名称:3-(4-クロロフェニル)-1,1-ジメチル尿素
CAS番号:150-68-5
物質ID: | 22A4096 |
分類実施者: | 厚生労働省、環境省 |
分類実施年度: | 平成22年度 |
使用マニュアル: | 政府向けGHS分類ガイダンス(H22.7版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に爆発性に関連する原子団を含まない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に爆発性・自己反応性に関連する原子団を含まない。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含まない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | 酸素および塩素を含む有機化合物であるが、これらの元素が炭素以外と結合していない。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | -O-O-構造を有していない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分4 | 警告 | H302: 飲み込むと有害 |
P301+P312: 飲み込んだ場合:気分が悪いときは医師に連絡すること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P330: 口をすすぐこと。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットLD50値は1480 mg/kg bw(NTP TR 266(1988))および1480-3700 mg/kg bw(IARC vol.53(1991))の2件があり、1480 mg/kg に基づき区分4とした。 | |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分外 | - | - | - | - | ウサギLD50値は>2500mg/kg bw(IARC vol.53(1991))であるとの報告に基づき、JIS分類基準の区分外(国連分類基準の区分5または区分外相当)とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義における固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 分類できない | - | - | - | - | データ不足。なお、モルモットの皮膚に対し刺激性なしとの記載(HSDB(2002))があるが詳細不明である。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データ不足。なお、モルモットを用いた試験で感作性なし(non sensitizing)と記載されている(HSDB(2002))が詳細不明である。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分2 | 警告 | H341: 遺伝性疾患のおそれの疑い |
P308+P313: 暴露又は暴露の懸念がある場合:医師の診断/手当てを受けること。 P201: 使用前に取扱説明書を入手すること。 P202: 全ての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。 P281: 指定された個人用保護具を使用すること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
マウスに腹腔内投与による骨髄を用いた小核試験(体細胞in vivo変異原性試験)での陽性結果(IARC vol.53(1991))に加え、マウスに腹腔内投与による骨髄を用いた染色体異常試験(体細胞in vivo変異原性試験)の陽性の結果(IARC vol.53(1991))も得られていることから、区分2とした。なお、in vitro試験として、エームス試験で陰性、CHO細胞を用いた染色体異常試験で陽性、マウスのリンパ腫試験で陽性の結果がそれぞれ報告されている(NTP DB(Access on Sept. 2010))。 | |
6 | 発がん性 | 分類できない | - | - | - | - | IARCの発がん性評価でグループ3に分類されていることにより、「分類できない」とした。なお、ラットおよびマウスを用いた2年間の混餌投与試験において、雄ラットで腎臓の尿細管細胞腺癌と尿細管細胞腺腫、肝臓の新生物性結節または癌腫の発生頻度の増加を引き起こしたことは、発がん性の明らかな証拠であるとされているが、雌ラットおよび雌雄マウスでは発がん性の証拠は得られなかったと報告されている(NTP TR 266(1988))。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分2(血液系) | 警告 | H373: 長期にわたる、又は反復暴露による臓器の障害のおそれ(血液系) |
P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P314: 気分が悪いときは、医師の診断/手当てを受けること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットおよびマウスに13週間混餌投与した試験において、リンパ球および造血組織への影響が、ラットで6000 ppm(300 mg/kg/day)以上、マウスでは12000 ppm(1800 mg/kg/day)以上といずれもガイダンス値範囲を超えた高用量で報告(NTP TR No.266(1988))されている。しかし、雌ラットに250-1000 ppm(12.5-50 mg/kg/day)を14ヵ月混餌投与により、メトヘモグロビン形成の増加と赤血球形態変化を伴う二次的貧血が認められ、組織学的には脾臓において溶血性貧血とメトヘモグロビン血症に対する反応を示すヘモジデリン沈着が観察され、さらに色素沈着は腎臓と肝臓でも認められ(HSDB(2002))、発現用量はガイダンス値範囲の区分2に相当であることから、区分2(血液系)とした。 | |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分3 | - | - | H402: 水生生物に有害 |
P273: 環境への放出を避けること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
魚類(ブルーギル)の96時間LC50 = 26 mg/L(AQUIRE, 2011)から区分3とした。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分3 | - | - | H412: 長期継続的影響によって水生生物に有害 |
P273: 環境への放出を避けること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
急性毒性区分3であり、急速分解性がない(BIOWIN)ことから区分3とした。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない | - | - | - | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 |
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