名称:2-メチルイミダゾール
CAS番号:693-98-1
物質ID: | 22A4091 |
分類実施者: | 厚生労働省・環境省 |
分類実施年度: | 平成22年度 |
使用マニュアル: | 政府向けGHS分類ガイダンス(H22.7版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に爆発性に関連する原子団を含まない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に爆発性・自己反応性に関連する原子団を含まない。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含まない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | 酸素、フッ素または塩素を含んでいない有機化合物である。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | -O-O-構造を有していない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分4 | 警告 | H302: 飲み込むと有害 |
P301+P312: 飲み込んだ場合:気分が悪いときは医師に連絡すること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P330: 口をすすぐこと。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
マウスのLD50値 1400 mg/kg(NTP TOX67(2004))に基づき区分4とした。 | |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分2 | 警告 | H341: 遺伝性疾患のおそれの疑い |
P308+P313: 暴露又は暴露の懸念がある場合:医師の診断/手当てを受けること。 P201: 使用前に取扱説明書を入手すること。 P202: 全ての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。 P281: 指定された個人用保護具を使用すること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
マウスに14週間混餌投与後の末梢血を用いた小核試験(体細胞in vivo変異原性試験)の陽性結果(NTP TR 516(2004))に基づき区分2とした。なお、ラットおよびマウスの単回による腹腔内投与後の骨髄を用いた小核試験(体細胞in vivo変異原性試験)で陰性結果(NTP DB(Access on Sept 2010))があり、また、in vitro試験として、エームス試験で陰性(NTP DB(Access on Sept 2010))が報告されている。 | |
6 | 発がん性 | 区分2 | 警告 | H351: 発がんのおそれの疑い |
P308+P313: 暴露又は暴露の懸念がある場合:医師の診断/手当てを受けること。 P201: 使用前に取扱説明書を入手すること。 P202: 全ての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。 P281: 指定された個人用保護具を使用すること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットに2年間混餌投与した試験において、甲状腺濾胞細胞腫瘍の発生頻度が増加し、発がん性について雄でいくらかの証拠が得られ、雌では明らかな証拠が得られたと結論されている(NTP TR 516(2004))。また、マウスに2年間混餌投与した試験において、雄で甲状腺濾胞細胞腺腫および肝細胞腫瘍の発生頻度が増加し、また、雌では肝細胞腺腫の発生頻度が増加したことから、発がん性について雌雄ともいくらかの証拠が得られたと結論されている(NTP TR 516(2004))。以上のラットおよびマウスを用いた2年間の経口ばく露試験の結論により、2種の動物で発がん性の限られた証拠があり、ヒトに対する発がん性が疑われるため区分2とした。 | |
7 | 生殖毒性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分2(神経系) | 警告 | H371: 臓器の障害のおそれ(神経系) |
P309+P311: 暴露したとき、又は気分が悪いとき:医師に連絡すること。 P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
本物質のばく露を受けた動物は、不穏、麻痺などを含む痙攣状態を示したとの記述(NTP TOX 067(2004))があり、マウスに経口投与により急性の神経影響を引き起こし、痙攣の50%発現用量は1300 mg/kgであった(NTP TOX 067(2004))との報告に基づき、区分2(神経系)とした。 | |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分2(甲状腺、造血系) | 警告 | H373: 長期にわたる、又は反復暴露による臓器の障害のおそれ(甲状腺、造血系) |
P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P314: 気分が悪いときは、医師の診断/手当てを受けること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットに14週間混餌投与した試験において、雌雄ラットで甲状腺の濾胞細胞過形成の発生率が有意に増加し、雄の場合はガイダンス値区分2に相当する1250 ppm(80 mg/kg/day)以上で有意な変化であった(NTP TOX67(2004))。甲状腺への作用は、げっ歯類特有のUDP-GTの誘導や甲状腺ホルモン値の変動による可能性があるが、関連性についての記述もなく、作用を否定できないため区分2(甲状腺)とした。また、マウスに14週間混餌投与した試験でも甲状腺濾胞細胞肥大の発生率の有意な増加が報告されている(NTP TOX67(2004))。一方、マウス2年間混餌投与した試験において、雄で全投与群(75 mg/kg/day以上)および雌で325 mg/kg/day群で脾臓の造血細胞増殖の発生率が有意に増加し、色素沈着の発生率が雄の全投与群(75 mg/kg/day以上)および雌の150 mg/kg/day以上の群で有意に増加した(NTP TR 516(2004))。この結果は雄に対してはガイダンス値の区分2相当用量まで影響が認められたことを示し、血液検査で大球性、正色素性〜低色素性、反応性の赤血球系の低下、骨髄での過形成の発生率の有意な増加、および腎臓の近位尿細管の色素沈着も観察されている(NTP TR 516(2004))ことから、区分2(造血系)とした。 | |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分外 | - | - | - | - | 甲殻類(オオミジンコ)の48時間EC50 = 200 mg/L(環境省生態影響試験, 2006)から区分外とした。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分外 | - | - | - | - | 急性毒性区分外であり、難水溶性ではない(水溶解度:80850 mg/L(PHYSPROP Database, 2011))ことから区分外とした。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない | - | - | - | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 |
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