名称:ペンタ-1,3-ジエン
CAS番号:504-60-9
物質ID: | 22A4045 |
分類実施者: | 厚生労働省・環境省 |
分類実施年度: | 平成22年度 |
使用マニュアル: | 政府向けGHS分類ガイダンス(H22.7版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に爆発性に関連する原子団を含まない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
6 | 引火性液体 | 区分2 | 危険 | H225: 引火性の高い液体及び蒸気 |
P303+P361+P353: 皮膚(又は髪)に付着した場合:直ちに汚染された衣類を全て脱ぐこと/取り除くこと。皮膚を流水/シャワーで洗うこと。 P370+P378: 火災の場合:消火するために...を使用すること。 P403+P235: 換気の良い場所で保管すること。涼しいところに置くこと。 P210: 熱/火花/裸火/高温のもののような着火源から遠ざけること。−禁煙。 P233: 容器を密閉しておくこと。 P240: 容器を接地すること/アースをとること。 P241: 防爆型の電気機器/換気装置/照明機器/...機器を使用すること。 P242: 火花を発生させない工具を使用すること。 P243: 静電気放電に対する予防措置を講ずること。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
引火点-26℃ [密閉式](Sax(11th, 2004))は < 23℃ であり、かつ、初留点42℃(Howard(1997))は >35℃ であることから、区分2に該当する。 | |
7 | 可燃性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | 分子内に自己反応に関連する原子団(不飽和結合)を含むが、データがなく分類できない。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含まない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | 酸素、フッ素および塩素を含まない有機化合物である。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | -O-O-構造を有していない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | 低沸点の液体に適した試験方法が確立していない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分外 | - | - | - | - | ラットに5000 mg/kgを投与した限度試験(OECD TG401: GLP)で、10匹中7匹死亡(LD50値: <5000 mg/kg)のデータ があり(SIDS(Access on June 2010))、かつLD50値は>2000 mg/kgと推測される(SIDS(Access on June 2010))との記載もあることからJIS分類基準の区分外(国連分類基準の区分5)とした。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分外 | - | - | - | - | ウサギのLD50値 >3.2 g/kg(OECD TG402、GLP)(SIDS(Access on June 2010))に基づき、区分外とした。なお、3.2 g/kgの適用で死亡は認められていない(SIDS(Access on June 2010))。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 区分外 | - | - | - | - | ラット LC50値 >20917 ppm/4hr(OECD TG403: GLP)(58.2mg/L/4hr)(SIDS(Access on June 2010)に基づき、JIS分類基準の区分外(国連分類基準の区分5または区分外)とした。なお、試験濃度(20917 ppm)が飽和蒸気圧濃度(532894 ppm)の90%より低いので、気体の基準値を適用した。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 分類できない | - | - | - | - | ウサギに3.2 g/kgを24時間適用した急性経皮毒性試験で、中等度の刺激性(moderate irritation)が見られた(SIDS(Access on June 2010))と報告があるが、適用量が多くかつ適用時間も長いため刺激性の判断を行なうには十分な情報ではないため「分類できない」とした。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 分類できない | - | - | - | - | 関連する類縁化合物のデータによれば、本物質が重度の眼刺激物とは予期できない(SIDS(Access on June 2010))と述べられているが、データがないので「分類できない」とした。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分外 | - | - | - | - | ラットおよびマウスに吸入ばく露による骨髄を用いた小核試験(OECD TG474、GLP)(体細胞 in vivo 変異原性試験)で両動物種とも陰性(SIDS(Access on June 2010))の結果に基づき、区分外とした。なお、in vitro試験ではエームス試験で陰性(SIDS(Access on June 2010))、マウスリンパ腫L5178Yを用いた遺伝子突然変異試験で陰性(SIDS(Access on June 2010))が報告されている。 |
6 | 発がん性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない | - | - | - | - | ラットを用いた反復投与・生殖発生毒性併合スクリーニング試験(OECD TG422; GLP)において、親動物に生殖毒性の証拠は見出されず、また、仔の発生にもほとんどばく露の影響はなかったと報告されている(SIDS(Access on June 2010))が、妊娠末期の胎仔検査による催奇形性を含む発生への影響に関してはデータ不足のため「分類できない」とした。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分3(気道刺激性) | 警告 | H335: 呼吸器への刺激のおそれ(気道刺激性) |
P304+P340: 吸入した場合:空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。 P403+P233: 換気の良い場所で保管すること。容器を密閉しておくこと。 P261: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーの吸入を避けること。 P271: 屋外又は換気の良い場所でのみ使用すること。 P312: 気分が悪いときは医師に連絡すること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ヒトで気道に刺激性を有し、低酸素症を引き起こす本物質の閾値濃度は850〜1000 mg/m3である(IUCLID(2000))との記載により、区分3(気道刺激性)とした。また、ラットに17.8 mg/L/4hを吸入ばく露後の症状として流涎と興奮の記載がある(IUCLID(2000))が、この情報のみでは分類にはデータ不足である。 | |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない | - | - | - | - | ラットを用いた反復投与・生殖発生毒性併合スクリーニング試験(OECD TG422; GLP)において、剖検および顕微鏡所見に基づく全身性の影響は認められず、無毒性量は最高用量の1000 mg/kg/dayである(SIDS(Access on June 2010))との記述により経口投与では区分外に相当するが、他経路(吸入、経皮)のデータがないので本項目における分類としては「分類できない」とした。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分外 | - | - | - | - | 魚類、甲殻類、藻類による急性毒性試験が100 mg/Lを超えている(SIDS, 2002)ことから、区分外とした。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分外 | - | - | - | - | 急性毒性区分外であり、難水溶性でない(水溶解度 = 325.5 mg/L(PHYSPROP Database, 2011))ことから、区分外とした。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない | - | - | - | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 |
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