名称:亜硝酸カルシウム
CAS番号:13780-06-8
物質ID: | 22A4023 |
分類実施者: | 厚生労働省・環境省 |
分類実施年度: | 平成22年度 |
使用マニュアル: | 政府向けGHS分類ガイダンス(H22.7版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に爆発性に関連する原子団を含まない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | 常温で固体(crystals)(Merck(14th, 2006))である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | 常温で固体(crystals)(Merck(14th, 2006))である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | 常温で固体(crystals)(Merck(14th, 2006))である。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | 常温で固体(crystals)(Merck(14th, 2006))である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に爆発性・自己反応性に関連する原子団を含まない。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | 常温で固体(crystals)(Merck(14th, 2006))である。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分外 | - | - | - | - | 金属(Ca)を含むが、水溶解度94.6 g/100g H2O(25℃)(Lide(90th, 2009))というデータがあり水に対して急激な反応をしないと考えられる。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | 常温で固体(crystals)(Merck(14th, 2006))である。 |
14 | 酸化性固体 | 分類できない | - | - | - | - | 酸素を含む無機化合物であるが、データがなく分類できない。なお、UNRTDGで「その他の無機亜硝酸塩類」(UN2627)クラス5.1、PGIIに分類されている。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 無機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | 常温で固体(crystals)(Merck(14th, 2006))である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない | - | - | - | - | 亜硝酸塩をマウスに投与後の生殖細胞を用いたUDS試験(生殖細胞in vivo遺伝毒性試験)でUDS反応が認められなかったとの報告(JECFA NITRITE(WHO Food Additives Series 35)(1996))があるが、試験物質が亜硝酸カルシウムかどうか不明のため「分類できない」とした。 |
6 | 発がん性 | 分類できない | - | - | - | - | データがなく分類できない。なお、IARC(IARC Vol.94(2010))は、「食物中の亜硝酸塩のヒトでの発がん性は限定した証拠がある。食物中の亜硝酸塩は胃がんの増加に関連している。亜硝酸塩の実験動物での発がん性は限定した証拠がある。」としている。そのうえで経口摂取による硝酸塩または亜硝酸塩が生体内でニトロソ化される条件での発がん性を2Aと評価している。IARCの総合評価には、「ヒトの体内では硝酸塩と亜硝酸塩の変換が起こること。消化管の酸性条件では亜硝酸塩から生ずるニトロソ化物が二級アミン、アミドなど特にニトロソ化されやすい物質とともに直ちにN-ニトロソ化合物に変化する。硝酸塩、亜硝酸塩、ニトロソ化物の追加摂取により、これらのニトロソ化条件はさらに促進される。ある種のN-ニトロソ化合物はこれらの条件下で既知の発がん性物質を形成することがある。」との追加記載がある。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない | - | - | - | - | 本物質そのものの情報はなく、水溶性硝酸塩として亜硝酸ナトリウム、亜硝酸カリウムの動物試験でも陽性、陰性の報告(ECETOC TR27(1988), NTP TR495(2001))が拮抗しているため分類できないとした。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分1(血液、心血管系) | 危険 | H370: 臓器の障害(血液、心血管系) |
P307+P311: 暴露した場合:医師に連絡すること。 P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
本物質そのものの情報はないが、亜硝酸塩はヒトでメトヘモグロビン血症を生じ、また静脈、心臓、末梢動脈の筋弛緩を生じ低血圧による酸素欠乏症を生じるとの記載(PIM G016(1996))により区分1(血液、心血管系)とした。 | |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分1(血液)、区分2(呼吸器系、肝臓、腎臓、副腎、心血管系) |
危険 警告 |
H373: 長期にわたる、又は反復暴露による臓器の障害のおそれ(呼吸器系、肝臓、腎臓、副腎、心血管系) H372: 長期にわたる、又は反復暴露による臓器の障害(血液) |
P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P314: 気分が悪いときは、医師の診断/手当てを受けること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
本物質そのものの情報はないが、水溶性亜硝酸塩として亜硝酸ナトリウム、亜硝酸カリウムの動物試験で区分1の用量でメトヘモグロビン濃度の増加(JECFA Food Additives Series 50(2003))が、区分2の用量で副腎皮質球状体肥大、肝臓、脾臓のうっ血、腎臓の炎症と変性、呼吸器系の気腫、心血管系の変性巣がみられた(ECETOC TR No.27(1988))ことにより区分1(血液)、区分2(呼吸器系、肝臓、腎臓、副腎、心血管系)とした。 | |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない | - | - | - | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 |
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