜重度の浮腫が見られたとの報告(PATTY(5th, 2001))があるが、試験の詳細な記載がなく感作性試験として疑義があるため、このデータのみではデータ不足で分類できないとした。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない | - | - | - | - | in vivo 試験のデータがなく分類できない。なお、in vitro 試験では、エームス試験で陰性(JECFA WHO FOOD ADDITIVES SERIES 48(2002)、NTP DB(Access on Oct. 2010)、HPV EPA(2001))の報告がある。 |
6 | 発がん性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 分類できない | - | - | - | - | データ不足。なお、ラット、マウス、ウサギ、モルモットによる急性経口毒性試験で、いずれもLD50値は2000mg/kgを超えた用量であり、死亡動物の毒性症状として、呼吸促進、立毛、筋協調不能、後肢の進行性麻痺、激しい痙攣など中枢神経系への影響が認められ、呼吸困難により死亡に至ったとの記載がある(HPV EPA(2001))。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない | - | - | - | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 |
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