名称:パラ-アニスアルデヒド
CAS番号:123-11-5
物質ID: | 22A4104 |
分類実施者: | 厚生労働省、環境省 |
分類実施年度: | 平成22年度 |
使用マニュアル: | 政府向けGHS分類ガイダンス(H22.7版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に爆発性に関連する原子団を含まない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
6 | 引火性液体 | 区分外 | - | - | - | - | 引火点121℃ [方式不明](HSDB(2003))は測定法が不明であるが、所定の密閉式測定法でも93℃超えであると推定されることから、区分外に該当する。 |
7 | 可燃性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に爆発性・自己反応性に関連する原子団を含まない。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含まない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | 酸素を含む有機化合物であるが、この元素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | -O-O-構造を有していない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分外 | - | - | - | - | ラットに2000mg/kgの投与で死亡は見られず、LD50値は、>2000 mg/kgと推定される(厚労省報告(2000))という報告に基づき区分外とした。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分外 | - | - | - | - | ウサギLD50値、>5000mg/kg(BUA 250(2004))というデータに基づき、区分外とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | - | ラット雌雄でLC50が0.32 mg/L(vapour)を超えるというデータ(SIAP(2009))があるが、暴露時間が不明のため分類できない。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分外 | - | - | - | - | ヒトのパッチテストで陰性(SIAP(2009))と報告され、ウサギに閉塞適用した試験で、適用4時間後に軽度の刺激性(slightly irritating)を示したが、8日以内に完全に消失したとの報告(SIAP(2009))に基づき、JIS分類基準の区分外(国連分類基準の区分3に相当)とした。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分外 | - | - | - | - | ウサギを用いた試験で軽度の刺激性を示したが、72時間以内に完全に回復し、眼に刺激性はない(non irritating)と考えられているとの記述(SIAP(2009))に基づき、区分外とした。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 区分外 | - | - | - | - | ヒト25人によるマキシマイゼーション試験およびマウスを用いたLLNA法による感作性試験(OECD TG 429 and EPA OPPTS 870.2600)の結果はいずれも陰性であり、本物質は感作性物質ではないと結論付けられている(SIAP(2009))ことに基づき、区分外とした。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない | - | - | - | - | in vivo試験のデータがないため分類できない。なお、in vitro 試験ではエームス試験において陰性(厚労省報告(Access on May. 2010))、CHL細胞を用いた染色体異常試験 において陰性(厚労省報告(Access on May. 2010))等の報告がある。 |
6 | 発がん性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
7 | 生殖毒性 | 区分2 | 警告 | H361: 生殖能又は胎児への悪影響のおそれの疑い |
P308+P313: 暴露又は暴露の懸念がある場合:医師の診断/手当てを受けること。 P201: 使用前に取扱説明書を入手すること。 P202: 全ての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。 P281: 指定された個人用保護具を使用すること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットを用いた反復投与毒性・生殖発生毒性併合試験(OECDTG 422)おいて、一過性の流涎、肝細胞肥大など親動物の一般毒性が認められた用量で、受胎率、産児数、分娩率、出産生児数の減少(500 mg/kg)(厚労省報告「4-メトキシベンズアルデヒドのラットを用いる反復経口投与毒性・生殖発生毒性併合試験」(Access on Oct. 2010))などの影響が認められことから、区分2とした。 | |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 分類できない | - | - | - | - | ラットを用いた急性経口毒性試験(OECD TG 401)において、全投与群で被験物質投与によると考えられる一般状態の変化は観察されず、雌雄の2000 mg/kg投与群で軽度な体重増加抑制が観察第2日にみられたのみで、観察第15日に実施した剖検所見では、全例で異常は認められなかった(厚労省報告(Access on Oct. 2010))ことから、経口経路では区分外相当であるが、他経路についてはデータがなく影響について不明のため、特定標的臓器毒性(単回暴露)の分類としては「分類できない」とした。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない | - | - | - | - | ラットを用いた反復投与毒性・生殖発生毒性併合試験(OECDTG 422)おいて、500mg/kg/day(90日換算:約235 mg/kg/day)で肝重量の増加、肝酵素の上昇、小葉中心性肝細胞肥大、100 mg/kg/day(90日換算:約47 mg/kg/day)以上で血小板数の有意な減少、胃では500mg/kg投与群の全例、100mg/kg投与群の3例の前胃に扁平上皮の過形成が認められたという報告(厚労省報告(Access on Oct. 2010))があるが、ガイダンス値範囲上限(100 mg/kg/day)における悪影響について判断するにはデータ不足であり、「分類できない」とした。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分3 | - | - | H402: 水生生物に有害 |
P273: 環境への放出を避けること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
魚類(メダカ)の96時間LC50 = 40 mg/L(環境省生態影響試験, 1999)から区分3とした。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分外 | - | - | - | - | 急性毒性区分3であるが、急速分解性があり (良分解、BODによる分解度:99% (既存点検, 2001))、かつ生物蓄積性が低いと予想される (Log Kow = 1.79 (PHYSPROP Database, 2009)) ことから区分外とした。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない | - | - | - | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 |
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