名称:酢酸銅(II)(無水塩)
CAS番号:142-71-2
物質ID: | 22A4072 |
分類実施者: | 厚生労働省・環境省 |
分類実施年度: | 平成22年度 |
使用マニュアル: | 政府向けGHS分類ガイダンス(H22.7版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に爆発性に関連する原子団を含まない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 区分外 | - | - | - | - | 不燃性(not flammable(Weiss(2nd, 1986))である。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に爆発性・自己反応性に関連する原子団を含まない。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 区分外 | - | - | - | - | 不燃性(not flammable(Weiss(2nd, 1986))である。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 区分外 | - | - | - | - | 不燃性(not flammable(Weiss(2nd, 1986))である。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分外 | - | - | - | - | 金属(Cu)を含むが、水溶解度;8.11E+005 mg/L(SRC Phys Prop(Access on July. 2010))というデータがあり、水と急激な反応をしないと考えられる。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | -O-O-構造を有していない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分4 | 警告 | H302: 飲み込むと有害 |
P301+P312: 飲み込んだ場合:気分が悪いときは医師に連絡すること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P330: 口をすすぐこと。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットLD50値は 595 mg/kg bw(EHC 200(1998))であるとの報告に基づき、区分4とした。 | |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。なお、日本産業衛生学会で銅またはその化合物として「第2群」に分類されているが、感作性に関与するすべての物質が同定されているわけではないと記載されている(産衛学会勧告(2009))。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
6 | 発がん性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない | - | - | - | - | ラットの交配前7週間から妊娠期間(投与終了日不明)まで経口(飲水)投与により、妊娠12日目、妊娠22日目、分娩後の3時点で胎仔の検査を行った試験で、母動物に目立った影響はなく、胎仔に関しても頭殿長および体節数の減少、化骨遅延など軽度の影響のみで、同腹仔数や体重は対照群と変わらず、外表および内臓の奇形などの重大な影響は認められていない(EHC 200(1998))。しかし、雄親動物のばく露について言及がなく、また、ばく露による親動物の性機能・生殖能への影響についても記述がなく、不明である。したがって、データ不足で「分類できない」とした。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分1(肝臓、腎臓、血液)、区分3(気道刺激性) |
警告 危険 |
H335: 呼吸器への刺激のおそれ(気道刺激性) H370: 臓器の障害(肝臓、腎臓、血液) |
P304+P340: 吸入した場合:空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。 P307+P311: 暴露した場合:医師に連絡すること。 P403+P233: 換気の良い場所で保管すること。容器を密閉しておくこと。 P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P261: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーの吸入を避けること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P271: 屋外又は換気の良い場所でのみ使用すること。 P312: 気分が悪いときは医師に連絡すること。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
本物質自体のデータはないが、可溶性の銅化合物の情報として、自殺目的または事故による大量摂取により、上腹部痛、頭痛、悪心、めまい、嘔吐と下痢、頻脈、頻呼吸、呼吸困難などの症状が見られ(EHC(J)200(1998)、PIM G002(1999))、肝臓障害(黄疸、血清トランスアミラーゼと血清ビリルビンの上昇、肝肥大および小葉中心性壊死や胆汁うっ滞)、腎機能障害(血中尿素窒素とウロビリノーゲンの上昇、タンパク尿、無尿および乏尿)およびメトヘモグロビン血症、溶血性貧血、チアノーゼが報告されている(PIM G002(1999))ことから区分1(肝臓、腎臓、血液)とした。また、銅ヒュームのばく露により、くしゃみや咳、胃腸の不快感を生じたと報告(DFGMAK-Doc 22(2006))があり、また、粉塵の吸入が咽喉や肺を刺激する(HSDB(2009))との記述もあることから区分3(気道刺激性)とした。 | |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分1(肝臓) | 危険 | H372: 長期にわたる、又は反復暴露による臓器の障害(肝臓) |
P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P314: 気分が悪いときは、医師の診断/手当てを受けること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ウサギの105日間混餌投与試験の結果、97-2370 ppm(用量約2.9-71 mg/kg/day)で、肝臓の色素沈着および壊死、肝硬変が観察された(JECFA 17(1982))との報告がある。また、ヒトの影響として高濃度の銅を含む飲料水の慢性摂取による肝不全の報告(EHC(J)200(1998))、3年にわたり銅サプリメントの摂取により黄疸および肝肥大の報告(ATSDR(2004))があることから区分1(肝臓)とした。 | |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分1 | 警告 | H400: 水生生物に非常に強い毒性 |
P273: 環境への放出を避けること。 P391: 漏出物を回収すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
魚類(ファットヘッドミノー)による96時間 LC50 = 0.39 mg/L(HSDB, 2009)であることから、区分1とした。 | |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分1 | 警告 | H410: 長期継続的影響によって水生生物に非常に強い毒性 |
P273: 環境への放出を避けること。 P391: 漏出物を回収すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
急性毒性区分1であり、急速分解性に関するデータが入手できないことから、区分1とした。 | |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない | - | - | - | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 |
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